
バンダイナムコエンターテインメントが展開する『アイドルマスター』シリーズ関連の話題を取り上げる『アイマス日記』をお届け。
担当:東響希
担当:東響希
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これまでのアイマスストーリーとは一線を画す展開
2024年10月3日に発売された週刊少年チャンピオンにて、『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)のコミカライズ作品、『学園アイドルマスター GOLD RUSH』の連載がいよいよスタートした。
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本日発売📣
週刊少年チャンピオン44号掲載
『学園アイドルマスター GOLD RUSH』が新連載!!
脚本・構成:#猪ノ谷言葉
作画:#沖乃ゆう
原作:#バンダイナムコエンターテインメント
第1話は表紙&巻頭カラーです✨✨#学マス #学マスゴルラ pic.twitter.com/7dBhopAxJw— 『学園アイドルマスター GOLD RUSH』公式 (@gkmas_GR) October 3, 2024
本作は、『学マス』に登場するアイドルのひとりである“藤田ことね”が主人公となり、ベースの設定はそのままにゲームとは異なるオリジナル展開が描かれることになる。脚本・構成(ネーム)担当はファッションをテーマにした人気メディアミックス作品『ランウェイで笑って』を手掛けた猪ノ谷言葉氏で、作画は沖乃ゆう氏が担当している。
学マス GOLD RUSH』新連載START📚/
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本日発売📣
週刊少年チャンピオン44号掲載
『学園アイドルマスター GOLD RUSH』が新連載!!
脚本・構成:#猪ノ谷言葉
作画:#沖乃ゆう
原作:#バンダイナムコエンターテインメント
第1話は表紙&巻頭カラーです✨✨#学マス #学マスゴルラ pic.twitter.com/7dBhopAxJw— 『学園アイドルマスター GOLD RUSH』公式 (@gkmas_GR) October 3, 2024
本作は、『学マス』に登場するアイドルのひとりである“藤田ことね”が主人公となり、ベースの設定はそのままにゲームとは異なるオリジナル展開が描かれることになる。脚本・構成(ネーム)担当はファッションをテーマにした人気メディアミックス作品『ランウェイで笑って』を手掛けた猪ノ谷言葉氏で、作画は沖乃ゆう氏が担当している。
本稿では公開されたばかりの作品について、少し触れていきたいと思う。以下にはネタバレも含まれるのでご留意いただきたい。
“藤田ことね”が持つ少年漫画的主人公のポテンシャル
前述の通り、本作の主人公は“藤田ことね”であり、『学マス』のセンターである“花海咲季”ではない。まず、この点において、個人的に少年誌としてはベターな選択であると言わざるを得ないだろう。アイマスブランドにおいては、いわゆるそれぞれに信号機と言われている赤、青、黄のパーソナルカラーを担当する3人が各ブランドのセンターユニットのようなポジションを担っている。その中でも、赤を担当しているアイドルは、ゲーム的にはいわゆる主人公的な立ち位置と言える。
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そして、これまでの赤を担当するアイドルたちは、ゲームの導入部を担当することも多いため、最初の時点では突出した個性を見せるタイプではなかった。誤解を恐れず言えば最初は没個性的であり、その成長を描きながらアイドルの完成形へと近づく展開になるわけだ。また、ゲーム内においてプレイヤーのアバターは“プロデューサー”ではあるものの、赤担当アイドルは、ニュートラルな部分があるためにそちらにも感情移入しやすいというところで、重要な役割があると思う。
しかし、『学マス』の赤担当である“花海咲季”は世界一のアイドルを目指す上昇志向と、その言葉を虚勢と感じさせない高い能力を最初から有している。努力を積み重ね続けたストイックさ故に自身の実力を誇っており、相手を悪しざまに見下すわけではないものの高飛車的なところもあるアイドルだ。それにより、これまでのアイマスとは異なるひと味違ったストーリー展開が楽しめるわけだが、一方で前述のような感情移入しやすい面はあまりない。
しかし、『学マス』の赤担当である“花海咲季”は世界一のアイドルを目指す上昇志向と、その言葉を虚勢と感じさせない高い能力を最初から有している。努力を積み重ね続けたストイックさ故に自身の実力を誇っており、相手を悪しざまに見下すわけではないものの高飛車的なところもあるアイドルだ。それにより、これまでのアイマスとは異なるひと味違ったストーリー展開が楽しめるわけだが、一方で前述のような感情移入しやすい面はあまりない。
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では、そのポジションを担っているのは誰かと言えば、“藤田ことね”と言えるだろう。とある事情により、お金に対する欲求が強いという尖った設定はありつつも(まさにタイトルの『GOLD RUSH』は秀逸なタイトルだ)、アイドルというステータスで言えば(ダンスの才能があることは初期から言及されているが)没個性寄りで、信号機ユニットのひとりであるところから、主人公に設定しやすい。“プロデューサー”と二人三脚で歩んでいく成長ストーリーを考えると、少年漫画的主人公としてはベターな選択となるわけだ。
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“プロデューサー”でアイドル!?エッジの利いたオリジナルキャラクター
