『モンハンナウ』シーズン6で狩猟笛実装、タップと長押しで直感的に演奏可能。武器は新要素“スタイル強化”で新たな強化が可能に

2025.06.10 09:00

　Nianticのスマートフォン向けアプリ『モンスターハンターNow』（モンハンNow）にて、2025年6月19日（木）よりシーズン6“夕凪乱す赤き残光”がスタートする。

　これに先駆けて、開発者による新シーズン説明会&先行体験会が実施された。そこで判明した狩猟笛の詳細や追加モンスターの概要、新システム“スタイル強化”などの最新情報をまとめて紹介する。

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待望の狩猟笛が実装。音符は赤と青の2種類のみ

　シーズン6では、新たな追加武器として待望の狩猟笛が実装される。

　『モンハンNow』では操作の煩雑さを省くため、狩猟笛の音符は赤と青の2種類に簡略化。タップで青、長押しで赤を奏でるというシンプルな操作により、スマートフォンでも扱いやすい設計が施されている。

　画面下部には旋律と譜面が表示されており、旋律を完成させると攻撃力アップのようなステータス上昇や耐震、聴覚保護といったサポート効果が得られる。これらは自身だけでなく、SPスキルまたは上フリック操作による響音攻撃でほかのハンターにも共有可能。効果を受けたプレイヤーには、画面左上に旋律効果が表示されるため、支援が視覚的に伝わる点も特徴だ。

　また、狩猟笛には武器ごとに3種類の旋律効果があらかじめ固定で設定されている。そのため、属性だけでなく旋律の内容によっても武器選びの幅が広がる構造となっている。

　先行体験会で実際に触れた際は、タップと長押しだけのシンプルな操作ですぐに感覚をつかむことができた。味方をバフ効果で支援するのは新鮮で、協力して狩猟している一体感がこれまで以上に感じられる。ほかの人が狩猟笛を使っていたときには、ステータス強化やサポート効果のおかげで立ち回りが安定し、クエストの進行もスムーズだった。

新システム“スタイル強化”で武器をカスタマイズ

　武器の個性を引き出す新システム“スタイル強化”がシーズン6から実装される。これは、強化が進んだ武器に対してステータスの上昇やスタイル変更といったカスタマイズを行える強化要素だ。

　スタイル強化には大きくふたつの軸がある。ひとつは従来通りのステータス強化で、ツリー状に展開される強化段階を進めていく形となる。各段階の強化には、武器のベースとなるモンスター素材が必要だ。たとえば、リオレイア武器なら、リオレイアの素材を使って強化を進めることになる。

　もうひとつが本システムの要となる“スタイルの変更”だ。特定の段階に到達すると、2種類用意されたアクションのうちひとつを選択できるようになる。このスタイル変更には、次元変異モンスターの専用素材と既存の★9、★10モンスターから新たに追加される専用素材が必要になる。

　さらに、ツリーの先にはいくつかのステータスの中から自由に選択できる特殊なマスも用意されており、よりプレイヤーの好みに合わせた強化が可能となっている。

　なお、シーズン6時点でスタイル強化が可能な武器は、次元変異モンスター6種の素材を使用する武器に限られており、スタイル変更に対応している武器種は片手剣、太刀、ライトボウガンの3種となる。今後はほかの武器種のスタイル強化も順次追加される予定だ。

　また、次元変異モンスターとスタイル強化の実装を記念して、対象モンスターの武器生産に必要な素材が期間限定で大幅に緩和される。具体的には、素材要求量は約70%カットされ、生産/強化時のゼニーは不要に。これにより、まだグレード8の武器を持っていない人や、対象の武器を強化していない人でもこの機会にスタイル強化を体験しやすくなっている。

　ここからは、片手剣、太刀、ライトボウガンに追加される新スタイルについて、それぞれ詳しく紹介していく。

片手剣

穿ち斬り
　剣による連続攻撃に特化したスタイル。タップでのコンボが剣主体となるため、尻尾の部位破壊を狙いやすくなるのが特徴だ。さらに、毒や麻痺といった状態異常の蓄積も期待できる。

ジャストラッシュ
　バックステップからジャストラッシュがくり出せるようになるスタイル。SPスキルとは異なり、コンボの最後には空中へ飛び上がる特殊なモーションが入る。また、タップ攻撃には“剣盾コンボ”が追加され、盾による攻撃回数が増えることで気絶を狙いやすくなる。

太刀

威合
　長押しアクションが変化し、納刀時に力を溜める動作が加わるスタイル。最大3段階まで溜めることで、気刃解放斬りのような高威力の一撃を放つことができる。溜め中は無防備になるが、練気ゲージが溜まっているときは、上下左右のフリック操作によってステップ回避が可能となっている。

