殺戮の天使(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
もとがPCのフリーゲームで、ツクール系のソフトで作成された作品。そのためか、グラフィックやUIが洗練されておらず、アイテムを使う場面でAボタンを押してもダメで、アイテム画面から対象物を選択しなければならないなど、気になる部分も多い。しかし、レイとザックの関係を始め、独特なサイコ設定や、物語の展開などに惹きつけられるものがあり、テレビアニメ化までされたのはうなずけます。
週刊ファミ通1545号より
ホラーゲームの形式だけど、レイとザックの行く末が気になり、次第に引き込まれていきます。歪でありながらも、ふたりの絆を感じさせる物語には心が動かされるものがある。これから緊迫した場面になるというところでは、自動でセーブメニューが開くのが親切。ただ、もとがフリーゲームの作品なので、ニンテンドースイッチ版ならではの要素が加えられていたら、うれしかったなという気持ちも。
週刊ファミ通1545号より
レイとザックの歪な絆を描く物語に惹きつけられてしまう。ふたりが誓い合ったり、人間らしく変わっていく展開が胸アツ。会話ウインドー内の顔グラフィックのパターンも多く、感情の動きが繊細に表現されていてイイ。BGMも盛り上がります。ステージクリアー型の謎解きは歯応えがありつつも導入が丁寧だし、難所の前ではセーブを促すフォローもある。コスパは十分だが、スマホ版と比べると割高かな。
週刊ファミ通1545号より
先が気になる物語展開や、個性豊かな登場キャラ、そして良質な演劇を見ているかのような各種演出が秀逸。本作が『RPGツクール』で作られた作品で、そもそもはフリーゲームだったということを考えれば、その完成度の高さは評価に値する。とはいえ、ヒントが少なく総当たりになりがちな謎解きや、フラグ立てを感じるゲーム進行など、遊びにくさも多々。PC版が無料配信されているだけに割高感もある。
週刊ファミ通1545号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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