そして、今回もうひとつの大きな要素は“藤田ことね”のプロデューサーとなるオリジナルキャラクター“犬束静紅”である。さまざまなアイドル候補生から注目を浴びている天才プロデューサーであり、そのうえ、長身イケメンの女性という設定で、アイドルとしても活動していることが描かれている。これはなかなかに斬新な設定で、まず、過去のアニメやコミカライズに出てくる“プロデューサー”は、優秀ではあるものの未熟な部分も描かれており、作品によってはアイドルとともに成長していく部分が軸になっているものもある(それでも担当するアイドルをトップアイドルへと押し上げているので十分凄いが)。そんな中で、初期の段階で天才という設定なうえに、カリスマ性も持っていそうなビジュアルには驚かされた。
そして、女性“プロデューサー”であるという点だ。もちろん、これまでも『アイドルマスター』関連作品の中で、女性プロデューサーは登場している。本家『アイドルマスター』の“秋月律子”は『アイドルマスター2』(以下、『アイマス2』)やテレビアニメの世界線では、アイドルからプロデューサーに転身した。直近では、『アイドルマスター ミリオンライブ!シアターデイズ』(以下、『ミリシタ』)において、“プロデューサー”からの依頼で前述の『アイマス2』やテレビアニメに登場した“竜宮小町”をプロデュースしている。『ミリシタ』ではアイドルとしても活動を続けているので、アイドル兼プロデューサーという、設定だけで言えば“犬束静紅”と共通するところだろう。その他にも、『アイドルマスター ディアリースターズ』で登場した“尾崎玲子”なども、同じく女性プロデューサーだ。
そして、女性“プロデューサー”であるという点だ。もちろん、これまでも『アイドルマスター』関連作品の中で、女性プロデューサーは登場している。本家『アイドルマスター』の“秋月律子”は『アイドルマスター2』(以下、『アイマス2』)やテレビアニメの世界線では、アイドルからプロデューサーに転身した。直近では、『アイドルマスター ミリオンライブ!シアターデイズ』(以下、『ミリシタ』)において、“プロデューサー”からの依頼で前述の『アイマス2』やテレビアニメに登場した“竜宮小町”をプロデュースしている。『ミリシタ』ではアイドルとしても活動を続けているので、アイドル兼プロデューサーという、設定だけで言えば“犬束静紅”と共通するところだろう。その他にも、『アイドルマスター ディアリースターズ』で登場した“尾崎玲子”なども、同じく女性プロデューサーだ。
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これまで、プレイヤーのアバターである“プロデューサー”については性別に関しては、一人称や話しかたなど見ていると、男性だろうと読み取れる部分が多い。そんな中で、“プロデューサー”が女性として登場する点は、非常にポジティブな流れだ。直接的な関連はないが、『ミリシタ』で実装予定の新コンテンツでは“プロデューサー”の性別の選択もできることが言及されている。今後の他のコンテンツでも同様の流れになる可能性は考えられるが、一方でそうなるとテキスト量やアイドルたちのボイスについても収録する内容が増えるので、その点では運営側への負担も懸念されるところである。
ただ、“犬束静紅”のキャラクター設定だけを見ると、プレイヤーとしてのアバターではなく、独立したキャラクターに思える。それは、基本的には各コンテンツで登場する“プロデューサー”は、ある程度の個性があれど、「アイドルの補佐する裏方として“プロデューサー”」というプレイヤーと同じ立ち位置だからだろう。そんな中で“犬束静紅”は、プロデューサーでありながらアイドルでもあるので、アバター的な存在として範疇を超える存在だ。これが、本作においてもっともチャレンジングな設定だろう。
もちろん、アイドルとして活動が終盤における展開の予告的描写であれば、第2話以降で裏方としての“犬束静紅”もしっかりと描かれるていくとは思う。一方で、アイドルとしての活動する展開が早いうちであれば、“プロデューサー”というより、アイドルの目線でメンバーを導く先輩的な立ち位置になるわけで、そうなった場合においては、“藤田ことね”を中心としたアイドル群像劇と捉えたほうがしっくりきそうだ。
現時点では第1話しか公開されていないので、今回のラストの展開に繋がるまでさまざまなドラマが待っているだろう。”藤田ことね”のエピソードがどのようにリブートされるのか、また他のアイドルたちどういった関係性が構築されていくのか、コミカライズならではストーリーに注目したい。個人的には、“765プロオールスターズ”のカメオ出演もあったので、他ブランドとのクロスオーバーにも期待が膨らむ。
ただ、“犬束静紅”のキャラクター設定だけを見ると、プレイヤーとしてのアバターではなく、独立したキャラクターに思える。それは、基本的には各コンテンツで登場する“プロデューサー”は、ある程度の個性があれど、「アイドルの補佐する裏方として“プロデューサー”」というプレイヤーと同じ立ち位置だからだろう。そんな中で“犬束静紅”は、プロデューサーでありながらアイドルでもあるので、アバター的な存在として範疇を超える存在だ。これが、本作においてもっともチャレンジングな設定だろう。
もちろん、アイドルとして活動が終盤における展開の予告的描写であれば、第2話以降で裏方としての“犬束静紅”もしっかりと描かれるていくとは思う。一方で、アイドルとしての活動する展開が早いうちであれば、“プロデューサー”というより、アイドルの目線でメンバーを導く先輩的な立ち位置になるわけで、そうなった場合においては、“藤田ことね”を中心としたアイドル群像劇と捉えたほうがしっくりきそうだ。
現時点では第1話しか公開されていないので、今回のラストの展開に繋がるまでさまざまなドラマが待っているだろう。”藤田ことね”のエピソードがどのようにリブートされるのか、また他のアイドルたちどういった関係性が構築されていくのか、コミカライズならではストーリーに注目したい。個人的には、“765プロオールスターズ”のカメオ出演もあったので、他ブランドとのクロスオーバーにも期待が膨らむ。