気刃無双斬り
　練気ゲージが赤の強化状態になると、タップによるコンボが変化し、強力な連続攻撃を叩き込めるスタイル。太刀はSPスキル使用後に練気ゲージが時間経過で溜まっていくため、その特性を活かして強化状態を維持しながら立ち回ることで真価を発揮する。

ライトボウガン

スライディングリロード
　回避動作と同時にリロードが可能になるスタイル。弾が1発でも減っていれば発動し、弾の切り替えも兼ねるため、戦闘中に移動しながらより強力な弾へとスムーズに切り替える立ち回りができる。

　このスタイルでは通常のタップによるリロードは行えないが、スキル“装填速度”が不要になるのでスキル構成の自由度が高まる。

ステップショット
　フリック入力でステップをしながら射撃を行うスタイル。弾が残っている場合は回避と同時に発射し、弾切れ時には通常のステップ回避になる。

　このステップショットには射撃時の反動がないため、スキル“反動軽減”が不要となり、高い機動力を保ちながら攻撃手数を増やせる。

　各武器に追加されるスタイルは、それぞれ異なる特徴を持っており、強化時にはどちらを選ぶか悩むこともあるだろう。しかし、強化前にトレーニングモードで実際のアクションを試せるので、自分に合っているかを確認したうえで選択できるようになっている。

　また、選んだあとでも素材を消費すればもう一方のスタイルに変更できるため、状況に応じて柔軟に切り替えることが可能だ。

　このスタイル強化は、単なるグレード上限の解放（たとえばグレード11の追加）ではなく、アクションの変化によって武器の個性や操作感を広げる新たな成長要素である。既存の武器をベースに新しい選択肢を加えることで、カスタマイズや立ち回りにさらなる深みをもたらしている。

ログインボーナス導入。竜玉のかけらやアイテムボックス拡張も手に入る

　シーズン6より、新たにログインボーナスが導入される。本作では、ただログインするだけでなくフィールドに現れるモンスターバルーンを攻撃して割ることで報酬を得るという、ひと工夫加えられた形式となっている。

　出現するバルーンはクルルヤック、リオレウス、ジンオウガの計3種で、クルルヤックがもっとも出やすく、リオレウス、ジンオウガの順に報酬内容が豪華になる。なお、7日間連続でログインすると、7日目にはジンオウガのレアバルーンが確定で出現。

　報酬には、竜玉のかけらやアイテムボックス拡張といったレアなものも含まれており、何が手に入るかはランダムで決まる。

追加モンスターはナルガクルガ、ビシュテンゴ、ドスフロギィ、ブラントドス

　シーズン6開始時には、新たに迅竜・ナルガクルガ、天狗獣・ビシュテンゴ、毒狗竜・ドスフロギィ、凍魚竜・ブラントドスが登場。以降、7月には古龍種モンスター、8月には亜種モンスターの実装も予定されている。

ナルガクルガ

　ナルガクルガは、暗色の体毛で闇に紛れつつ、俊敏な動きと鋭い前脚で獲物を仕留める飛竜種の大型モンスター。本作でも、途切れることなく攻め続ける素早い動きは健在で、かつての印象通り非常に手強いモンスターとなっている。棘を飛ばす攻撃では、被弾と同時に裂傷状態を引き起こすため、体力管理にも注意が必要だ。

　刃翼や尻尾を駆使した連続攻撃に加え、部位破壊によって挙動が変化するのも注目すべき点。頭部を破壊すると眼光が赤く輝き、動きがさらに激化する。通常は単発だった攻撃も、破壊後は2連続でくり出してくる場面が増え、より慎重な対応が必要となる。

　先行体験会で狩猟を行った際は、素早い動きに翻弄されてなかなか攻撃を当てられずに苦戦した。距離を取っていても一瞬で詰め寄ってくるため、気を抜く暇がない。さらに、棘を飛ばしたり、リーチの長い尻尾を叩き付けたりと、遠くにいても油断できない攻撃をつぎつぎとくり出してくる。左右の刃翼を破壊すればダウンが取れるので、立ち回りの中でこの部位を狙っていけると反撃のきっかけを作りやすくなるはずだ。

　防具には、新スキルとして“状態異常蓄積時威力アップ”が搭載されている。その名の通り、状態異常が蓄積した際、その攻撃のダメージを上昇させるスキルになっており、“闇討ち【状態異常】”など状態異常系スキルとの組み合わせにも期待できそう。

タイプ1

タイプ2

ビシュテンゴ

　ビシュテンゴは、翼状の前脚や先端が五方向に広がる独特な尻尾を持つ牙獣種の大型モンスター。尻尾を支点に立ち回る動きが多く、回転による広範囲攻撃や尻尾の叩き付けなど多彩なアクションをくり出してくるため、狩猟においてはまず尻尾を狙うことが重要となる。

