『P5X』のリアルイベントで人気投票の結果が発表された。1位は並みいる強豪を抑えて北里基良。一見、気怠い雰囲気のマッド研修医だが、仲を深めていくと“命”に対して真摯であるとわかる。そのギャップに心の内側をずたずたにされたプレイヤーも多いだろうから、人気があるのは納得だ。 だが。

これをすんなり受け入れられるほど僕はできた人間ではない。「北里基良に解剖される!? ASMR制作決定!」と言われても困る。ほかのキャラでもASMRが作られているなら理解できるが、『P5X』としては初の試みである。何をやっているのだ。
『P5X』は“欲望”に向き合う物語だ。欲望とは“生きるために必要な前向きな欲求”のこと。「北里基良に解剖されたい」も生きるために必要な欲望のだろう。そういう人もいる。

この人数が解剖ASMRを笑って受け入れる。いい空間だなと思う。
『ペルソナ3 ポータブル』コラボ続報にフロアが沸いた
気を取り直して状況を整理する。『P5X』は『ペルソナ5: The Phantom X』の略称で、2026年7月18日に1周年記念ファンミーティングが開催された。記念すべき日にアナウンスされたのが「解剖される気分を味わえるよ」なのだから、なかなかレベルが高いなと思う。
会場にはおよそ300人のプレイヤーが招待された。思い思いにホワイエの展示物を撮影したりして、みんな楽しそう。ゲーム業界の末席で生きている人間として、こういうわいわいした空気に浸ると寿命が延びる。

概念コーデや痛バッグ(僕は痛いとは思わないけど)でおしゃれをしたり、ぬいぐるみを連れてきて主人公ズのパネルと写真撮影を楽しむ人も多い。僕もぬい撮りが好きなので写真を撮らせていただく。
撮りながら、『P5X』関連のぬいぐるみをひとりもお迎えしていないことを恥じた。遮光器土偶のぬいぐるみを連れてきたらアラハバキと言い張れただろうか。












こっそり我が家のアラハバキを混ぜておく。(右)




こちらのぬいぐるみは手作り。かわいい。
なお、まったくの偶然なのだが、かわいくぬい撮りできる『ペルソナ』ぬいぐるみはアトラスDショップで購入可能。買おう!(宣伝)




グッズを見ていた来場者さんがオフィシャルカメラマンの撮影を手伝っていた。やさしい。
さて、「北里基良に解剖されたい」と同じくらい重要なものといえば最新情報である。まずはこちらから。

『ペルソナ3 ポータブル』(P3P)コラボの続報にフロアが沸いた。『P3P』楽曲が『P5X』内でも楽しめるのだ。実装されるのは女性主人公の戦闘曲“Wiping All Out”と日常曲“A Way of Life”の2曲。
さらにWiping All Outのアレンジバージョンも制作中とのこと。会場で流れたラフ版を聴いたとき、踊り出してしまいそうだった。透明感の中に芯がスッと通る藤田真由美さんの歌声、小気味よくリズムを刻むLotus Juiceさんのラップ。ラフ版でこれなのだから完成版を聴いたらたいへんだ。僕はきっと踊るのでみんなも踊ろう。
コラボではしっかりしたボリュームのシナリオも用意。『ペルソナ3 リロード』(P3R)コラボと同様に、イベントストーリー自体が独立して存在したうえで、汐見琴音(女性主人公)のサイドストーリーも別で楽しめるという。
片山先生が怪ドルに。うおー!
メインストーリーは夏イベント後に更新予定。ここで僕は声を上げた。片山久未先生がイベント更新バージョンで怪ドルとしてプレイアブル実装されるのである。

