『ヴイアライヴ』定点観測-98:今後の楽曲制作やリリース情報が発表された公式配信振り返り&初ゲストを果たした長寿ラジオでしっかり営業活動
 『ヴイアライヴ』定点観測では、『アイドルマスター』シリーズ発のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』に所属する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)の活動を記録していきます。
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5th&6thソロ曲にユニット“#ヴイアラ”の新曲も控える


 今回取り上げる最初のトピックは、先日行われた公式配信から、新曲およびMVに関する最新情報を振り返っていきたい。

 まず、“#ヴイアラ”の新曲
『まだ見ぬ明日』が2025年11月26日にリリースされることが発表。ユニット曲としては初の日本語タイトルで、“ここからさらに歩みを進める”という意味が込められているという。制作を手掛けるのは、ポップアーティストやアイドル、アニソン、VTuberなど幅広く楽曲提供を行う玉屋2060%さん。高い完成度への期待が高まる。

 続いて、5th&6thソロ曲の情報も公開された。愛夏さんの5曲目は、作曲を古峰拓真さん、作詞を陽茉莉さんが担当。いずれも『
アイドルマスター ミリオンライブ!』(以下、『ミリオンライブ!』)への楽曲提供経験があり、曲のイメージは“ハート、ピンク”とのこと。

 宇宙さんの5曲目は、ボカロPとしても知られ、アーティストやYouTuber、VTuberへの楽曲提供も行うR Sound Designさんが作詞・作曲を担当。

 レトラさんの5曲目は、『ミリオンライブ!』や『
学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)にも楽曲を提供している早川博隆さんと、エンジニアとしてアイドルやVTuberなど、さまざまなアーティストの楽曲制作に携わる五十嵐凪月さんのタッグ。さらに、本人が“雅楽川れとら”名義で作詞を担当する点にも注目だ。

 愛夏さんの6曲目は、『学マス』への楽曲提供を行うkijibatoさんと、長年にわたり数々の『
アイマス』楽曲を手がけてきた佐藤貴文さんによる共作。佐藤さんは作詞も担当する。

 宇宙さんの6曲目は、多くの『アイマス』楽曲で作詞・作曲を務めてきたAJURIKAさんが担当。これまで作詞・作曲の両方を手掛けた『アイマス』楽曲のタイトルは、頭文字が“N”から始まっており、プロデューサーの間では“Nの系譜”とも呼ばれている。曲名は未発表ながら、その流れを受け継ぐのか注目されるところだ。

 レトラさんの6曲目は、現在“シンガープロジェクト”第2弾として進行中で、詳細は後日発表予定とのこと。

 さらに、最新曲のMVの連続リリースも発表されており、10月15日の愛夏さんを皮切りに、22日にはレトラさん、29日には宇宙さんと、それぞれ4thソロ曲のMVが順次公開される。

 また、これに先立ち10月7日には
『ヴヴヴ』のコール練習動画が公開。こちらは12月13日開催予定の“THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD 2025”DAY1ゲスト出演に向けて、改めてコールを練習してもらうための内容だ。初の合同ライブ参加に向けて、各ブランドのキャスト陣にも負けない盛り上がりを目指す必聴動画となっている。

 ユニット曲としては、前作
『Beyond My Destiny』から約5ヵ月ぶりのリリース。曲に込められた想いやテーマを含め、どのような1曲に仕上がるのか期待が高まる。また、ソロ新曲についても、愛夏さん・宇宙さんの6曲目はいずれも長年『アイマス』楽曲を手掛けるクリエイター陣によるもので、レトラさんの新曲にも期待が寄せられる。

 合同ライブに向けた取り組みとなるコール練習動画については、ライブ前にセットリストの一部を事前に告知することは珍しく、今回は特例として許可を得たとのこと。制作サイドとしてもしっかり爪痕も残したいという気合が感じられるところだ。そのほか、MVに関しては今回告知されたものだけではないようなので、こちらも期待が膨らむ。

 さらに新しいプロデューサーに楽曲を知ってもらう目的として、公式サイトにディスコグラフィーも掲載。布教活動の一環としても活用してみるといいだろう。

長寿ラジオ初出演でプロジェクトをアピール。愛夏さんからまさかのカミングアウトも!?

