超巨大な街そのものを冒険するのが新しい


『Pokémon LEGENDS Z-A』は、株式会社ポケモンから発売されたアクションRPG。2022年に発売された『Pokémon LEGENDS アルセウス』と同様に、“LEGENDS”をタイトルに冠した作品だ。
これまでの『ポケットモンスター』シリーズのようなターン制バトルではなく、シリーズで初めてリアルタイムで行動できるバトルシステムを採用するなど、“シリーズの新たな挑戦作”となっている。
舞台となっているのは、2013年発売の『ポケットモンスターX・Y』に登場したカロス地方・ミアレシティ。人とポケモンが共存する街の再開発を巡る事件に巻き込まれながらも、主人公はトレーナーどうしが毎夜バトルをくり広げる“ZAロワイヤル”に挑戦し、ZランクからAランクへの昇格を目指していく。
驚かされたのは、冒険するエリアが巨大都市ミアレシティだけに集約されているところ。“何番道路”のようなフィールドや、いくつもの街がつながっているわけではなく、つねに“ミアレシティ”の街中のみを歩いていくことになるのだが、これだけでもさながら大冒険。ポケモンに関する調査や困りごとの解決など、やるべきことも盛りだくさんだ。



人間が暮らす区域には商店やカフェ、レストランほか各種施設が存在。ショッピングをしておしゃれをしたりフォトモードで撮影したりといった楽しみかたもできる。野生のポケモンが暮らす“ワイルドゾーン”が20ヵ所もあり、ポケモンたちを捕まえて図鑑を完成させていくおなじみの遊びもある。
夜になれば、街の雰囲気が一転。“バトルゾーン”が出現し、街そのものが戦場となる点もユニーク。ZAロワイヤルが開催され、ライバルトレーナーとバトルをしながらランク昇格を目指していくというわけだ。
戦闘はシリーズ初の試みで、リアルタイムに移動してポケモンに指示をすることができる。タイプ相性だけでなく、わざの射程や攻撃範囲、発動までの時間、再使用までの時間など、アクションゲーム的な位置取りやタイミングといった要素が重要になってくるのがおもしろかった。
トレーナーも攻撃されるため、自身の位置取りもしっかり考えなければならず、従来のポケモン勝負とはかなり異なる、言わば“ポケモンとトレーナーによるチーム戦”が楽しめた。
ポケモンの“進化を超えた進化”と呼ばれる“メガシンカ”も可能で、ポケモンたちが見た目を大きく変え、限界を超えたパワーアップを見せてくれるのも魅力的なポイント。
メガカイリュー、メガスターミー、メガウツボットなどの新たなメガシンカポケモンのほか、『ポケットモンスター X・Y』で最初にパートナーとなるポケモンが進化した姿のブリガロン、マフォクシー、ゲッコウガがメガシンカをしたのも、カロス地方が舞台なだけにうれしいご褒美だったんじゃないかな。


巨大な“オヤブン”ポケモンの存在も刺激的。初めて見つけたときはかなりドキドキしたのを覚えている。通常のポケモンたちよりも体が大きく強力なので、仲間にしたくてたまらなかった。案外手強くて、最初は返り討ちにあった気もする。
『Pokémon LEGENDS Z-A』では、わざわざエンカウントしなくてもポケモンを捕まえられるケースが多く非常に楽ちん。気づかれないようにしゃがんで身を隠しつつ、背後からモンスターボールを投げることで捕獲しやすくもなる。
気づかれてもバトルで体力を減らしたり、まひなどの状態異常にしたりすれば捕まえやすくなるのは従来同様。体力を削りきっても気絶して捕獲チャンスになるのがありがたかった。


2025年12月10日には追加ストーリー・コンテンツ『Pokémon LEGENDS Z-A M次元ラッシュ』が配信開始。クリアー後の世界に異変が起き、別世界で冒険可能となっていた。幻のポケモン“フーパ”や新たなメガシンカが登場するのもうれしいところ。
2026年10月29日には、本作とDLCをセットにしたオールインワン版『Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition + M次元ラッシュ』が発売予定となっている。もし本作を未体験であれば、こっちをチョイスするのがいいだろう。

















