『レイヴン2』レビュー。でかいボスを数え切れないほどの仲間と囲んで殴る。開始から数日で味わえたMMORPGの醍醐味
 2025年5月28日、日本でのリリースを迎えたネットマーブルのMMORPG『レイヴン2』(RAVEN2)。暗く残酷なダークファンタジーの世界と、PCだけでなくスマホでもプレイできるとは思えないほどの美麗グラフィックが印象的なタイトルだ。
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※本記事はネットマーブルの提供でお届けします。
 筆者は本作のリリース前に、テストビルドで先行プレイをさせていただいた。そのレビュー記事内で「MMOは人と遊んでからが本番」と書いた通り、リリース版もしっかりプレイ。
 では、実際に本番を迎えてみて、どうだったか。
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なんかもう、すごいことになった。
 人が多過ぎだろう。ボスモンスターの周りに、もはや数えきれないプレイヤーが集まり、一斉に集中砲火。そうそう、これが見たかったんですよ筆者は。
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なんかめっちゃでかいボスも出てきましたが、まだプレイ開始から4日目くらいです。
 本番が思ったよりすご過ぎた。まだ一週間も経っていないのにこの大迫力のボスと戦えたり、さらにギルドメンバーやサーバーの他プレイヤーとの共闘をたっぷり楽しめている。

 今回は本作における他プレイヤーとの共闘要素として、“亀裂”、フィールドボス、ギルドダンジョンという3つのコンテンツを中心に、体験リポートをお届けしていきたい。
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なお、今回筆者が使用しているのは日本リリースと同時に実装された新クラス“デスブリンガー”。攻防のバランスがとれた魔法職で、本職ほどではないが味方への回復や敵への弱体化もこなせる。
『レイヴン2』のプレイはこちらから

誰でも気軽に! 亀裂でボスを囲んで殴れ

 ストーリークエストを順次受注し、冒険を進めていくのが本作の基本。ストーリークエストでは経験値も大量にもらえるので、キャラクターのレベル育成の軸もここになる。
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画面右上のクエスト表示のところをタップするだけで、戦闘や移動、会話などすべて自動で進めてくれる。
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戦闘中も基本的には、回避などのアクション入力は必要ない。ほぼすべてオートに任せて大丈夫。
 ストーリーを進めていくと、ワールドマップで行ける場所も増えていく。そうして“亀裂”があるエリアまでストーリーを進めることで、亀裂への参加権を誰でも獲得できる。

 まずはストーリークエストと毎日受注できる特務隊クエスト、さらにサブクエストをこなすことで、レベル40くらいを目指してみよう。放置狩りに便利な“クエストスケジュール”機能も解放され、よりおもしろくなってくる。
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クエストスケジュールはダンジョンやフィールドを指定し、移動も含めて放置狩りを完全自動化できる便利機能。
 亀裂は最初に物語の舞台となる“ベルシア”のほか、そこから先の“デロン”、“ロメルン”と、3つの地域にひとつずつ存在する。毎日決まった時間になると亀裂発生地点に強力な敵が出現する、全プレイヤー共闘型のイベントだ。
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メニュー画面の亀裂の項目を見るとわかるとおり、毎日12時半と20時半に亀裂が発生する。
 亀裂では最初はその地域にいるモンスターよりもちょっと強い敵が何体か出てくるだけなのだが、それらを一定数倒すと巨大なボスが出現。これを集まったプレイヤー全員で攻撃して倒す。ボスを倒したあとには、どれくらいダメージを与えられたか、その貢献度に応じた報酬がもらえる。
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人数が人数なだけに、戦場はすごいことになる。ゲームが処理落ちしたりクラッシュしたりしてしまう場合、設定でプレイヤー表示人数を減らすといいだろう。
 これだけ人数が多いと敵をクリック(タップ)したつもりが、他プレイヤーをタップしてしまい、攻撃してしまうなんてことも起こり得る。実際、筆者もそうして誤射してしまったことがある。