 続いては、10月11日に放送されたラジオ番組『A&G TRIBAL RADIO エジソン』に、愛夏さんと宇宙さんがゲスト出演した話題を取り上げる。こちらは、文化放送で2015年から放送されている、アニメ、ゲーム、声優、アニソンアーティストを中心に幅広い情報を発信する長寿番組だ。

 今回は初出演ということで、まずは自己紹介からスタート。さっそく注目を集めたのは、宇宙さんの“踊れる工事現場”というインパクト抜群のキャッチコピーだ。プロデューサーにはおなじみだが、宇宙さんは声量のデシベル数が非常に高く、声のプロであるパーソナリティの畠中祐さんと芹澤優さんも思わず驚きのリアクションを見せた。

 デビュー当初はおとなしい感じで声も低かったと振り返るふたりに、芹澤さんが「アイドルのスタート地点って、(キャラづくり)やっちゃうよね(笑)」とコメント。アイドルグループ“i☆Ris”のメンバーとしても活動している芹澤さんの共感も得られ、ふたりも大いに盛り上がった。

 続いてプロジェクトの概要と、それぞれのプロフィール紹介へ。愛夏さんは“地元愛”をアピールし、とくにとんこつラーメンへのこだわりを熱弁。畠中さんや芹澤さんが「あっさり系は?」と話を振っても、「それはラーメンではなく、別の個体」と断言するほどのこだわりぶりを見せた。さらに“ヴイアライヴのおもちゃ”と紹介される場面もあり、本人は苦笑いしながら「いじれば何か出てくると思われている」とコメント。初期の3000回以上の腹筋企画や長距離マラソン企画など、体を張った挑戦についても語られ、パーソナリティのふたりを驚かせた。

 宇宙さんは、多彩なスキルに加えてダンスと振付力、そして好きなことへの集中力と行動力をアピールポイントとして紹介。また、今後伸ばしたいスキルとして「体力」と「やさしい言葉づかい」を挙げた。芸歴の長さにも触れつつ、アイドルを志したきっかけとして幼少期に触れたコンテンツがあり、その中で芹澤さんが関わった作品があることにも言及。そこで、芹澤さんが演じていたキャラクターボイスを再現すると、ふたりが大興奮して絶叫。「本当に声がデカい!」と笑いが起きた。また、言葉づかいの話題では、愛夏さんが「最近は直そうと意識して、言いかたがキツくなかったかを度々聞き返してくるのがかわいい」と語ると、芹澤さんも思わず「かわいい!」と同意。スタジオは温かい雰囲気に包まれた。

 その後は、ふたりのソロ曲コンセプトと最新曲の紹介へ。愛夏さんは自身の
『Berry Berry Lady』について語り、実際に楽曲を聴いた畠中さんから「かわいいな!」との感想が。芹澤さんも「とろけちゃった」、「甘くてキュート」と絶賛した。さらに、畠中さんからまだ話していない新情報を求められると、「じつは半年前からつけ麺にハマっている」と突然のカミングアウト。「ブランディングが……」と呆れ気味の宇宙さんと、パーソナリティふたりの驚きはもちろんだが、愛夏さんを見守ってきたプロデューサーには、歴史を揺るがすレベルのインパクトだったのではないだろうか。

 一方、宇宙さんは新曲
『ZeroGravity』について、「これまでと一味違う、明るく爽やかな1曲」であり、タイトル通りの無重力な浮遊感を感じられると紹介。畠中さんは「ノリがよくて、歌詞も前向きで最高」と評価し、芹澤さんがライブ演出への期待を語ると、宇宙さんも「やってみたい!」と意欲を見せた。さらに新情報として、今後リリースされる5thソロ曲には「8(エイト)」がキーワードになっていると明かす。プロデューサーも驚いたのではと満足げな宇宙さんに対し、愛夏さんは「私がしょうもないこと言ってるのに、ちゃんとした情報出すじゃん!」とツッコミを入れ、笑いを誘う。

 最後は今後の活動やライブ情報の告知で締めくくられ、ゲスト出演は終了。畠中さんと芹澤さんからは「パワフルでおもしろい」、「でも、ちゃんと周囲を見ていてバランス感覚が絶妙」と好印象のコメントが寄せられた。「好きになるのもわかる」と評され、ふたりにとっても“営業成功”といえる出演となった。フォロワーの多い人気番組だけに、さらなる認知拡大にもつながったに違いない。