
一家に一台メイクハッピーロボット
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『ちびロボ!』は、『moon』や『ギフトピア』などで知られるクリエイターの西健一氏が開発を手がけたアクションアドベンチャー。体長わずか10センチメートルの自主行動型ロボット“ちびロボ”が、周囲をハッピーにしていくハートフルな物語が展開される。
サンダースン家のひとり娘ジェニーの誕生日プレゼントとして一家に迎えられた“ちびロボ”とマネージャーロボの“トンピー”。リビングの片隅に置かれた“ちびロボハウス”を拠点に家中を探索し、ゴミ拾いや掃除をして地道に“ハッピー”を集め、ちびロボランキング1位を目指す。
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ちびロボは行動するたびに少しずつバッテリーを消費するため、行動不能になる前におしりに付いた電源ケーブル“ヒップラグ”をコンセントに差し込んで充電しなければならない。ヒップラグを頭上に掲げて走り回ったり、コンセントから離れるときにコードがピンと張ったりする演出は、じつにかわいらしい。
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行動できる時間帯は朝と夜。時間帯が切り替わるタイミングで集めたハッピーポイントが集計されてちびロボランキングが変動し、順位が一定値に達すればちびロボのバッテリー量が増え、行動できることや範囲も増えていく。また、ハッピーとともに得られるお金“マネ”を使って便利なアイテムを購入することもでき、それによって探索の質も向上していくのだ。
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登場するキャラクターはじつに個性的。少年の心を持つパパ、パパの無駄遣いに頭を悩ませているママ、カエル語を話す娘ジェニー、自由奔放な飼い犬タオ……というサンダースン家の面々に加え、人が見ていないときに動き回るおもちゃたちが物語に華を添える。宇宙の平和を守るために正義を貫くヒーローフィギュア“ギッチョマン”、そんなギッチョマンに想いを寄せる芋虫のぬいぐるみ“べべ”、宿敵タオに立ち向かうため日々訓練に励む“アーミー軍曹・アーミー兵隊”……などなど。それぞれにドラマがあり、ゲームを進めていくことで少しずつ彼らの胸に秘めた思いを知ることができる。
本作の魅力はワクワク感を掻き立てられる探索ももちろんだが、キャラクターの人生にそっと寄り添うところだと筆者は思う。何か特別なアドバイスを送るわけではなく、背中を押すわけでもなく、ただ彼らの行動をじっと見守るだけ。それだけで彼らの心に巣くっていたモヤモヤしたものが溶けて昇華していく。そして、それを見ているプレイヤーの心もなんだかじんわりと幸せな気持ちで満たされるのだ。まさに、トンピーが言う「ハッピーハッピー」。
本作の魅力はワクワク感を掻き立てられる探索ももちろんだが、キャラクターの人生にそっと寄り添うところだと筆者は思う。何か特別なアドバイスを送るわけではなく、背中を押すわけでもなく、ただ彼らの行動をじっと見守るだけ。それだけで彼らの心に巣くっていたモヤモヤしたものが溶けて昇華していく。そして、それを見ているプレイヤーの心もなんだかじんわりと幸せな気持ちで満たされるのだ。まさに、トンピーが言う「ハッピーハッピー」。
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ちなみに、ちびロボは会話をすることができず、意思表示は○か×のみ。その代わり相棒のトンピーが喜怒哀楽をコミカルに表現してくれるので、登場人物たちとのやり取りはよりドラマティックなものになっている。
物語が進んでいくと、ちびロボを狙うクモ型ロボット“スパイダー”や、過去に一世を風靡したお手伝いロボット“デカロボ”なども登場し、『ちびロボ!』の世界がさらに深くなって……。
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『ちびロボ!』はその後シリーズを重ね、2007年7月5日には公園を花で満たして整備していく『咲かせて!ちびロボ!』、2009年7月23日にはある家族をハッピーにするために奮闘する『おかえり!ちびロボ!ハッピーリッチー大そうじ!』、2013年7月3日にはちょっとだけ未来を舞台にした『実写でちびロボ!』、2015年10月8日には宇宙人から地球を守るために冒険する『なげなわアクション!ぐるぐる!ちびロボ!』が発売された。
なお、本作は“Nintendo Switch Online + 追加パック”加入者向けにNintendo Switch 2で提供されている“ニンテンドー ゲームキューブ Nintendo Classics”での配信が予告されている。配信日などは明らかになっていないため、続報に期待しよう。