剣が君 百夜綴り(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
本編の幕間を埋める100もの膨大なエピソードは、キャラクターたちの想いや生き様を知ることができて感慨深い。愛しさや切なさなど、いろいろな感情が揺さぶられて、もう泣きそうです。イラストの枚数がとにかく多いので、世界観に浸りやすいのも◎。ただ、本編を知らないとどのシーンの幕間の物語なのかわかりにくい。加えて、どのエピソードが読了済みかがわかる仕様があれば、なおよかったです。
週刊ファミ通1463号より
本編の後日談だけでなく、幕間の物語やサブキャラのエピソードにいたるまで、バラエティーに富んだ100編が楽しめるボリューム感がすごく、世界観にもさらに深みが出ている。ただハッピーなシナリオばかりでなく、切ない展開も見られるところにも『剣が君』らしさが。短編集のような作りなので、気が向いたときに少しずつ読み進められるのもいいね。“勾玉”でご褒美を開放するのも、楽しみとなる。
週刊ファミ通1463号より
本編のプレイは必須のファンディスクですが、本編と同等のボリュームや、それ以上とも思えるゲーム性の高さにびっくり。各種エンディングの後日談に、男性陣のみのエピソードや幼少期の逸話、存在感のある脇役たちのお話などの多彩なドラマを、新しいスチルやボイスとともに堪能できます。同じシーンを、複数のキャラの視点で見られるシステムはアイデアもの。手厚いファンサービスの数々に感服。
週刊ファミ通1463号より
個々のエピソードはプレイ時間30分未満のボリュームながら、複数のキャラ視点のシナリオが用意されていたりと、密度はなかなかのもの。プレイ中に、おまけ要素のアンロック用アイテムが、事あるごとに追加されていくところもいいですね。のどかな展開とシリアスさのバランスは良好なのですが、いざ前作(のプレイ経験)から切り離すと、エピソート単位の物語としての魅力は、やや弱めに感じました。
週刊ファミ通1463号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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