俺だ。耳かっぽじってよく聞け。今日は『ACE5』の22周年だ
『エースコンバット』のジャンルは“フライトシューティング”。リアルに描かれた戦闘機に乗り、爽快感溢れるドッグファイトを堪能できる人気シリーズだ。

作品ごとに演出方法が異なるのもシリーズの特徴。『エースコンバット3 エレクトロスフィア』はプロダクション I.Gによるアニメパート、『エースコンバット04 シャッタードスカイ』はとある少年の視点のシナリオが静止画とともに語られるのが魅力的だったが、本作の場合は3DCGによる映画を観ているかのような演出でストーリーが進行していく。

どの作品からプレイしても楽しめるシリーズではあるが、『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』は『エースコンバット5』との関係が深いストーリーとなっている。
なお、細かい世界設定については、公式の『エースコンバット』世界史解説動画を参照してほしい。
登場キャラクターも個性豊かな人物ばかりで、プレイヤーのことを“ブレイズ”、“ブービー”、“隊長”と、さまざまな呼びかたをしてきたのもおもしろい。ミッション中も十字キーで指示を出したり、逆に僚機からの質問に答えたりできて、“ともに戦っている感”がひしひしと感じられた。
それだけに、ストーリー展開とはいえ戦友のひとりが墜落したときのショックは大きかった。ふだんは石頭な頑固キャラのサンダーヘッド(空中管制指揮官)が、このときばかりは≪あきらめるなチョッパー! がんばるんだ! チョッパー!≫と必死に励ます様子に涙したのは筆者だけではないはず。
ほかにも罠にはめられたウォードッグ隊を助けてくれる“おやじさん”とのやり取り、序盤のミッションで行方不明になっていたバートレット隊長との再会、己の正義を信じてこちらへ寝返る敵艦隊など、熱いシーンのオンパレード。極めつけは、敵の攻撃を受けて沈みゆく空母でのアンダーセン艦長の行動。

傾く甲板から飛び立ったラーズグリーズ隊を見届けたあと救命ボートで脱出し、海へと沈んでいく空母を見ながら放った言葉は「負け続けの私だが……今度は私の勝ちだ。見たまえ、彼らは無事に飛び立った。それが私の勝利だ」。こんなセリフを聞かされたら、ラーズグリーズ隊を率いる隊長“ブレイズ”として負けるわけにはいかない。高揚した気持ちのまま、クライマックスのミッションへ突入していく……。
いままさに筆者は当時の気持ちを思い出し、泣きそうな顔で原稿を書いている。正直けっこうなネタバレに触れていると思うがご容赦いただきたい。
ストーリーのお話ばかりになってしまったが、シリーズを通してのドッグファイトの熱さは本作でも健在。対地メインのミッションや渓谷、トンネル内での戦いなど変化に富んでおり、何周プレイしても飽きない楽しさがあった。

また、“アーケードモード”と題して、ドッグファイトをメインに楽しむモードも用意されている。こちらは前作『エースコンバット04』の主人公である“メビウス1”となり、制限時間内にターゲットを撃墜していくという内容。その名の通りアーケードゲームを遊んでいるかのような感覚でプレイできた。
このモードにはミッション分岐もあり、おまけモードと言うより1本の独立したゲームが丸々入っている印象だ。お得感がすさまじかった記憶。


本シリーズの多くはさまざまな航空機メーカーからライセンスを取得し、戦闘機の形式名や愛称が実名で登場しているためか、復刻の機会が滅多にやってこない。PS4版『エースコンバット7』の初回限定特典で『エースコンバット5』の移植版がプレイできたが、現在はその配信期間も終了している。
いま本作を新たに遊びたいと思ったらPS2版を用意するしかないが、シリーズに触れたい方には今年(2026年)10月2日に発売されたばかりの最新作『ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE』(エースコンバット8 ウイングス・オブ・シーヴ)がおすすめ。発売からわずか1週間でシリーズ最速となる世界累計出荷本数100万本を突破し、その人気には目を見張るものがある。壮大な空とドラマを、ぜひ堪能してほしい。

















