
※本記事は、2023年6月22日にアップした記事を再編集したものです。![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/8555/a1dbd01f8ed4b8f57e881a2b5ea5f704e.jpg?x=767)
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あの夏の体験は、すべてが宝物
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『ぼくのなつやすみ』は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)から発売されたアドベンチャーゲーム。都会で生まれ育った小学3年生の“ボク”くんが、母親が臨月を迎えたことを機に、夏休みの1ヵ月間を田舎の親戚の家で過ごすという内容だ。昆虫採集や魚釣り、人々との触れ合いなど、童心に返るようなワクワク感に満ちた作品で、発売から何十年も経ったいまもなお、その魅力は色褪せていない。
まず目を引くのは、イラストレーターの上田三根子さんが描くキャラクター。モデリングも丸みがあって、とてもかわいらしい。一見、ノスタルジックな風景とのコントラストが激しい感じがするが、これが意外とお互いを引き立て合っている。
まず目を引くのは、イラストレーターの上田三根子さんが描くキャラクター。モデリングも丸みがあって、とてもかわいらしい。一見、ノスタルジックな風景とのコントラストが激しい感じがするが、これが意外とお互いを引き立て合っている。
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ボクくんが預けられることになるのは、北関東の自然溢れる田舎町にある、父親の妹の家。おじちゃんとおばちゃん、そして中学3年生の長女・萌と小学2年生の次女・詩という家族構成だが、物語の中で3年前に亡くなったという長男の話も出てくる。この家の一室で、ボクくんは8月1日から31日までを過ごすことに。
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1日の始まりはラジオ体操から。家族みんなで朝ご飯を食べたら、晩ご飯までのあいだどのように過ごすかはプレイヤー次第。朝顔に水をやったり、野山を走り回って虫を追いかけたり、川で魚釣りをしたり、凧揚げをしたり。ボクくんと年齢の近いガキ大将のガッツ、密かに萌に思いを寄せているファット、年下のメガネと仲よくなって、虫相撲で対決することもできる。陶芸家のおじさんの工房に行って世間話をするのもいい。
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朝と同様にみんなで晩ご飯を食べたあと、寝るまでの時間も過ごしかたは自由。居間でテレビにかじりついている詩とお喋りをしたり、萌のクラリネットが上達するのを見守るのも大事な役目。家を抜け出して蛍が飛び交うのを見にいくのもいいだろう。気の向くままに好きなことを好きなだけ体験したら、あとは絵日記を書いて1日が終了。その日ボクくんが体験した出来事が、ちゃんと絵日記に反映される。
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入道雲が立ち上る真っ青な夏空、森の小径、虫の鳴き声。美しい風景の中にたくさんのエピソードが散りばめられていて、知らないことに出会う高揚感、そして切なさを体験していくボクくん。そんなボクくんを通して、プレイヤーは大いに感情を動かされるのだ。
忘れてはならないのが、タレントのダンカンがしっとりとした口調で語るナレーション。大人になったボクくんの視点から「あれは、とてもとても暑い、夏の日のことだった」と回想するとともに物語が始まり、エンディングで話を結ぶ。この演出がとても心に響く。ちなみに、エンディングは25年後となっており、どんな夏を過ごしたかによって多様に変化する。
忘れてはならないのが、タレントのダンカンがしっとりとした口調で語るナレーション。大人になったボクくんの視点から「あれは、とてもとても暑い、夏の日のことだった」と回想するとともに物語が始まり、エンディングで話を結ぶ。この演出がとても心に響く。ちなみに、エンディングは25年後となっており、どんな夏を過ごしたかによって多様に変化する。
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2006年6月29日には、イベントや登場人物を追加したリメイク版『ぼくのなつやすみポータブル ムシムシ博士とてっぺん山の秘密!!』がプレイステーション・ポータブルで発売。発売から20年経った2020年6月22日、本作の制作を手掛けたミレニアムキッチンの綾部和氏がツイッターで当時の思い出を振り返ったことも記憶に新しい。
2023年7月28日には、綾部和氏が原作・脚本・ゲームデザインを担当する『なつもん! 20世紀の夏休み』がNintendo Switchで発売。10歳の少年となって、夏休みの1ヵ月をとある田舎町で過ごすというワクワクする内容になっている。
※画面には一部PSP版が含まれています。