ナツメグ(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
学園という舞台設定や登場キャラのタイプ、最後の夏の思い出作りに励むストーリーなど、かなりベタなアドベンチャー。しかし、仲間たちの各種イベントが楽しげに描写され、かつテンポよく展開していくので、物語を読み進めるほど登場人物たちへの愛着が増していくのがいい。イベントがランダムで発生する“RES”は、一風変わったユニークなシステムだが、イベントの総数が多いともっとよかった。
週刊ファミ通1390号より
順不同でさまざまなエピソードを見ていく“RES”が特徴的で、いろいろなことをして思い出作りをするという物語上の設定ともうまくマッチしている。各イベントは、部活の仲間たちとにぎやかに過ごす雰囲気がよく出ていて楽しい。周回プレイを考えると、イベントはもっと種類があったらうれしかった。また、個別ルートのボリュームが少なく、ヒロインとの話はもっとじっくり描いてほしかった。
週刊ファミ通1390号より
一見すると、オーソドックスな明るい学園青春ものですが、思い出がテーマというだけあって、切ないエピソードや意外な展開も用意されています。共通ルートでは、ドタバタのイベントがランダムで発生するので、周回プレイでも楽しく進められるね。ただ、全体的に各ヒロインのルートはちょっと短いかなという気も。PS Vitaへの移植で高解像度になっていますが、ほかにも新規要素があればうれしかった。
週刊ファミ通1390号より
恋愛というよりは青春をモチーフにした群像劇。学園生活における数々の夏休みイベントの楽しさが上手に描かれた、わかりやすい展開で、間口は広め。“RES”も、ゲームのアクセントとして◎。とはいえ、昨今のアドベンチャーと比べると、キャラの表情や立ち絵の種類など、演出が地味に感じる。また、Lボタンを併用する独特の操作は、お世辞にも直感的とは言えないインターフェースで遊びにくい。
週刊ファミ通1390号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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