メインストーリー第3章“無償の愛”でフィーチャーされた熱血教師であり、私服がおしゃれでかっこいい。『ペルソナ5』シリーズの先生キャラに背筋をぞくぞくさせられてきた人間なので期待に胸が躍る。
そのイベントテーマは体育祭。主人公とクラスメイトの素羽だけでなく、違うクラスの駿、学年の違う理子など、己刮学園と言えば! なキャラが登場するとのこと。
そして、シナジーストーリーが追加されたばかりの鹿野苺は次回のメインストーリー更新時に登場。ゴス系と地雷系をミックスさせたファッションを好み、何と言うか、“いま”の時代のキャラクターである。
開発中のコンテンツ
●バトルコンテンツ:欲望画廊(仮称)
シーズン制のバトルコンテンツ。シーズンごとに違う属性の仲間にバフがかかるので、属性を揃えたパーティー編成が重要となる。後述する核心心象(仮称)で使用する育成素材を入手可能。
●育成要素:核心心象(仮称)
イメジャリーの拡張要素。キャラクターのレベル上限を最大100まで引き上げられる。
●ランキングメニュー(仮称)
主人公のレベル、クオリアの状況、最高合計評価など、各種の実績をゲーム内でランキング表示。何かの有利/不利が出るものではなく、あくまで参考として確認可能。


メインコンテンツはトークショー
イベントのメインコンテンツはトークショーだ。野毛朋子役の明坂聡美さん、チーフプロデューサーの宇田洋輔さん(アトラス)、開発プロデューサーの松永純さん(セガ)、運営ディレクターの酒井祐太さん(セガ)がステージに登壇。松澤ネキさんによる司会進行のもと、思い出などを語り合う。
印象的だった話題をいくつか紹介させてほしい。

なお、明坂聡美さん(左から2番目)はスケジュールの都合で途中退席。バイトのシフトに欠員が出てしまったのだろうか(演じる野毛朋子はバイトの鬼だから)。

ホワイエに展示されていたメッセージボードで明坂さんのコメントを発見。やっぱりバイトかもしれない。

宇田さん(左)、松永純(中)、酒井さん(右)。松永さんは途中から参加。
日本と中国の恋愛表現の違い
特定のキャラとの交流を進めると恋愛(あるいは親友)関係に発展することがある。明坂聡美さんによると、中国アジア版では恋人なのか親友なのか、線引きが曖昧。中国と日本では社会通念が違うので、なるほどなと感心させられる話だ。
日本版では差が大きく、恋人のときはイチャイチャ、親友の間柄ならさっぱり、バレンタインイベントでは展開によって泣き叫んだり。さすが役者と唸らずにはいられない視点である。

一途じゃない行動を選んだときのバレンタインデーのイメージ。中国での反応が気になる。大丈夫なのか。
メインストーリー第3章以降のシナリオの変化
第1章と第2章は『ペルソナ5』のオマージュ的な展開も見受けられる。怪盗団のターゲットは、どちらも弱者を食いものにする小者と権力や知名度を笠に着る悪党だ。第3章以降は『P5X』だからこそ描ける展開を加速させていくという。
正義とは何なのか、悪とは何なのか。単なる勧善懲悪に終わらないように各章のテーマを明確に。第3章で言えば“無償の愛”。これがまた胸に響くんだ。

独自路線を走りつつも、ストーリー上での『ペルソナ5』とのつながりは深くなっていくとのこと。ストーリーがおもしろいゲームはウェルカムなので、いちプレイヤーとしても期待したい。
ちなみに、開発ディレクター兼メインシナリオプランナーの新田祐介さんは、出張で開発会社の中国パーフェクトワールド社を訪問すると、社員食堂で決まって麻辣湯を注文するらしい。いつも同じメニューを同じ場所で食べていたので、その一角は“新田飯店”と呼ばれている。

