
シリーズ最高傑作が最新技術で復活
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『サイレントヒル2』は、コナミデジタルエンタテインメントから発売されたアクションアドベンチャー。“サイコロジカルホラー”というジャンルを呼称し、直接的な恐怖よりもむしろ“心理的な恐怖”に焦点が当てられている。
“内”から湧き出る、あるいは内面が具現化したような現象に対する“正気の崩壊”による恐怖は、じわじわと不安や圧迫感が心の奥底に染み込むのが感じられ……、要は「精神的に来る」といった感じだろうか。『サイレントヒル2』はこのサイコロジカルホラーの代表作として非常に有名な作品だ。
もともとは2001年にプレイステーション2(PS2)で発売された作品だったが、オリジナル版が持つ“深層心理的な怖さ”を尊重しつつ、最新のグラフィックと現代的なゲームシステムで再構築して、現代に蘇ったというわけだ。
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亡くなったはずの妻メアリーから届いた手紙に導かれ、主人公のジェイムス・サンダーランドはきりに包まれた街“サイレントヒル”を訪れる……というあらすじ。そこで出会う不気味なクリーチャーや謎の人物たちとの体験を通して、ジェイムスは自身の深い罪悪感やトラウマといった内面の闇に向き合っていく……。
劇的な進化を遂げたポイントは、やはりわかりやすくビジュアル面だろう。オリジナル版も当時としては非常にすばらしいものだったが、リメイク版ではレイトレーシングなどの技術を活用し、街全体を覆う霧や闇の表現をよりリアルかつ精密に再現している。陰鬱としたゴーストタウンが一層不気味に感じられたんじゃないかな。
探索範囲も拡張されていて、なじみのあるロケーションが一新。調べるべき場所や謎解きのヒントが記されるなど、地図の利便性も向上してい遊びやすくなっていた。
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また、音の環境が緻密にデザインされ、プレイヤーがゲームの世界に深く入り込んでいる感覚を味わえるようになった。本作ではノイズや無音の状況といった環境音を巧みに使ってくるので精神的な不安が増幅されるといった感じだ。山岡晃氏によるサウンドと相まって『サイレントヒル2』ならではの怖さを体験できた。
バトルでは回避行動が追加され、ダイナミックなアクションが可能になったのがうれしいところだ。肩越しカメラを採用しているため、クリーチャーと対峙したときの迫力も申しぶんなし。照準を合わせながら発砲して敵を撃退するなど、現代ならではの緊張感あるバトルが楽しめた。
筆者的には日本語ボイスの追加がありがたかった。字幕に注意を払わずに済むため圧倒的にプレイしやすく、ゲームに集中できた。多岐にわたるアクセシビリティ改善のおかげで、ギミックを見やすくできるのも老眼のじじぃゲーマーにやさしい。
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シリーズ最新作は、2025年9月25日に発売されたばかりの『サイレントヒルf』。シリーズで初めて日本が舞台となりシナリオは竜騎士07氏が担当と、気になる要素が盛りだくさん。よりアクション性が高まったバトルシステムも要注目となっているので、周年記念のリメイク版『サイレントヒル2』と併せて遊んでおきたい。