がるメタる!(Nintendo Switch)のレビュー・評価・感想情報
JKだが中身が男子高生の主人公、楽譜が表示されないシステム、マンガのコマ割りで展開する物語など、チャレンジ精神が旺盛な意欲作。うまく演奏できずとも曲の途中でゲームオーバーにならない“ゆるさ”と、新しいリズムパターンを見つけて高得点を目指す“奥深さ”を両立させたゲームデザインが◎。ゲーム内での説明が不十分なところがあり、作品の魅力が遊び手に細部まで伝わりにくいのは惜しい。
週刊ファミ通1522号より
Joy-Conを振れば振動が伝わり、ドラムを演奏している気分を味わえて楽しい。譜面がなく、自分なりにリズムを刻んで遊ぶ作りも斬新。それでも、自由に演奏することと、スコアアップの仕様がいまいち噛み合っていないと感じる部分も。得点を上げる方法が実際のドラムの定石とも違い、最初は困惑しがち。自分で楽しみかたを見つけると喜びになり、その狙いもわかるが、もう少し細かい導きが欲しかった。
週刊ファミ通1522号より
譜面のないドラムゲームは目新しく、思うままにJoy-Conを振ってかっこいいプレイを追求できるのがいいね。ただ、おすすめされるリズムパターンの影響で、自由に叩いてもいいと気づきにくいのはもったいないな。日常系マンガで描かれる、女子高生たちと異星人とのゆるりとした物語は楽しいし、バンドメンバーとの交流もいいアクセント。フリーモードは歯応え十分で、コンボを狙うやり込み要素も。
週刊ファミ通1522号より
“より自由に音楽を楽しむ”という、リズムゲームの新しい形としての有りようは◎。楽譜やノートの表示がなく、プレイヤーごとにさまざまな遊びかたができる一方で、演奏方法に正解がないぶん、自分が刻んだリズムがよかったのかどうかが得点以外で実感しにくく、達成感がやや薄め。これまでに類を見ない作品だけに、わかりにくいところも少々あり、丁寧な遊びかたの提案をしてほしかったという気も。
週刊ファミ通1522号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
ファミ通公式のレビュー文、レビューアーイラスト(画像)等の無断転載・複製をお断りしています。