日本で麻辣湯が流行る前から新田飯店はオープンしていた。先見の明がある。それにしても腹が減る写真だ。
『ペルソナ3』キャラ相関は橋野さん宅のこたつで作られた
宇田さんは2006年に発売されたオリジナル版『ペルソナ3』の開発スタッフのひとり。いまは大作ゲーム1本の開発に5年も6年もかける時代だが、『ペルソナ3』の開発期間は1年半ほどだった。
「この頃はゲーム業界に和気あいあいな雰囲気があった」と宇田さん。『ペルソナ3』や『ペルソナ4』、『ペルソナ5』、『メタファー:リファンタジオ』などでディレクターを務めたアトラスの橋野桂氏はよくスタッフにご飯をおごってくれたそうで、食後はみんなで橋野さん宅へ。こたつに紙を広げ、キャラ同士の関係やプロットの構想を練ったらしい。
スマホで遊ぶ人が多い日本向けのタルタロス改修
『P3R』コラボの重要な要素と言えば“タルタロス”。タルタロスを完璧に再現しようと気合を入れて、ローグライク的な要素も加えて新たなコンテンツを作り上げた。
中国アジア版とのいちばんの違いは“プレイ時間の短さ”。PCユーザーが多い中国アジア版に対して、日本はスマホプレイヤーが多い。そのままのバランスだと長くて疲れてしまうので大幅な改修が加えられた。移動スピードを上げ、敵を瞬殺できるようにし、プレイ時間はだいたい1/4ほどに。
ただし、敵を瞬殺する際のパラメーター設定がうまくいかず、スタッフ総出でメンテナンス直前までタルタロスに潜り続けたという。おつかれさまです。

『P5X』検定も楽しかった
クイズコーナー“『P5X』検定”もいい盛り上がりを見せた。会場全体に出される2択問題に紅白のうちわで回答し、上位入賞者にはレアなグッズが贈られるというもの。


【左】こういう問題に対して、/【右】正解と思う方の面を見せる(反対の面は白い)。

正解。


【左】人気投票1位の北里基良。泣きぼくろがあるのは?/【右】けっこう回答が割れている。

向かって右側でした。北里基良ファンなら楽勝ですよね。
アトラスは直接伝えたかったのだと思う
イベント全体を通して、“ユーザーにちゃんと伝えたいんだろうな”と思った。人間、伝えなければ伝わらない。当たり前のことだけど、これがなかなか難しい。
登壇した開発・運営メンバーは、6月下旬に実施された初音ミクコラボを振り返り、
・「1周年のタイミングだから『ペルソナ』シリーズのキャラクターと触れ合いたかった」という意見もありました。皆様の要望に応えることができず、すみませんでした。
・『P5X』の世界観を守ったうえでのコラボが大切。キャラクターモデルをはじめ、初音ミクそのものの魅力は表現できたものの、ストーリーはボリューム不足となってしまい、たいへん申し訳なかったと思っています。
といった旨のコメントを発している。『ペルソナ』シリーズのファン以外にも広く届けるなら初音ミクはとてもいい選択なのだと思う。同時に、「1周年のお祭りなのだから『ペルソナ』ファンに向けてほしい」という意見もわかる。
肩透かしを食らったプレイヤーからすると何を言っても言い訳に聞こえるだろうが、それでも口にすることは大切だ。

実際には隠し玉として『P3P』コラボも進行中だったので、伝えかたは難しいなあという話だ。
極めつけは「お恥ずかしながら」と添えたうえでの松永さんのお願いだ。それは「メインストーリーを早めに遊んでほしい。できれば実装から1ヵ月を目安に」というもの。プレイ率はデータで追えるし、実装からすぐにたくさん遊ばれている=好評ということ。求められているとわかればどんどん開発に注力できる。日々、開発・運営陣は数字と戦っている。
そしてもうひとつ。「ぜひSNSで発信してください」。ネタバレを気にするファンはあまり感想を呟かない。その奥ゆかしい意識はとてもすてきなのだけど、人は目にする機会がないと興味がしぼんでしまう。もちろん、褒めるだけではなくて、お叱りの声も大事。
泥くさくがむしゃらな姿勢を見せる開発・運営陣の姿は、ユーザーの目にどう映っただろうか。ともあれ、『P5X』が好きなら「ずっと遊びたい」という欲望を抱くはず。そのためには、おもしろいゲームであると広めるのがいちばんだ。ルフェルが予告状をばらまいたように感想をばらまけば、その欲望はきっと叶う。
みなさんからの質問にガチ回答
きちんと伝えようとする姿勢はイベント企画からも見て取れる。ファンミーティング開催に先駆けて質問を募集し、ステージ上で直接回答。これも伝えようとする姿勢の表れか。寄せられた質問はおよそ400ほどで、その中から多かったものが発表された。
これは大事だと思うので、文字多めでなるべくそのままお届けする(文章として読みやすいように調整を加えています)。