　また、さまざまな種類の柿を投げ付けてくる行動も特徴的で、当たると麻痺、毒、閃光といった状態異常を引き起こす。

　先行体験会で狩猟を行った際は、多彩な動きに振り回され、攻撃するタイミングがつかみにくかった。とくに印象的だったのは、やはり大量の柿を投げつけてくるユニークな攻撃。見た目のおもしろさとは裏腹に避けづらく、思わず笑いながらも油断できない緊張感があった。立ち回りは基本的に尻尾狙いだが、激しい動きのせいで狙いが絞りづらく、終始慎重な立ち回りが求められるモンスターだと感じた。

　防具には新スキルとして“追い打ち【麻痺】”が搭載されている。麻痺状態のモンスターへのダメージを上昇させる効果を持ち、ドスギルオスやラングロトラの麻痺属性武器、キリンのライトボウガンによる麻痺弾などと併用することでダメージ効率を大きく高められるだろう。

タイプ1

タイプ2

ドスフロギィ

　ドスフロギィは、細かなステップと広範囲に拡散する毒霧で獲物を追い詰める鳥竜種の大型モンスター。毒ブレスは地面にしばらく停滞し、毒煙として一定時間漂うため、接触すると毒状態になる厄介な攻撃だ。頭部の毒袋を破壊すれば、毒霧の拡散範囲を狭められるため、狩猟時にはそこを積極的に狙っていきたい。

　防具には、新スキルとして“ラストバレット”が搭載されている。これはボウガン、ガンランス、チャージアックスにおいて最後の弾や瓶のダメージを上昇させる効果を持つ。弾数が少ない徹甲榴弾や拡散弾と相性がよく、“回避装填”や“装填防御”といった装填系スキルと組み合わせればより効果的に運用できる。

タイプ1

タイプ2

ブラントドス

　ブラントドスは、鋭く突き出た頭部とヒレを使って雪原を泳ぎ回り、雪中から肉弾攻撃をくり出す魚竜種の大型モンスター。体が雪に覆われている状態ではダメージが通りづらく、これを剥がすことで各部位に有効打が通るようになる点が特徴だ。

　狩猟開始時は雪中に潜伏しており、ジュラトドスと同じく部位破壊や特定の攻撃によって地上に姿を現す。動きが激しく攻撃範囲も広いため、露出した部位を的確に狙っていく立ち回りが求められる。

　防具には、新スキルとして“溜め撃ち響音強化”が搭載されている。ハンマーの溜め攻撃と狩猟笛の響音攻撃のダメージを上昇させるため、これまで打撃武器に特化した火力支援スキルが少なかったことから、ハンマーや狩猟笛を愛用するハンターにとって有力な選択肢となるだろう。

タイプ1

タイプ2

ラフなルームウェアの重ね着が登場。ナルガクルガモチーフの衣装も

　シーズン6で追加されるのは、夏らしい半袖短パンのラフなルームウェアの重ね着だ。寝る前のリラックスタイムをイメージしたデザインで、頭パーツのヘアバンドは猫型になっている。

ルームウェア

　また、医者をモチーフにしたコスチュームも用意されている。『モンハンNow』ではこれまでも制服やスーツ、エンジニアのつなぎなど現実の職業を反映した衣装が登場しており、今回のドクター衣装もそのひとつである。

ドクター

　さらに、サマーバケーションと銘打たれた夏らしい服装も2種類展開。過去の重ね着も再販されるため、去年の夏衣装と組み合わせたコーディネートが楽しめる。

サマーバケーションA

サマーバケーションB

　また、シーズン5から導入されたモンスターをモチーフにした重ね着シリーズも追加され、シーズン6では新たにナルガクルガのデザインが登場。

　クールな黒を基調に、赤い残光をイメージしたベルトなど、ナルガクルガの特徴を随所に取り入れた仕上がりとなっている。細部には防具のナルガシリーズを彷彿とさせるメッシュ素材もあしらわれ、もとの装備を愛用してきたハンターにも親しみやすいデザインである。

ナルガクルガモチーフ

強化個体“次元変異モンスター”実装。★8解放と同時に出現

　新コンテンツとして、特殊な次元の隙間を通って出現した強化個体“次元変異モンスター”が登場する。

　フィールドでは、★8モンスターの解放と同時に出現するようになる。次元の隙間のエネルギーが集中した“特殊部位”には紫色のオーラが纏わり付いており、そこを破壊することでモンスターを弱体化させられる。オーラを纏っているあいだは非常に耐久が高くダメージが通りにくいが、破壊後はダメージが通りやすくなるため、狩猟時はその部位を優先的に狙うことが重要となる。

