To LOVEる-とらぶる- ダークネス トゥループリンセス(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
特定のヒロインと結ばれてキスをするのは、原作やアニメでもなかった独自の要素。この“脱ハーレム”のテーマに加え、攻略対象のヒロインが11人と多めな点や、ヒロインたちの表情パターンの豊富さなどから、チャレンジ精神と原作へのリスペクトの両方が感じられる。ただ、特定の場所へ行って主人公のパラメーターを上げるシステムは、わかりやすい反面、独自性があまり感じられないのが惜しいかな。
週刊ファミ通1404号より
各ヒロインと結ばれるシナリオが見られるのはもちろん、イベントシーンでの、タッチなどで反応するギミックがうれしいね。パラメーターを上げて、女の子の理想像に近づき、イベントを発生させるというシステムはわかりやすい。ただ、パラメーターを上げる施設を訪れた際にイベントなどがなく、やや淡々としている印象。スチルの切り換わりなど、ゆっくりした演出でテンポが削がれるのも気になる。
週刊ファミ通1404号より
各ヒロインとのシナリオは、原作の回想を交えつつ、関係が深まる過程や心理状態が丁寧に描かれていて素敵。彩南町の全体地図など、ファンの興味を引く仕掛けもありますが、シミュレーションのシステムには、作品世界に浸れる独自の表現が欲しかった。原作の特徴であるお色気要素が、イベントCGへのタッチや初回生産限定版特典アイテムなど、ゲームならではの手法で取り入れられているのは◎。
週刊ファミ通1404号より
ヒロインの個別の恋愛物語を本線としつつ、どう転んでも原作やアニメ(声優)ファンにとって“おいしい展開”になる構成は、ファンアイテムに徹した作りだからこそ。操作性やコンフィグ要素は可も不可もなくですが、バックログからのシーンジャンプ機能は、作品の性質上、とても便利です。あらゆる女性キャラの下着を鑑賞できる特典つきの初回限定版の価値を、当レビューで言及するのは、難しいですね。
週刊ファミ通1404号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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