質問者の熱量よ。
質問(1)
『ペルソナ』シリーズの他作品とのコラボはありますか? アトラス作品の『ペルソナ』以外とのコラボはありますか?
いちばん多かった質問がこれ。
宇田さん
いろいろなタイトルとコラボをしたいと思っていますし、アツいリクエストをもらっているので、みなさんの気持ちも把握しています。『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』や『ペルソナ5 タクティカ』だけじゃなくて、『P4U2』や『P4R』といったリクエストもいただいたりしています。アトラスタイトルだったら『メタファー:リファンタジオ』や『真・女神転生』もあります。人修羅なんかも出したいですよね。開発期間も必要なのですべてをやれるかわからないですけど。後押しが力になるので、SNSなどで、「『P4R』のりせちーを出せ」とか圧をですね、圧をかけていただけたらうれしいです。
「北里基良つながりで『超執刀 カドゥケウス』は……?」と松澤さんがつぶやくと、会場からは拍手が上がった。開発事情を考慮すると、現実的にやりやすいのは「3Dモデルのデータがあるタイトル」。身もふたもない話だが、たしかにそうだろうなと思う。過去の名作をがんがんリマスターしてほしいものである。
ディレクターの新田さんからは「『P5S』や『P5T』でもライターをしていた自分としてはそれらともコラボしたいという願望があるのですが、いかがでしょうか」というコメントも寄せられた。
質問(2)
『P5X』には個性的なキャラがたくさんいますが、キャラクターを生み出すために心掛けていることはありますか? また、今後こんなキャラが作りたい! などあれば教えてください!
宇田さん
“リアリティーがあること”がすごく重要で、いつも心がけています。リアリティーとリアルは違うんですね。リアルをそのまま描くと(エンタメとして)おもしろみが生まれにくい。リアリティーっていうのは「こういうキャラはいないはずなんだけど、いるよな」。これが“ティー”の部分なんです。よく例に挙げるのがアニメの『シンプソンズ』。現実的には起こり得ないようなことで街がどちゃどちゃと混乱に巻き込まれるんですけど、“起きそうなこと”がつながっていくんですよ。“起きそう”とか“そこにいそう”とか、そういった感覚を大切にしています。
松永さん
『ペルソナ5』シリーズのキャラと同等の存在感を出さないといけないですよね。特徴づけをしようとしすぎると、リアリティーの部分がぶつかっちゃうことがあって。消防士の夏川澪、いますよね。消防服っぽい衣装を着せてわかりやすくする手もありますけど、それはリアリティーがない。ふだんから街中を消防服を着て歩く人なんていないですからね。
宇田さん
若いキャラクターは目に見えて成長していきます。大人の方はわかると思いますけど、自分たち大人の変化は小さいじゃないですか。小さいけど確実に変わっていく大人と自分を大きく変えていく若者。この違いはかなり大切にしながら書いています、はい。
松永さん
(今後作りたいキャラはという質問に対して)もっと男性キャラも作りたいので皆さんの要望や反響で後押しいただきたいです(会場から「おー」という声と拍手)。
質問(3)
開発に至るきっかけや一番大変だったエピソード等聞きたいです!
宇田さん
パーフェクトワールドさんから「『ペルソナ5』をベースにしたゲームを作りたい」と提案をいただいたのがスタートなんですけど、スマホゲームに対する知見がアトラス側になくて、アクセルを踏むタイミングは探り探りでした。パーフェクトワールドさんの熱量が高くて、いろいろ見せてもらえるんだけど、オンラインゲームとしてうまく回るのか判断が難しい。それでセガさんに泣きつきました。そしたら松永さんたちが出てきてくれて、3社でやっていこうという流れに。
松永さん
宇田さんがコンセプトを話してくれたんですよ。「モバイルでずっと楽しみ続けられる『ペルソナ』を作りたい」と。我々も好きですし、すごいゲームであることは当然わかっています。「やりましょう!」となったんですけど、めっちゃたいへんでした。
