当時かなり画期的だったコンストラクションソフト

『絵描衛門』(デザエモン)は、アテナから“ゲームデザイナー養成ソフト”と銘打って発売されたシューティングゲームのコンストラクションソフト。ドット絵で自機や背景などのデザインをしたり、8ビット音源で音楽をエディットしたりしながら自分でシューティングゲームを作ることができた。
いわゆる“ゲームを作るゲーム”で、同ジャンルとしては『アドベンチャーツクール』や『RPGツクール』といった『ツクール』シリーズあたりが有名だが、当時のそれらはおもにPC向けの作品。本作『絵描衛門』(デザエモン)は家庭用ゲーム機向けとして、かなり早い段階で発売された画期的な1作と言える。
“絵描衛門”と漢字で表記して“デザエモン”と読ませるのが正式名称。発売当時の1991年はすでにスーパーファミコンが発売されていたが、ファミコン自体はまだまだ現役で本作のようなユニークな作品や『ダービースタリオン』、『いただきストリート 私のお店によってって』などの人気作も生まれた年だった。
2026年2月19日には、ハムスターの『コンソールアーカイブス』の新作として『デザエモン』が配信されているので、いまも現行機で遊ぶことができる。しかも本作を使ったゲーム制作コンテストも開催され、懐かしい気分に浸らせてくれた。



初代『デザエモン』で作成できるのは縦スクロールで最大3ステージ。いまでは小規模に感じてしまうが、8ビットマシンのファミコンの性能や容量の制約を考えれば十分だろう。もちろんサンプルゲームも収録されていた。
自機や敵、ボス、背景、動きのパターンはもちろん、パワーアップアイテムや弾、爆発などもエディット可能。タイトルロゴや音楽、スタッフロールといったものまでこだわって作ることもできた。
一連のゲーム制作体験をファミコン1台でやれたのだから、1991年という時代を鑑みればけっこう野心的なタイトルだったのではないだろうか。


1994年9月30日にはカタカナ表記の続編『デザエモン』がスーパーファミコンで発売されてシリーズ化。制作できるステージが6ステージまでと倍増し、あらゆる面が16ビット級にパワーアップした。
その後もプレイステーションで『デザエモン+』、セガサターンで『デザエモン2』、ニンテンドウ64で『デザエモン3D』といった具合にハードの進化に合わせて、さまざまな機能を充実させて発売。現状最後の作品は1998年10月22日にプレイステーションで発売された、初心者向けの『デザエモン Kids!』となっている。
前述の通り、本作はハムスターの『コンソールアーカイブス 絵描衛門』(デザエモン)となってNintendo Switch 2およびプレイステーション5(PS5)でプレイ可能だ。
こちらの作品ではボタン配置の変更や連射設定、複数作成できるセーブ機能など、当時のゲームを快適にプレイするためのサポート機能が充実している模様。35周年のこの機会に、画期的だった本作を体験してみるのもいいかもしれない。