 そこで役立つのがサーチ機能。画面右上の表示をサーチウィンドウに切り替え、そこに表示されたボスの名前をタップすれば、誤射の可能性なく安全にボスをロックオンできる。ほかのボスコンテンツでも活躍する機能なので、覚えておこう。
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画面右上のここを押すと、クエスト一覧が表示されていた部分がサーチウィンドウに切り替わる。
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あとはその一覧に表示される、ボスの名前をタップするだけ。すばやくサーチしたいならウィンドウ右下の目のボタンを押すか、オートサーチの間隔を最短の3秒に設定しよう。
 2025年6月中旬の流れだと、ベルシアの亀裂をまず終えてデロンの亀裂、ロメルンの亀裂と、順番に大勢のプレイヤーが大移動している。移動をスムーズにするためにも、まずはワールドマップ画面で亀裂にいちばん近いワープポイントを“お気に入り”に登録しておくといい。
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ワールドマップの各拠点のアイコンをタップして表示される情報ウィンドウの左上にある、“☆”マークをタップ。これでお気に入り登録ができる。
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あとはワールドマップ画面左下の”お気に入り”を押せば、登録した移動先のリストが表示される。
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現在発生している3つの亀裂の出現ポイントと、各最寄り拠点は上画像の3か所。お気に入り登録をぜひ。
 ここまですれば、亀裂に参加する準備はOK。あとはストーリーの進行状況で行ける限りの亀裂へ、12時半と20時半に行くだけだ。発生時間の5分前くらいには、最初のベルシアの亀裂の場所には多くのプレイヤーが集まっている。
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最寄りの拠点にワープしたら、亀裂のアイコンをタップして情報ウィンドウの左下にある”目標追跡”ボタンを押す。これで亀裂の地点まで自動で走っていける。
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ベルシアの亀裂発生地点にはこのように1日2回、大勢の人が出待ちに集まる。これだけでMMOならではのお祭り感がある。
 ベルシアの亀裂が終わったら、ワールドマップのお気に入りリストからつぎのデロンの最寄拠点を選択してワープ。さらにワールドマップから、デロンの亀裂のアイコンをタップして目標追跡、ボスをサーチして殴る。ロメルン亀裂も、同じ手順でOKだ。
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亀裂に自動移動するプレイヤーの列。他のプレイヤーもいま同じコンテンツを体験しているんだなぁと、連帯感が生まれる瞬間。
 自動移動に時間がやたらかかるように感じるかもしれないが、ご安心あれ。ベルシアのボスはそれほどタフではないが、ほかはすぐには削り切れないHPを持っている。移動に時間がかかっても、倒されるまでにはたどり着けるはず。

 亀裂ボスの報酬は、一回でも攻撃を命中させていれば誰でももらえる。要求される命中のステータスはロメルンの亀裂以外はそれほど高くないので、ゲームを始めたばかりの人も、亀裂のエリアが解放されているならぜひ向かってほしい。パーティーを組まなくても気軽に参加できるし、敵からの反撃もあまり飛んでこないので、多人数共闘コンテンツの入門として最適だ。
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亀裂参加の報酬としては、一部装備の製作などに使用する“悪意の欠片”や、本来は特務隊クエストでしかもらえない交換用アイテム“献身のコイン”などがもらえる。

まるでウィンドウショッピングなフィールドボス

 ワールドマップを見ると、亀裂と同じようにフィールドボスのアイコンも表示されている。フィールドボスは一定時間ごとに、その地点に出現する。
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メニューの“ボス出現タイムテーブル”から一覧が確認できる。亀裂と同じく、ストーリー進行で解放されたエリアのボスのみ表示される。
 なお、フィールドボスのアイコンには、強さのランクを表す菱形のマークがついている。このマークが少ないボスほど弱く出現周期が短い。なお、すべてのボスは倒してから何時間後かに出現というわけではなく、同じランクのボスは決まった時間に一斉に出現する。

 これらのボスも最寄りのワープ地点をお気に入り登録しておけば、出現場所で出待ちしたり、そこから目標追跡の自動移動で会いに行ける……と、筆者は思っていたのだが。
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リリース初日、そして二日目の時点で、瞬殺されるボスが出てきた。
 さすがMMORPG。数の暴力で、弱いボスはリストの上から順にさくさく倒されていく。

 じつは亀裂やフィールドボスのいるところに、直接ワープする手段も本作にはある。ただ、リリース直後はそのワープに使用するアイテム“祝福の移動スクロール”が課金のみで手に入る状態だったので、筆者は使っていなかった。するとどうなるか。
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めっちゃ強い人たちが、直接ワープしてこちらが自動移動しているあいだにボスを倒してしまう。
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祝福の移動スクロールは雑貨商人との“好感度”を上げれば購入できるようになるが、1日に贈れる好感度アップの素材の数は限られている。すぐに買えるようにはならない。
 直接ワープできるとしても、そのボスと戦っているあいだにほかのボスを倒されてしまうのは避けられない。このように亀裂と違って、フィールドボスには早いもの勝ちの側面があるわけだ。

 なら、リスト順ではなく飛び飛びで、倒したいボスだけ追えばいい。たとえば、欲しい英雄等級(紫色のレアリティー)の装備の製作材料などを“製作”画面から確認し、その素材を落とすボスをピックアップ。そのボスだけお気に入りに入れておくのだ。
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たとえば筆者の場合、英雄等級の武器を作るのに“高貴な預言者の血”が必要。
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情報ウィンドウの“入手先”から、これを落とす可能性があり、なおかつ現在のストーリー進行度で戦えるボスを確認する。
 直接ワープがまだできない段階でも、こうしてボスを絞り込んで先回りすれば、ほぼ確実にボスと戦える。商品カタログを確認するように、あるいはウィンドウショッピングをするように、英雄等級の武器や防具、装飾品などの素材をチェックしておこう。
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ボスをある程度絞り込めば、目標追跡の徒歩移動でも、このように人がほとんどいない段階でボスのところにたどり着ける。あとは前衛が張れそうな人が来てから攻撃開始すればOK。
 なお、フィールドボスも攻撃を一発でも当てれば報酬が獲得できるものの、要求される命中のステータスはなかなかに高い。強さ表示が2以上のボスには、ゲーム開始直後だと攻撃が1発も当たらないことさえある。

