ザ・スカイファイターズ 〜トリウム戦争〜(ニンテンドー3DS)のレビュー・評価・感想情報
比較的シンプルな操作で戦闘機を操れるのは楽しい。前振りがいっさいなく始まるミッションは、ムダが削ぎ落されたというか、ストイックのひと言に尽きるので、手軽に空のバトルが楽しみたいプレイヤーにはピッタリ。機体のバリエーションは、特徴がハッキリとわかる3種類。通常であれば搭載されているであろうカスタマイズなどの要素がまったく用意されていないのも、ブレがなくていいと思う。
週刊ファミ通1374号より
全体的にゆったりした動きで、機体の操縦自体はやさしめ。ただ、敵をロックオンしても、追尾する攻撃手段などがなく、動く敵を補足するのに意外に手こずることも。レーダーに地形が映らないというのもあり、ダンジョンのようなステージでは、目的地が表示されていても進むべきルートがわかりにくいことがしばしば。ミッションの途中で目的が更新されていくのは、ボリューム感が出ていいですね。
週刊ファミ通1374号より
3D対応の映像はシンプルながら、1980年代のゲーセンにあった、3Dスコープを覗き込んで遊ぶシューティングのような、プリミティブなワクワク感を覚えます。操作は、超簡易的な戦闘機シミュレーターといった感触。状況に応じて速度や高度を調整しつつ、機銃のオーバーヒートに気を使いながら、自分で照準を定め……という忙しさが心地いい。そのぶん爽快感が薄れるのは、好みの分かれるところ。
週刊ファミ通1374号より
グラフィックや自機の挙動が20年前の家庭用ゲーム機風で、当時を知るゲーマーであればノスタルジーに浸れます。立体視映えする3Dフィールドは魅力的ですが、ゲームの性質上、操作中に視点がブレやすいのが残念。相打ちをいとわない敵機のアルゴリズム、ルート誘導などのゲーム内情報の必要最小限っぷり、リスタート地点の少なさを“攻略のし甲斐”と捉えられれば、思いのほかじっくり遊べます。
週刊ファミ通1374号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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