
※本記事は、2024年5月25日にアップした記事を再編集したものです。![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/42451/3cf2a1a15b383fb49388a201a84a0cb3_ufD1TP0.jpg?x=767)
本作は『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』や『BEYOND: Two Souls』を世に送り出し、多くのファンを生んだゲーム作家デヴィッド・ケイジ氏の作品。アンドロイドが普及した世界を舞台に、“変異体”犯罪に対処するために生み出されたプロトタイプアンドロイドのコナー、家政婦用のアンドロイドでトッドという男の家で家事をしているカーラ、有名画家の身の回りの世話をしているマーカスの3人の物語が描かれます。
それぞれのアンドロイドが置かれている境遇や描かれる物語のテーマは異なり、コナー編では事件現場で証拠品を採取したり犯人を尋問したり、カーラ編では虐待されている少女アリスを守るために行動したりするなど展開も大きく違いますが、作品全体の重要なポイントは“アンドロイドは命なのか、モノなのか”、ということ。彼らの物語を追ううちに感情移入してしまうので、きっと、序盤と後半ではプレイヤーの考えが大きく変わっているのではないかと思います。
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物語がくり広げられるのは、アンドロイド産業で栄えるデトロイト。仕事の多くをアンドロイドが担うようになって生産性が向上したものの、その一方で職を失った人も多く、貧困の差が広がっているという一面があります。そのため、アンドロイドを毛嫌いしており、モノ扱いしている人も。最近はAIによるイラストや文章が話題ですし、ゲームのニュースをすでにAIが書いているなんてことも聞くので、筆者としてはAIに仕事を奪われた人間側の気持ちがわかるような気がします……。
AIが迫害されていることはメインストーリーでも描かれますが、街を移動しているときにさりげなく描写されている部分が多いことも特徴です。アンドロイドだけが狭いところに押し込まれていたり、立入禁止箇所があったり……。ストーリーだけでなく、ゲーム全体で世界を表現するのはデヴィッド・ケイジ氏作品の魅力。ぜひ隅々までチェックしてみてほしいです。
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選択肢による分岐が多いのも本作の魅力。どの選択肢を選んでもゲームオーバーになることはないので自分の信念に基づいて選ぶことができますが、場面によってはあえて倫理的には正しくない過激な選択を選ぶ人も多いのではないでしょうか。各エピソード終了時にはフローチャートが表示され、ほかのプレイヤーがどのような行動を取ったのか確認できるので、参考にしてみると興味深いと思います。
なお、過去のインタビューによると、主人公ごとに撮影方法も作曲家も異なるというこだわりで作られていることが明かされており、実際にゲームをプレイすると、それぞれかなり雰囲気が異なることがわかります。
ちなみに、精神科医の名越康文さんが登場キャラクターを分析する“ゲームさんぽ”の動画はオススメ。『デトロイト ビカム ヒューマン』はここまで考えて作られていたのかと驚くはず。
アンドロイドはモノなのか、命なのか……
いまから7年前の2018年(平成30年)5月25日は、Quantic Dream開発による『Detroit: Become Human』(デトロイト ビカム ヒューマン)がプレイステーション4(PS4)で発売された日。
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本作は『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』や『BEYOND: Two Souls』を世に送り出し、多くのファンを生んだゲーム作家デヴィッド・ケイジ氏の作品。アンドロイドが普及した世界を舞台に、“変異体”犯罪に対処するために生み出されたプロトタイプアンドロイドのコナー、家政婦用のアンドロイドでトッドという男の家で家事をしているカーラ、有名画家の身の回りの世話をしているマーカスの3人の物語が描かれます。
それぞれのアンドロイドが置かれている境遇や描かれる物語のテーマは異なり、コナー編では事件現場で証拠品を採取したり犯人を尋問したり、カーラ編では虐待されている少女アリスを守るために行動したりするなど展開も大きく違いますが、作品全体の重要なポイントは“アンドロイドは命なのか、モノなのか”、ということ。彼らの物語を追ううちに感情移入してしまうので、きっと、序盤と後半ではプレイヤーの考えが大きく変わっているのではないかと思います。
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物語がくり広げられるのは、アンドロイド産業で栄えるデトロイト。仕事の多くをアンドロイドが担うようになって生産性が向上したものの、その一方で職を失った人も多く、貧困の差が広がっているという一面があります。そのため、アンドロイドを毛嫌いしており、モノ扱いしている人も。最近はAIによるイラストや文章が話題ですし、ゲームのニュースをすでにAIが書いているなんてことも聞くので、筆者としてはAIに仕事を奪われた人間側の気持ちがわかるような気がします……。
AIが迫害されていることはメインストーリーでも描かれますが、街を移動しているときにさりげなく描写されている部分が多いことも特徴です。アンドロイドだけが狭いところに押し込まれていたり、立入禁止箇所があったり……。ストーリーだけでなく、ゲーム全体で世界を表現するのはデヴィッド・ケイジ氏作品の魅力。ぜひ隅々までチェックしてみてほしいです。
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選択肢による分岐が多いのも本作の魅力。どの選択肢を選んでもゲームオーバーになることはないので自分の信念に基づいて選ぶことができますが、場面によってはあえて倫理的には正しくない過激な選択を選ぶ人も多いのではないでしょうか。各エピソード終了時にはフローチャートが表示され、ほかのプレイヤーがどのような行動を取ったのか確認できるので、参考にしてみると興味深いと思います。
なお、過去のインタビューによると、主人公ごとに撮影方法も作曲家も異なるというこだわりで作られていることが明かされており、実際にゲームをプレイすると、それぞれかなり雰囲気が異なることがわかります。
ちなみに、精神科医の名越康文さんが登場キャラクターを分析する“ゲームさんぽ”の動画はオススメ。『デトロイト ビカム ヒューマン』はここまで考えて作られていたのかと驚くはず。
本作はゲームだからこそできる表現が詰まった傑作。現在はプレイステーション4(PS4)だけでなく、PC(Epic Games、Steam)でもプレイできるので、ぜひチェックを!