 これは逆に考えれば、命中がどれくらい上がったかボスに攻撃が当たるかどうかにより確認することで、自分の成長が実感できるということでもある。ぜひ果敢に挑戦してみていただきたい。
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いまはリリース記念のキャンペーンなどで英雄等級の装備がもらえたりと、命中を上げるのは意外と難しくない。

ギルドダンジョンで超大型ボスとの激戦

 亀裂やフィールドボスで多人数共闘の楽しさがわかってきたら、ぜひ参加してみてほしいのが“ギルドダンジョン”だ。こちらはプレイヤーどうしが結成する“ギルド”のレベルが5になると解放されるコンテンツで、週に1回挑戦できる。
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 ギルドマスターがダンジョンを解放すると、ギルドメンバー全員に参加するかどうかの質問ウィンドウが表示される。ここで参加を選んだメンバー全員が、ギルドダンジョンへと移動する。

 なお、MMORPGでは人数が多いと複数パーティーを組むのがたいへんで、「まだパーティー入ってない人いる?」「どこか空いているパーティーありますか?」などのやり取りが飛び交いがち。本作では“ギルドパーティー”機能で、さくさくと複数のパーティーを結成、管理することができるのが助かる。
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画面左上にある“ギルドパーティー”ボタンを押すとギルドメンバーが作ったパーティーすべてが表示され、“+”ボタンを押すだけでパーティーの作成や参加が可能。
 ギルドダンジョンの内容は、いわゆるタワーディフェンス形式。中央にあるオブジェクト“ギルド守護石”を、東西南北の4方向の通路から何段階かのWaveごとに押し寄せてくるモンスターから守ることになる。

 最初に選べる難易度“EASY”だと、通常モンスターから守り切るのは意外と楽。ただ、一定の段階ごとに襲ってくるボスモンスターは話が別だ。
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ボスモンスターは攻撃範囲が広かったりと、厄介な能力を持っている。全員で連携して、ギルド守護石から引き離しつつ素早く倒したい。
 ただ、それでもギルドメンバー総出で数の暴力を行使すれば、さほど難しい相手ではない。正直筆者は初のギルドダンジョン攻略において、案外ぬるいなぁ、などと舐めきっていた。
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最後に出てきたボスを見たら、そんな考えも吹き飛んだわけだが。
 めっちゃでかい。語彙力が吹き飛ぶレベルのボスがいきなり出てきた。ギルドメンバーからも「でかぁぁぁぁ」など、驚きの声がギルドチャットに飛び交う。巨大なだけでなく、ここにきてMMORPGらしい、本格的なボスの登場だ。

 亀裂やフィールドボスの場合は横から殴っているだけで楽だなぁと思っていたが、こいつはしっかり強敵だ。初見時の筆者の心境としては、目が覚めた気分。めちゃくちゃ楽しくなってきた。
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でかいだけでも楽しいが、ちゃんと強いボスが出てきてくれたのがうれしい。リリースからまだ4、5日目で、こんなボスと戦えるとは思っていなかった。
 筆者所属のギルドの初挑戦では、最終ボスの膨大な体力を削り切れずに時間切れの敗北を迎えた。このまま負けたままでなるものか。ギルドダンジョン終了後には、Discordでメンバーのパーティー分けや配置などの作戦会議が盛り上がった。

 こういった交流や情報共有もまた、MMORPGの醍醐味。ちなみに当記事で紹介した、雑貨商人の好感度の存在と、ワールドマップのお気に入り機能については、じつはギルドメンバーにDiscordのチャットで教えてもらった要素だ。ありがとうございます!
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各Waveクリアーごとに獲得できる報酬も、なかなかにおいしい。1回の挑戦にかかる時間は20~25分くらい。
 こうしてリリース当日から約1週間、人との遊びを交えたリリース版の『レイヴン2』をプレイさせてもらったわけだが、やはり人と遊べるMMORPGは最高だと感じた。

 亀裂で味わえるお祭り感だけでなく、フィールドボスで同じ狙いでボスに先回りしたと思われる人を見かけてニヤリとしたり、ギルドダンジョンでギルドチャットでわいわい盛り上がりながら戦ったり。画面の向こうにほかのプレイヤーがいて、同じコンテンツを共有しているというだけで、ここまで楽しくなるものなのかと驚かされる。
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ふだんの狩りにギルドパーティーを組んで出かけるなど、ちょっとした人との関わりの要素もまた楽しい。ほんと、MMORPGっていいなぁ。
  ゲームでの多人数共闘と聞くと、ハードルが高いと感じる人も多いかと思う。MMORPGのパーティープレイでよくある“大縄跳び”状態で、自分が参加して他人に迷惑をかけてしまうのではと心配する人もいるだろう。

 だが、今回筆者がプレイしてみた亀裂、フィールドボス、ギルドダンジョンという3つのコンテンツでは、人に迷惑をかけられた記憶は一切ないし、責任を感じた場面もほとんどない。本作の共闘コンテンツには、ぜひプレイ初日からでも遠慮なく参加して、この楽しさとお祭り感を味わってみてほしい。
『レイヴン2』のプレイはこちらから