【昨日は何の日?】『いただきストリート DQ&FF 30th ANNIVERSARY』8周年。現時点でのシリーズ最新作は『DQXI』『FFXV』も参戦した記念作品。モーグリやトルネコもマップをウロウロ【今日は何の日?】

あのファンタジーRPGが30周年記念で競演。フルボイス仕様でさらに楽しさアップ

 昨日(2017年(平成29年)10月19日)は、プレイステーション4(PS4)、プレイステーション Vita(PS Vita)用『いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY』が発売された日。本作を最後に、シリーズ作品はリリースされていない。

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ドラゴンクエスト』シリーズおよび『ファイナルファンタジー』シリーズの30周年を記念して、本作がリリースされたのがちょうど8年前。堀井雄二氏が手掛けた『いただきストリート』のゲームシステムと大人気RPG2作品の世界観が融合した、まさに夢のボードゲームだ。

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ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』からシルビア、『ドラゴンクエストX オンライン』からアンルシア、『ファイナルファンタジーXV』からノクティス、『ファイナルファンタジーXIV』からミンフィリア……などなど総勢10名が、シリーズを通して初めて参戦したことで話題となった。

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 目的は過去作と同様で、サイコロを振ってマップを周回し、お店を手に入れて増資したり株を売買したりして目標金額を稼ぎ、1位でゴールすること。『いただきストリート』シリーズおなじみの要素である、株のやり繰りの奥深さやチャンスカードを引くときの盛り上がりも健在だ。

 『いただきストリート』のおもしろさに作品の垣根を越えたお祭り感が加わった時点で十分楽しいが、本作は何とフルボイス仕様! キャラクターの掛け合いが楽しく、名シーン風のセリフ回しやその人物に紐づいたキーワードが聞けるため、両シリーズのファンである筆者の顔はほころびっぱなしだった。

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 “カジノマス”に止まると“バトルコロシアム”や“スロット”といった世界観を踏襲したミニゲームで遊べるのもうれしいところ。“VSメタル”でメタルキングが倒せればLv×100Gがもらえてちょっとした臨時収入になるのだが、原作同様にとにかく逃げられやすい。『ドラゴンクエスト』シリーズ作品をアレンジしたバトルとBGMのおかげで、特別な緊迫感を味わうことができた。

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 対戦中に引ける“チャンスカード”にはキラーマシン、ミミック、サボテンダー、ようじんぼうといったお馴染みのモンスターや幻獣が描かれており、さまざまな効果をもたらす。さらに、モーグリ、トルネコ、ホミロンは特別なキャラクターで、マップ上を移動できる。その様子にはほっこりするが、彼らはよい意味でも悪い意味でもゲームをかき回す存在。ひとたび出現すれば、ゲームの行方は混迷を極めた。

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 本作の新要素である“ハイライト”についても触れておきたい。この機能を使うことで任意の1戦のダイジェストを保存でき、戦績からいつでも振り返れる。敗戦を記録して対策を立てるのもいいが、勝利への軌跡は何度観返してもいいもの。筆者は、デッドヒートを制した名勝負や逆転勝利した様子を眺めるのに活用していた。

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 オンライン通信がPS4とPS Vitaのクロスプレイに対応しているのも特徴となっており、インターネットを介して全国のライバルとバトルに興じた方もいるのでは。ちなみに、両ハードのクロスセーブも利用可能で、外出先でプレイし、自宅のTVで続きを遊ぶなんてこともできた。

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 さらに、PS4でのローカル対戦とPS Vitaでのアドホック対戦が搭載されているため、仲間や家族とワイワイ楽しむにも持ってこいだった。株の要素が省かれてわかりやすくなっているイージーモードは、ゲームに不慣れな人や小さな子どもがいる家庭で重宝したことだろう。

 DLCマップとして“うさぎーランド”、“ラーミア”、“オラクルベリー”、“ラバナスタ”などが続々と追加され、発売当初よりも大幅にボリュームアップしている本作。未プレイの方は、このボードゲームで秋の夜長を過ごしてみてはいかがだろうか。

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これまでの今日は何の日?
画面写真はPS4版のものです。