
『ヴイアライヴ』定点観測では、『アイドルマスター』シリーズ発のライバーアイドルプロジェクト、『ヴイアライヴ』に所属する灯里愛夏さん(以下、愛夏さん)、上水流宇宙さん(以下、宇宙さん)、サラ・レトラ・オリヴェイラ・ウタガワさん(以下、レトラさん)の活動を記録していきます。
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先輩アイドルと格闘ゲームで勝負!
VTuberの配信と言えば、個人でのゲーム配信や雑談など、さまざまな内容があるが、複数の配信者でのコラボ配信もおなじみだ。ここ2~3週間はとくに回数が多かった印象があったので、その中からいくつかピックアップしたい。
まずは、5月20日に行われたVRアイドルグループ“えのぐ”とのコラボ配信だ。“えのぐ”は、日向奈央さん、鈴木あんずさん、白藤環さんの3人が所属しているグループで、2017年ごろから活動している大先輩でもある。これまでも、『ヴイアライヴ』とは合同のフェス系イベントや大人数でのコラボ配信などで共演したことはあったが、3対3は初めてのことだ。
まずは、5月20日に行われたVRアイドルグループ“えのぐ”とのコラボ配信だ。“えのぐ”は、日向奈央さん、鈴木あんずさん、白藤環さんの3人が所属しているグループで、2017年ごろから活動している大先輩でもある。これまでも、『ヴイアライヴ』とは合同のフェス系イベントや大人数でのコラボ配信などで共演したことはあったが、3対3は初めてのことだ。
そんなスペシャル感のあるコラボ配信で行われた企画は、3D対戦格闘ゲーム『鉄拳8』でのグループ対抗星取戦である。今回は、メンバーどうしが1対1で対戦を行い、各試合3本先取で勝敗を決する形となるが、星取戦ということで対戦中に獲得した1本を1点として扱い、3人の合計点数で競うことになった。
『ヴイアライヴ』のメンバーは、過去の公式チャンネルでの配信で対戦や視聴者参加型企画なども行っていたり、レトラさんは個人配信でもランクマッチに挑戦したこともある。一方で、“えのぐ”の3人は今回のコラボ企画を行うにあたり初めて触れたとのことで、果たしてどのような試合になるのか。
初戦はレトラさんと、日向さんの対決。いちばんの経験者のレトラさんには、かなり有利に進むかと思いきや、初戦から日向さんが大健闘し、レトラさんの勝利となったものの3対2とかなりいい勝負だ。
2試合目は、宇宙さん対白藤さんだ。宇宙さんはひさしぶりの挑戦だったが、白藤さんに1本とられたものの3対1で勝利。元々、ゲームが得意だと語る宇宙さんらしい強さで、しかも使ったことがないキャラクターで対戦したと語っており、さすがの腕前である。
ラストは、愛夏さんと鈴木さんの対戦。愛夏さんも鈴木さんも圧倒的な体力差から逆転するという展開を見せ、白熱した戦いさらに魅力的に演出。3対2で鈴木さんが勝利し、総合ポイントとしては、7対6で『ヴイアライヴ』の勝利となったが、かなりいい勝負を見せてくれた。
その後もメンバーの順番をシャッフルして再戦。今度は“えのぐ”が圧倒して、合計13対11でリード。最後は、レトラさんと鈴木さんの一騎打ちで、回線が重くなり互いの動きがスローになるというアクシデントがある中、どちらも2本を取る接戦になったが、最後はレトラさんに軍配が上がる。しかし、トータルポイントは15対14で“えのぐ”側の勝利となった。
プレイ経験がありつつも、ブランクがあった『ヴイアライヴ』と、コラボに向けて初プレイながらも練習をしたという“えのぐ”ということで、ある意味、バランスの取れた対戦カードだった。見栄えのあるシーンもある熱いバトルとなっているので、一見の価値ありの企画配信だ。”えのぐ”メンバーも、今回をきっかけに『鉄拳8』にかなり興味関心が高まっているようなので、つぎの対戦の機会にもぜひ期待したい。
なお、対決の前には、”えのぐ”の公式チャンネルでプロフィール交換会も行われた。
『ミリオンライブ!』声優陣との対談やASMR配信
メンバーと、『アイドルマスター ミリオンライブ!』の声優陣とのコラボも立て続けに行われた。まずは、愛夏さんが南早紀さん(白石紬役)との対談コラボを開催。愛夏さんは、今年の春に高校卒業後、アイドルとしてだけでなく声優を目指して学校に通っており、先輩声優と対談しながらいろいろと学んでいこうという企画である。前回はMachicoさん(伊吹翼役)で、今回はその2回目となる。
