はつゆきさくら(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
“ゴースト”や“復讐”といったテーマを盛り込んだシナリオが特徴的で、よくある恋愛ものでまとまっていないところがよかった。初回のプレイで、強制的にバッドエンドとなり、その後の周回プレイでさまざまな謎が明かされていく構成がうまく、物語に惹き込まれる。音楽も効果的に使われていて、印象に残った。バトルの描写がややワンパターンなのと、切なさの押しつけ感があるのは、ちょっと残念。
週刊ファミ通1476号より
ファンタジックな要素が強めという印象で、物語の時間軸なども関係して、やや複雑なところもあるけれど、伏線が気になって先が知りたくなる。切なさがありつつ、ホロッとくるようなシナリオで、読後感もいい感じです。ヒロインの扱いに、ちょっと差があるように思えるのは気になるかな。fripSideが手掛けるオープニングテーマを始めとして、音楽面に力が入っているのはすばらしく、心を揺さぶられます。
週刊ファミ通1476号より
いくつもの伏線が張られたミステリアスな物語と、青春恋愛ストーリーが、同時にしっかり描かれています。復讐や未練、孤独という暗いテーマが全編を貫く中、救いもある展開に、気持ちが安らぎました。甘いシーンのグラフィックの美しさ、ヒロインたちの声がかわいらしくも落ち着いたトーンであるところに好感。選択肢はほとんどありませんが、主人公自身の選択を感情移入して見守れる作品です。
週刊ファミ通1476号より
ガラが悪いのに美少女たちから好かれている主人公の、過去と正体がじわじわと明らかになっていくシナリオが展開。テンポが特別いいわけではないものの、思わせぶりなセリフの直後にシーン転換、といった演出や、ビジュアルとテキストともにきわどいエッチ描写もあり、興味深く読み進められます。一本道のシナリオながら、構成にひねりが効いているため、時系列が把握しづらいという人もいそう。
週刊ファミ通1476号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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