【NIKKE】シナリオ長(マリアンを泣かせた男)が日本初登壇。「3周年記念イベントや、さらに“その先の展開”も楽しみにしていただきたい」【TGS2025】
 2025年9月25日~28日に千葉県・幕張メッセで開催された“東京ゲームショウ2025”。一般公開日1日目となる27日には、Level Infiniteブースにて『勝利の女神:NIKKE』(以下、『NIKKE』)特別ステージが行われた。

 TGS限定の特別ステージ1日目には、開発を手掛けるSHIFT UPのディレクター、ユ・ヒョンソク氏と、シナリオチーム長のチョン・ジェソン氏が登壇。また、声優の徳井青空さん(ブラン役)、久保ユリカさん(ノワール役)も出演し、制作上のエピソードやキャラクターボイスの生披露でイベントを盛り上げた。MCを務めたのは百花繚乱さんだ。
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左端から順に、百花繚乱さん、徳井青空さん、ユ・ヒョンソク氏、チョン・ジェソン氏、久保ユリカさん。
 オープニングではLevel Infiniteブースの『NIKKE』エリアでは恒例となりつつある“リアル10連ガチャ”から、ユ氏が登場するお茶目なサプライズも。

 徳井さんと久保さんによる“幸運の双子兎ミニトーク”では、ブランとノワールのコスプレイヤーもいっしょに登場し、百合の花が咲くような空間がステージに広がっていた。
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日本のゲーマーがいちばん愛してくれる

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 開発陣としてチョン氏が日本でステージに立つのは今回が初。MCの百花繚乱さんに「あなたがマリアンを泣かせた男ですか」と聞かれると「はい」と返答。一方で、日本のゲームへのリスペクトを覗かせ、ファンと顔を合わせることに関して「感慨深い」とコメントしていた。

 そして、開発陣への生インタビューでは、キャストも含めて複数の質問が投げかけられた。

 はじめに3度目となるTGS出展について触れられると、徳井さん、久保さんの両名は作品の人気を実感している様子。これまでリアルイベントにも出演し、11月には初のバンドライブも控えている『NIKKE』の盛り上がりについて、「どんどんパワーアップしている」と振り返った。

 ユ氏もSHIFT UPとLevel Infiniteの協業について「よい成果をあげている」とコメント。「これからもたくさんのイベントを用意しているので、ぜひ楽しみにしていてください」と語った。

 続いて、開発コストの話に切り替わると、“力を入れているところ”を尋ねられた開発陣。これに関しては「ゲームのすべて」と前置きしつつも、とくにストーリーのキャラクターに力を入れているとした。また、「ゲームの安定性にも注力していきたい」とユ氏。安定的なサービスの提供について取り組んでいると説明した。

 魅力的なキャラクターの制作において、ディレクションなど収録現場についてキャスト陣に質問が飛ぶと、徳井さんはコラボを例にその豪華さに言及。
※直近では『バイオハザード』とのコラボを実施。『新世紀エヴァンゲリオン』や『チェンソーマン』など、日本の有名作品と驚きのコラボを度々行っている。
 久保さんは「ストーリーに力が入っているので、お芝居がしっかりできている」と熱量の高さを語った。それぞれの役で、『NIKKE』の世界に存在できている実感があるという。

 「面白いゲームを作るために、どんなゲームを遊んでいるか」という問いも。

 おもにインディーゲームを遊んでいる、と回答したのはユ氏。チョン氏は日本のRPGやシミュレーションゲームが根源(ルーツ)だと語り、『
スーパーロボット大戦』を例に挙げた。

 開発陣の両名に共通するお気に入りタイトルとして日本ファルコムの『
軌跡』シリーズも挙げられており、第1作のフルリメイク作品『空の軌跡 the 1st』(9月19日に発売)はこれからプレイするタイトルとして、非常に楽しみにしているようだ。
 キャスト陣のふたりは、ともにソロプレイ志向なことを明かしていた。徳井さんはストーリー重視のゲームや、じっくり育成できるような作品を、久保さんは料理する作品(マルチプレイに対応しているが、ひとりで遊んでいるらしい)をおもに遊んでいるとのことだった。