序盤のアイスブレイクでは、ふだんは『ミリオンライブ!』のメンバーから「早紀お姉さま」と呼ばれていると発言。愛夏さんにもその呼びかたをお願いする様子に、「聞いたことがない」とツッコミコメントが流れるなど、笑いを誘いつつ、故郷に関するトークへ。愛夏さんと同じ九州出身ということで、地元グルメについて盛り上がったところで、本題となる声優対談へと移っていく。
個性の活かしかたや失敗談、地方からの上京組というところで、似たような体験をしていることからも盛り上がる。声優になってよかったことについてなど、楽しいトークで進むと思いきや、ここから「女子好き女子たちによる女子トーク」という急なネタコーナーへ展開。南さんがよく田所あずささん(最上静香役)にボディータッチするという話や、愛夏さんがとある行動でメンバーに怒られることがあり、そのメンバーたちの反応を含めて楽しんでいるという、少々危ない内容に終始するエッジの利いた対談だった。
序盤のアイスブレイクでは、ふだんは『ミリオンライブ!』のメンバーから「早紀お姉さま」と呼ばれていると発言。愛夏さんにもその呼びかたをお願いする様子に、「聞いたことがない」とツッコミコメントが流れるなど、笑いを誘いつつ、故郷に関するトークへ。愛夏さんと同じ九州出身ということで、地元グルメについて盛り上がったところで、本題となる声優対談へと移っていく。
個性の活かしかたや失敗談、地方からの上京組というところで、似たような体験をしていることからも盛り上がる。声優になってよかったことについてなど、楽しいトークで進むと思いきや、ここから「女子好き女子たちによる女子トーク」という急なネタコーナーへ展開。南さんがよく田所あずささん(最上静香役)にボディータッチするという話や、愛夏さんがとある行動でメンバーに怒られることがあり、そのメンバーたちの反応を含めて楽しんでいるという、少々危ない内容に終始するエッジの利いた対談だった。
そして第3弾として田所さんとの対談が行われ、冒頭では前述の南さんに関する話題も上がる。「早紀お姉さま」という呼びかたや田所さんとの関係性のトークの中で、数々の嘘が指摘され、「嘘ばっかりだから信用しちゃダメ」と苦笑いを見せるが、南さんとの信頼関係があるから出てくる反応だとも感じられる。続いて、田所さんの故郷である茨城県に関するトークへ。名物の納豆や観光地の話題に触れた後は、愛夏さんの故郷である福岡にもライブで度々訪れており、同地での好物などの話題で盛り上がる。
本題である声優に関するトークでは、声優を目指したきっかけに始まり、芝居経験がなく歌もカラオケで歌っていただけという中で、デビュー当時のさまざまなチャレンジなど、すさまじい熱量の努力が語られる。そのほか、キャリアの初期で携わった『アイカツ!』の話や、経験を積み重ねるなかでの考えかたの変化、愛夏さんの悩み相談にも声優だけではなく人生の先輩としてもやさしくアドバイスを送る。性格や思考の中でいくつか似ているところもあるようで、愛夏さんの心に寄り添った言葉に心が温まる配信となった。
一方、宇宙さんは小岩井ことりさん(天空橋朋花役)とのコラボ配信を行った。こちらは、イラストを得意とする宇宙さんがクリエイター対談をする企画で、今回はクリエイターとしての小岩井さんがゲストである。声優だけでなく、作詞作曲の経験があり、オーディオ関連に造詣が深いうえ、自身でASMRレーベルを立ち上げるなどマルチに活動する小岩井さんとのコラボは、ふたりでのASMR配信だ。
専用のマイクを使っての配信で、イヤホンやヘッドフォンを使うとふたりに挟まれているかのような体験ができる。小岩井さんは、これまで宇宙さんが行っていたASMR配信も聞いたそうで、かなりの高評価を付けつつも、さらによくなるようにと、さまざまなテクニックを伝授。耳かきや咀嚼音、炭酸の発泡音など、多種多様なサウンドが流れ、また小岩井さんがいろいろな場所で収録した環境音を聞いたり、幅広いASMRが楽しめた。また、最初から最後までふたりがヒソヒソ話すようなウィスパーボイスでトークをしており、目を瞑って聞いているとウトウトしてくるような心地よい配信となった。
『アイマス』声優陣とのコラボは、まだ『ヴイアライヴ』をあまり知らないほかブランドのプロデューサーにアピールする絶好の機会だ。プロデューサー界隈での認知度が上がっていけば、『アイマス』関連のイベントなどでさらに活躍できる舞台が広がる可能性があるので、ぜひ積極的に取り入れてほしい企画である。
ちなみに、宇宙さんは、過去に『学園アイドルマスター』のMV制作にも携わっている、をとはさんとの対談も行っている。