『ベルウィックサーガ』20周年。難度が高いことで話題になったシミュレーションRPG。独自性のあるシステムにオンリーワンの魅力があった【今日は何の日?】

『ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記』の続編はハチャメチャな高難度作品

 2005年(平成17年)5月26日は、プレイステーション2(PS2)用ソフト『ティアリングサーガシリーズ ベルウィックサーガ』が発売された日。本日で発売から20周年を迎えました。

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ベルウィックサーガ』は『ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記』の続編。しかし、ストーリーの関連は薄く、本作から遊んでも問題ない作りでした。
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 ストーリーは、シノン公国という国の公子でシノン騎士団団長のリースが無理難題と思われるような国王の命令を遂行していくなかで、少しずつ協力者や理解者を増やしていく内容。硬派な内容で華やかさはないものの、シノンやシノン騎士団が民間人から信頼を寄せられていく様子は心温まりました。ただ、クライマックスに登場する黒幕との決着をつけずに本作のストーリーが完結するので、いつかその部分は描いてほしいです。

 前作はオーソドックスなターン制のシミュレーションRPGでしたが、本作では変更点が多いことが特徴として挙げられます。たとえば、前作では味方と敵の行動フェーズに分かれていたのが、本作では同時ターン制になっており、マップのマス目も四角形から六角形のヘックスに。そのほか、経験値とお金の入手方法、武器と馬の耐久値などなど。意図しない状況でピンチになることもあり、攻略は一筋縄ではいきませんでした。

 シミュレーションRPG初心者には高難度でしたが、制約があるからこそやり込みがいがあることも事実。本作がファンから愛されている理由でもありますね。
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 本作の難度が高いのは確かですが、独自のシステムを理解してくるとおもしろく、ハマっていく魅力がありました。本作を制作した加賀昭三氏は2016年9月5日に『ヴェスタリアサーガ』の第1弾『ヴェスタリアサーガ I 亡国の騎士と星の巫女』をフリーゲームで公開。その後、2019年3月27日に前日譚『ルッカの英雄』、後日譚『シルヴァビルヒの聖なる剣』を公開しました。2024年4月25日には『I』のリメイクである『ヴェスタリアサーガⅠ+』を公開しており、全体的な難度が下がったほか、いつでもセーブ&ロードが可能になって遊びやすくなったので、ダウンロードして遊んでみては?
これまでの今日は何の日?