「助けて! エイリーク!」

『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』は、任天堂から発売されたシミュレーションRPG。開発はインテリジェントシステムズが手掛けた。
現在も多くのファンに愛され続けている『ファイアーエムブレム』シリーズ第8弾。ゲームボーイアドバンスでは2002年発売の『封印の剣』、2003年発売の『烈火の剣』に続く、3作目となるタイトルだ。物語は完全新規の世界を舞台にした独立したストーリーとなっている。
通常のストーリーマップとは別に何度も挑戦できる“エクストラマップ”があったり、クラスチェンジが分岐するなど、自由度の高い仕組みが特徴的だった。
ゲームの舞台となるのは、聖石を守護する5つの大国とその他の小国からなる“マギ・ヴァル大陸”。各国は長らく同盟関係にあったが、最大の国力を誇る“グラド帝国”が突如として大陸全土へと侵攻を開始する。
戦乱の中、離れ離れになってしまったルネス王国の王女“エイリーク”とその兄“エフラム”は、それぞれの道を進みながら戦いに身を投じ、やがて大陸に伝わる“聖石”を巡る大きな異変へと巻き込まれていく……というのが本作のプロローグ。



おもしろかったのはエイリークかエフラム、どちらかのルートを選べるところ。序盤はエイリークを主人公として進み、中盤でエイリークとエフラムのどちらを追うかを選択。その決断によって以降のストーリーやマップが分岐するというのがユニークな仕掛けだった。
同じ大きな戦争を扱いながら、途中の出来事や攻略するマップが変化。両方のルートをプレイすると1回目とは違った視点から物語を見ることができたため、2周以上遊んだという人も多かっただろう。
プレイヤーそれぞれで思い入れは違うと思うが、エイリーク、エフラム、ゼト、ヒーニアス、ラーチェル、ルーテ、ヨシュア、ジストなど、かなりキャラクターが立っていたのも楽しかったポイント。ルーテの「私、優秀ですから」みたいに印象に残っているセリフも多い。
また、ネットミームの「助けて! エイリーク!」も有名。「助けて! ◯◯◯」みたいな使われかたをしているのを見たら本作のヒーニアスが由来である可能性が非常に高い。ただし、ゲーム中のセリフにあったわけではない点には注意が必要だ。
そんな個性的なユニットたちを育てていくのが楽しいわけだが、『聖魔の光石』では上級職へのクラスチェンジ先を2種類から選べるようになった。



単純に強いほうを選ぶだけではなく、手持ちのユニットをどういう役割にしたいか育成方針を自分で選べるので、いままで以上に戦略的な育成が楽しめるようになったというわけだ。
ソシアルナイトならパラディン、グレートナイトへ。剣士ならソードマスター、アサシンへといった具合。得意とする能力や武器、移動特性が異なったり、剣による攻撃を伸ばしたり、あるいは盗賊系の能力を持たせたりするなど、こうした自由度の高い育成はおなじみのシステムの原点となった。
本作は現在“Nintendo Switch Online + 追加パック”への加入で手軽に遊ぶことが可能。周年の機会に遊んでみるのもいいだろう。














