『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』20周年。人種や性別に囚われない多様性を描いたキャラクターたちが魅力。飛行形態による空中戦も心が踊る!【今日は何の日?】
※本記事は、2023年7月7日にアップした記事を再編集したものです。

『サクラ大戦』シリーズのナンバリング5作目は紐育が舞台に!

 2005年(平成17年)7月7日は、プレイステーション2(PS2)用ソフト『サクラ大戦V~さらば愛しき人よ~』が発売された日。本日で発売から20周年を迎えました。
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 日本・帝都、フランス・巴里に続く新天地、アメリカ・紐育(ニューヨーク)を舞台にした本作。主人公はおなじみの大神一郎から甥の大河新次郎になり、ヒロインたちも一新されました。
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 本編に先駆け、ヒロインのひとりジェミニ・サンライズを主人公とする前日譚の『
サクラ大戦V EPISODE 0~荒野のサムライ娘~』が2004年に発売。こちらは『3』と『4』のあいだを描いた映像作品『サクラ大戦 活動写真』と連なるストーリーで、『V』の新ヒロインであるジェミニをいち早く知ることができるとともに、シリーズのつながりを補完する作品になっていました。

 大和撫子や財閥のお嬢様といったわかりやすいアイコンのキャラクターが多かったのが、これまでの『
サクラ大戦』シリーズ。本作では弁護士で元暴走族のサジータや一切が謎に包まれた(性別や年齢も)九条昴といったキャラクターが登場するため、ビジュアルや設定に驚かされた人も多いのではないでしょうか。

 個性的なメンバーにはしっかりとしたバックボーンがあり、それがアイデンティティの形成につながっています。ファーストインプレッションでは見えなかった人柄や背景に触れていくことでみんなに愛情が湧きますし、異なる個性を持つ隊員たちが歌や演劇でひとつになるのも『サクラ大戦』シリーズならではでした。
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 若き新人で未熟だった新主人公の大河新次郎が仲間たちに認められていき、成長していくストーリーもよかったです。そんな新次郎はプチミントという芸名で、女の子の姿で舞台に立つことも。めちゃくちゃかわいいですが、本編の後日譚であるOVA
『サクラ大戦 ニューヨーク・紐育』では、そのプチミントがメインだったことに驚かされました。しかも単なるギャグではなく、ちゃんとストーリーとしてうまくまとまっているのがお見事。

 バトルはシミュレーションで、『3』から実装された“ARMS(Active&Realtime Machine Systemの略)”を引き続き採用。画面に表示されたゲージがなくなるまで自由に行動することができるので、ゲージをすべて移動に使ったり、攻撃したあとに防御をしたりと自由に戦うことができます。本作ではエリア移動が追加されたので、戦略性も増しましたね。

 空中戦が追加されたのが大きな特徴。新次郎たちが乗る新型機“スター”は通常形態のほかに飛行形態へと変形可能で、巨大な敵との派手な戦いが楽しめました。ほかにも任意の隊員をそばに呼び寄せる“ヘルプミー”が追加されたり、ランダムだった“連携攻撃”を任意で発動できるようになったりといった新要素も。
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 移植されていないこともあり、語られることが少ない本作ですが、評価すべき1作です。遊んだことがない人はぜひチェックを。

 発売20周年を記念して、今年(2025年)7月12日には紐育星組のキャスト陣が集うイベント
『サクラ大戦V 20th Anniversary「紐育☆星たちの集い」2025 Star Five Scramble!』が開催予定。配信もあるので、公式サイトをチェックしてみてくださいね!
これまでの今日は何の日?