ものべの -pure smile-(PlayStation Vita)のレビュー・評価・感想情報
美少女と妖怪という独特の世界観は目を引くものがあるし、物語もおもしろい。キャラ、背景ともに作画のクオリティーは非常に高く、ツボを心得たサウンドも物語に華を添えている。ただ、ゲーム性はまったくなく、ふたつの選択肢でエンディングを迎えてしまうのは、ゲームファン的には残念なところ。とは言え、選択肢の結果が、単なる“女の子選び”で終わらず、ストーリー的に意味のあるのは好感触。
週刊ファミ通1346号より
キャラの立ち絵だけでなく、頻繁に挿入されるいろいろな構図のCGにも目パチ、口パチの演出が対応しているのはすばらしい。ほかにも、キャラがよく服を着替えて見た目に変化があるなど、同ジャンルの作品に比べて、細かい部分まで凝っているのが好印象。選択肢はルート分岐する部分のみだが、主人公もボイス付きで、ちょっと変わった物語はドラマを見るような感覚で楽しめる。タッチ操作も快適。
週刊ファミ通1346号より
のっけから郷愁MAXでジーンとくるストーリー。シナリオは読みやすく、ルートによってオカルトや医療系など、展開がガラリと変わるのもいいね。絵も美しく、キャラの微細な表情の変化も描かれていて、見応えがあります。お話が充実しているので、ちょっぴりセクシーなサービスシーンが不要に思えるほど。ただ、選択肢がほとんどないので、プレイするというよりは物語を読むのに徹する作品ですね。
週刊ファミ通1346号より
キャラクターの表情を始め、服装の変化、回転や縮小、カットイン&アウトなど、立ち絵の演出方法が豊富で、見た目は非常に凝った作り。妖怪と共存する世界観に加えて、田舎の伝統や風俗、民間信仰などを織り込んだ物語もユニーク。ただ、描写が丁寧な反面、説明が長いなどテンポの悪い部分も散見される。また、ルート分岐以外の選択肢がなく、基本は読んでいるだけ。インタラクティブ性は薄いです。
週刊ファミ通1346号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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