CC社からDD社へ

ドラマ『チェイサーゲームW』シリーズでも同様に、林冬雨(リン・ドンユイ)がヴィンセントのIPプロデューサーになったことで、急遽発注先が変更になっています。
ただし、ドラマではアメリカのゲーム企業で開発予定だったものが急遽、なぜか日本のゲーム会社であるダイナミックドリームに発注変更されたという設定になっています。
マンガとドラマでは多少の設定が変更されていますので、必ずしもマンガ本編がドラマ『チェイサーゲームW』と完全一致しているわけではない、ということはお伝えしておきますね。
マンガにはマンガの表現、そしてドラマにはドラマの表現スタイルがあるということです。
それでも、やはり原作者が同じだと、こうやってマンガとドラマのクロスオーバーする瞬間だって生まれてくるということなんです。
何度も伝えようとしましたよ

第53話(単行本14巻収録)から始まったこの闘いの冒頭からずっと「話をしませんか」と言っていますので、単行本をお持ちの方はぜひ見返してみてください。
要するに「CC社にもワンセットホールディングスにもすでに『天女世界』の権利はありませんので、この闘いそのものが無意味なんですよ」ということだったんですね。
読者の反応の中で「そんなに簡単に発注先が変更になることってあるんですか?」という質問もありましたので、お答えしておきますね。
しょっちゅうあります。
むしろ、最初から最後まで同じ会社や同じチームで開発されているケースのほうが少なかったりします。
誤解がないようにこれもお伝えしておきますが、開発会社が変更されるということは、そのプロジェクトにはまだ勝算があると思ってもらっていいですね。
言い換えると「開発会社をこれから変更してでも、この作品には勝算がある」と思われているということです。
そうでなければ、とっくに開発中止ですよ。
30年間で2度ありました

と、言いたいところですが、そんなことはないですね。
この30年間で、開発中止が1件、開発会社変更が1件、それぞれありました。
開発中止は文字通り、途中まで制作していたゲームの開発が完全に中止となりました。
もうひとつは開発していたタイトルのある一定の部分まで弊社が担当して進めていましたが、途中で開発会社が変更となりました。
現在のゲーム開発は昔と比べても非常に時間とお金がかかるようになりました。こういった中止や変更の判断は決して、ある日突然降ってきたように告げられるわけではありません。
そういう判断が下される前に、何度も何度も話し合って前向きによい方向に導いてプロジェクトを存続させられるように、仕事に従事している全員が一丸となって動いているものなんです。
そうやって何度も何度も話し合にあがいたうえで「もうご破算にしましょう」という判断を下すときには、携わっていた会社や人は全員が納得して受け入れるような感覚です。
感情の部分では決して受け入れてはいませんけどね。
けど、なんとかできているのであれば継続できていたはずなんです。精一杯やった結果だと思って、つぎにつなげていくしかありませんし、そうやって成長していくしかないのです。
編集部コメント
こうした厳しい現実や葛藤を経て描かれる『チェイサーゲーム』、これからどのように展開していくのか、つぎのマンガの更新を楽しみですね。次回のマンガ更新は、8月10日配信予定です。
松山洋氏著『ゲーム業界の攻略法』発売中















