Mini Metro(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
複雑になりがちな鉄道シミュレーションですが、本作ではグラフィックやルールを極限までシェイプ。単純な色と記号で表された地下鉄の路線図はデザインアートのように美しく、またシンプルながらもリアイルタイムストラテジーとしてのおもしろさ&奥深さが、しっかりと味わえるところがよかった。実在の都市をモチーフにした各ステージも○。1100円[税込]というお求めやすい価格もいいですね。
週刊ファミ通1557号より
駅が増加していくなか、路線をつなげていくシミュレーションだが、なんとなくでも遊べるプレイ感なのがいい。ただ、簡略化、記号化を極端にしたデザインゆえに、最初はアイコンの意味などがわかりづらく、チュートリアルがもう少し丁寧だとよかった。それぞれの意味が把握できてくると、乗客が混雑しないように路線網を敷くのに思わず没頭。悔しさから、くり返し遊びたくなる中毒性もあります。
週刊ファミ通1557号より
シンボル化された図形と地形、カラフルだけど限定的な色。これらが息づく路線図は美しく、成長の過程にうっとりしたりハラハラしたりで、目が離せません。必要最小限をも下回る説明しかないのに、それが何を示すのかが直観的に、どうすればいいかが遊ぶうちにわかる作りは、見事のひと言。シンプルさこそが命の作品で、長く遊ぶうちにもう少し演出が欲しいという考えがよぎるのは無粋なのかな。
週刊ファミ通1557号より
駅と駅をつなげて東西南北に延びていく路線の上を、絶えず動く鉄道と人の流れ。余分なものを全部削ったインターフェースデザインと、控えめなBGMが、ゆっくり染みてくる快適さを演出。駅の混雑を解消するのがゲームの目的だが、ゲームオーバーになってもそのままエンドレスで続けられるのがうれしい。遊びながら、水族館でクラゲを見ているような感覚でボーッと画面に見入っちゃいます。
週刊ファミ通1557号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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