はじめの一歩(プレイステーション3)のレビュー・評価・感想情報
原作コミックがベースの物語は、名場面をつなぎ合わせたダイジェスト版。アニメではなく静止画による映像は、好き嫌いが分かれそう。ただ、ボクシングゲームとしてはバランスがよく、一歩のパンチの重みなども感じられて、非常にエキサイティング。試合前だけではなく、インターバル中にもスキル変更可能なのは○。原作とは違う試合結果で発生する“IF”ストーリーも、ファンにはうれしい要素。
週刊ファミ通1357号より
ベースとなるシステムはシンプルでとっつきやすい。キャラごとの連携はある程度決まっているので、自分でコンビネーションを考える自由さはあまりないが、各キャラの個性が、技や性能によく表れている。歯応えのあるゲームバランスだが、ランクアップで能力が上昇し、フリーマッチでもキャラを鍛えられるのはいいね。原作で描かれていない物語や、キャラどうしの掛け合いが見られるのはうれしい。
週刊ファミ通1357号より
格闘ゲームとしては評価が分かれそうですが、ボクシングマンガのゲームとしてはよくできています。主人公の一歩を始め、主要キャラ11人の軌跡を追体験できる構成はボリューム満点。原作に基づいてファイトスタイルが再現された結果、“パンチの際の挙動が大きい”、“カウンターが得意”など、個性が動きにハッキリ反映され、攻略し甲斐があります。相手に合わせたスキルの付け替えなど、戦略性も◎。
週刊ファミ通1357号より
主要キャラの、原作でのストーリーや“IF”のストーリーを体験できるベストマッチモードがメイン。試合前の演出や選手の掛け合いなどはよくできており、原作ファンも熱くなれる。ギャラリーなどで原作の物語を振り返れるのもうれしい。その反面、モードの少なさも気になってしまったり。せっかく原作のボクシングの雰囲気が味わえるなら、オマケではなくしっかりとした対戦モードも欲しかった。
週刊ファミ通1357号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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