ネトフリのインタラクティブドラマ『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』が配信終了へ。見返すなら今週末のうちに!
 Netflixで提供されていたインタラクティブドラマ形式のコンテンツが完全終了を迎えるようだ。海外サイト“What's on Netflix”が、アメリカの現地時間5月12日に『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』と『アンブレイカブル・キミー・シュミット: キミーVS教祖』の配信が終了すると報じており、話題を呼んでいる。

 Netflixでのインタラクティブドラマは、ドラマ中に時折挟まれる「どっちのカセットを聴くか?」「このオファーを受けるか受けないか?」といった選択肢を選ぶことでストリーミング再生される映像が変化し、往年のゲームブックやレーザーディスクゲームのように分岐のあるマルチエンドの物語を体験できるというもの。
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画面上に表示される選択肢を選ぶことで物語が分岐する。
 『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』は人気SFドラマ『ブラック・ミラー』シリーズの特別回として2018年の年末に配信され、ゲームクリエイターを目指す青年ステファンが巻き込まれていく数奇な運命を体験できた。エミー賞のテレビ映画部門のほか、アメリカの二大SF文学賞のひとつネビュラ賞で2019年度に設立されたゲームライティング部門の初の受賞作となるなど、批評的な評価も高い。
 Netflixでは2010年代中盤から映像作品の新たな可能性としてこの手のインタラクティブドラマを手掛けていたのだが、モバイルゲーム部門の強化など次第に注力する部分がシフトしていった結果、昨年末に多くが配信停止に。

 今回配信終了になるとされている『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』と『アンブレイカブル・キミー・シュミット: キミーVS教祖』はそんな中でも生き残っていた数少ない作品だったが、残念ながら“他のインタラクティブドラマと違う結末”は用意されていなかったようだ。

 というわけで今週末は、評価の高かった『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』を合法かつ現実的な手段で体験する残り少ない機会ということになる。実は『ブラック・ミラー』の最新シーズンの第4エピソード“おもちゃの一種”にバンダースナッチと同じゲーム会社“タッカーソフト”とスタッフの面々が出てくるという繋がりもあったりするので、スキモノの人は最後にもう一度トライしてみては。