　シーズン6開始時点で登場する次元変異モンスターはボルボロス、トビカガチ、アンジャナフ、ジュラトドス、リオレイア、ベリオロスの6体で、今後も新たな個体の追加が予定されているようだ。

スタイル強化の対象に片手剣、太刀、ライトボウガンを選んだ理由は？最終強化で最前線の武器に並ぶ性能になる？

　今回、シーズン6に関して開発陣への質疑応答を実施。狩猟笛の実装背景やスタイル強化武器の選定理由など、気になるQ&Aをピックアップして紹介する。

大隅栄

『モンスターハンターNow』シニアプロデューサー。文中は大隅。

麥谷結衣

『モンスターハンターNow』プロデューサー。文中は麥谷。

――以前、狩猟笛の実装には難しさがあるとお話されていましたが、開発にあたってとくに苦労した点や課題になった部分があれば教えてください。

麥谷

　確かに、狩猟笛は実装まで少しお時間をいただいてしまったかなと思っています。それには理由があって、というのもほかのシリーズでは音色の種類が多かったり、演奏の組み合わせが複雑だったりするじゃないですか。そういった要素を『モンハンNow』の75秒という限られた狩猟時間の中で、どうやって再現するか――そこは開発チーム内でも非常に議論を重ねた部分でした。

　最終的には、音色を赤と青のふたつに絞って、旋律のパターンも武器ごとに3種類に限定する形に落とし込みましたが、そこにいたるまでがやはりいちばん時間がかかったところですね。

大隅

　そうですね。たとえば操作性の部分では、タップと長押しで音色を分けるとか、そういった工夫をしながら調整しました。また、75秒という限られた狩猟時間の中でもしっかり効果を感じられるように旋律の内容を厳選し、何度も試行錯誤を重ねて形にしています。

麥谷

　細かい話になりますが、『モンハンNow』の75秒という狩猟時間に合わせて、基本的に効果時間は10秒間としています。ただ、SPスキルを使った場合は効果時間が20秒に伸びる仕様になっています。

　また、効果を発動したハンターが力尽きると、メンバーに付与されている旋律効果も消えてしまいます。さらに、ほかのハンターに付与される旋律の効果は、発動者本人の効果よりやや控えめにしており、これらは試行錯誤を重ねて調整しました。

――次元変異モンスターは、通常のモンスターのようにフィールドに出現するのでしょうか。それとも、大連続狩猟や乱入のような特殊な扱いになりますか？

麥谷

　次元変異モンスターは、通常のモンスターと同じようにフィールド上に現れます。出現しているモンスターには専用のアイコンが付いているので、ひと目で見分けられるようになっています。

――今回、スタイル強化の対象武器として片手剣、太刀、ライトボウガンの3種類が挙げられています。近接と遠距離のバランスがよく、比較的使いやすい武器が選ばれた印象ですが、この3つに決まった理由を教えていただけますか？

麥谷

　まず、近接と遠距離のバランスを意識して選びました。片手剣は『モンハンNow』を始めたばかりの方が最初に触れる武器種でもあります。スタイル強化は熟練者向けのシステムに見えがちですが、強化素材の緩和も行っているため、まだそこまで進んでいないユーザーも楽しめるように片手剣を選んでいます。

　また、太刀は非常に人気があり、使いやすい武器なので初回の対象に含めました。

――スタイル強化の切り替えには素材が必要とのことですが、スキルツリーを最後まで進めないと切り替えはできないのでしょうか？

麥谷

　いえ、そういうわけではありません。スタイルを決めなくても先に進めるので、いろいろ試してみて自分に合ったものを選んでもらえればと思います。

――スタイル強化の対象モンスターには、トビカガチやアンジャナフなど昔からいるモンスターが多い印象です。これらのモンスターの武器は現状あまり使われていませんが、強化を進めることで現在の最前線で使われている武器に匹敵する、あるいはそれを超える強さになるのでしょうか？

麥谷

　そうですね。具体的な数値はお伝えできませんが、たとえばトビカガチの武器を強化していけば、最終的にはジンオウガやラージャンの武器に匹敵する強さにまで到達できる設計です。

　また、初期から登場しているモンスターを狩猟する目的や、そのメリットを持たせることもスタイル強化の大きな狙いとなっています。
　
――ログインボーナスの内容は毎回ランダムで、ユーザーごとに違うものがもらえるということでしょうか？

麥谷

　はい、その通りです。ログインボーナスの内容は完全にランダムで、どのアイテムが出るかも毎回変わります。ただし、7日目だけはレアなアイテムが入ったものが確定でもらえます。それ以外の日はランダムなので、毎日ログインして楽しんでいただければと思います。

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