 つぎに、日本市場に向けた施策について尋ねられると、ユ氏は「日本のゲーマーの皆さんこそが、世界でいちばんゲームそのものを愛してくださる方々」と分析。そのため、ゲームとしていい品質のものを届けることが、日本のユーザーのためにやるべきことだと語った。

 また、今回のTGSステージのように、直接顔を合わせて交流できる場を作ることも重要だと考えを述べた。これまで、国内で実施されたファンミーティング(2025年3月に第2回が実施)に特別ゲストとして登場したことのあるユ氏。今後もそういった機会を大切に、ゲーム内外で盛り上げていく姿勢を見せた。

 ファンミーティングをはじめとしたリアルイベントについては、徳井さんたちもファンの笑顔からパワーをもらっているそうだ。久保さんはファンからの手紙をもらうことがあり、エネルギーを受け取っているという(ネタバレされることも!)。
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 締めに、これからの展望として「3周年も楽しみにしていただけたら」と周年イベントに触れたユ氏。チョン氏も「フォービースト、エデンのことなど、メインストーリーに力を入れている」と続け、期待感をあおった。

 その後は、ファン参加型の以心伝心ミニゲームコーナー“コインラッシュ@TGS!!!”や、徳井さんと久保さんによる生アフレコも。ステージからの去り際、ユ氏が持参していたサングラスをファンにプレゼントするサプライズがあり、最後までサービス精神旺盛な姿を見せていた。
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ファンと開発陣のあつい抱擁も。
 なお、TGS会場で披露された生アフレコは“幸運のキスin TGS2025!”、“雪見温泉 入浴中”、“Golden Coin Rushの舞台裏”の3本立て。名シーンの再現や書き下ろしシナリオが展開され、ファンにとって至福のひとときとなった。

ブランとノワールの魅力

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ブラン/ノワール
 ステージでは、徳井さんと久保さんが、それぞれの役であるブランとノワールの第一印象や魅力について触れる場面も。

 バニー好きの徳井さんはブランのビジュアルがストライクだったようで、その見た目を絶賛。一方で、内に秘める責任感や芯の強さ、姉想いなところなど、内面の魅力についても熱く説いた。

 久保さん演じるノワールも、“大胆”との第一印象。戦闘中に映える、美しいボディーラインが印象に残ったそう。一方で内面にある繊細さのギャップにやられたという。また、妹想いの愛情深さはもちろん、ストーリーが進むにつれて芯が少しずつ見えてくる、とその魅力が増していくことを語った。

ところで、3周年イベントで“推し”は実装されますか?

 ステージの終了後、控え室で開発者のおふたりにご挨拶させていただく機会を得た。今年からファミ通で『勝利の女神:NIKKE』を担当している編集者の川島KGは、シンデレラやレヴィアタン、リバーレリオといった、“もともとは敵対していた相手”との関係が変化していく系のストーリー展開が大好物のようで、現時点で最推しのニケもシンデレラだという。

 そこで、開発者のおふたりに率直な質問をしてみると……

──最近のメインストーリーでは、レヴィアタンやリバーレリオ(いずれも現時点では未実装)との関係が変化していきそうな雰囲気を感じます。3周年記念のイベントでは、期待しちゃってもよろしいでしょうか……?

チョン氏「なかなか、答えるのが難しい質問ですね(笑)」

ユ氏「精一杯のお答えをするとしたら、3周年記念のイベントや、さらにその先の展開もぜひ楽しみにしていただきたい、ということです。きっと、皆さんのご期待を裏切らないと思いますよ!」

 ……とのお答えが返ってきた。

 答えにくい質問をしてしまい恐縮です! これからの展開も楽しみにしています!
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ステージ裏の壁面にサインを書いて、記念撮影に応じるおふたり。TGS会場では、DOROがデザインされたショッパーとグッズが抽選でもらえた。
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