「ずっと続く『ペルソナ』を見たい」。宇田さんの欲望は見事に『P5X』につながった。ちなみに、こういった交渉をする際、開発会社は自分たちの技術をアピールするのが定石。iPhone 7くらいで動くサンプル版『ペルソナ5』を見せてもらって驚いたそうだ。
質問(4)
中国アジア版が先行していて基礎部分が存在していることは理解していますが、どうしても中国アジア版の情報をSNS等で目にしてしまうとネタバレを食らった気分であまりいい気持ちはしません。放送とかでも中国アジア版の情報は知ってるよね?って体で話をしているのも少しモヤモヤするところではあります。中国アジア版と日本欧米版で棲み分けをする予定はないでしょうか。
松永さん
我々も悩んでいる部分はあります。公式番組の“Persona X-stream”も意識しないほうが楽しめるとは思っているんですけど、中国アジア版との差を知りたいという方もたくさんいらっしゃいます。メインでは取り扱わないけど、補足する形でやらせてもらっています。必要だとは思いつつ「もやもやする」と言われると、たしかにそうだよなあ、と。(来場者に向かって)もやもやしている方はいらっしゃいますか? ……あー、けっこういらっしゃいますね。
酒井さん
中国アジア版から上方調整・改修している部分もありまして、ただの改修というよりは、改修した理由などをみなさんに受け取っていただくのがいいのかなと思っています。変更したものを「ゲームを体験して知ってくださいね」とお願いするよりは、きちんと説明をしたほうが広く納得していただけるんじゃないかなと。ただ、おっしゃる通り、中国アジア版が前提になっていることは間違いないので、バランスに悩みながら放送に取り組んでおります。
松永さん
もやもやを跳ねのけるためにグローバル同時施策を実施している、というのもありますね。
質問(5)
中国アジア版に追いつくために実装スケジュールを早めていると認識していますがこのペースがこのまま続くのでしょうか。
酒井さん
中国アジア版とのスケジュールの差分の話ですよね。「ペースが早い」と「早く追いついてほしい」という意見の両方をいただいております。実際、いまは中途半端な状態になっています。中国アジア版から3ヵ月くらいしか短縮できていないので、どういった思いでこのスケジュールになっているのか、お話しさせていただければと思ってます。
酒井さん
中国アジア版から日本欧米版に変わるにあたって、ゲームバランスを改修しています。(中国アジア版の)イベントの進行状況、ミッションの達成数、ストーリーをどこまで読んでくださったかなど、データを見たうえで、改修の方向性を決めています。ただ、すべてを簡単にしたり短くすればいいというわけではなく、あくまでもバランスが大事ですね。
酒井さん
もう1点がメインストーリーに関わるお話です。『ペルソナ』シリーズにとっていちばん重要なのはストーリーだと思っていますし、今後、物語の核心に近づくにつれて、中国アジア版で先に出た情報が広まってしまうことは絶対に避けるべきです。メインストーリーの重要な体験は、皆様同じタイミングで味わっていただきたい。スケジュール調整だけでは無理だとは思いますが、よりいい形にできるように調整をしています。
酒井さん
で、メインストーリーだけ先に実装すればいいというわけではありません。たとえば時間軸の流れ。今回の夏イベントで言うと、主人公の2年目の夏を取り巻く状況になっています。まだ明確な答えを出したわけではないんですが。引き続き調整を続けてまいります。
人気投票の結果と担当ライターコメント
6月8日~6月30日に特設サイトとX(Twitter)で実施された人気投票。冒頭で書いたように1位は北里基良で幕を閉じた。15位以上のキャラにはシナリオ担当ライターからのコメントも寄せられており、結果と合わせてしたためておく。
1位:北里 基良
外見からは少々近づきがたい印象を受けますが、芯の部分には温かさがあり、他者に対し愛情を持っているキャラクターとして描きました。シナリオを通してそうした部分を感じて頂ければと思います。
最後に、基良さんから一言。

北里基良を演じる岡本信彦さんの録り下ろしボイスも公開。
2位:主人公
さすがの主人公ですね。ワンダーを描くうえで難しかったのは、歴代主人公のどの性格とも違う個性を持たせることだったと思います。
彼は欲望のない世界でも、他者に寄り添う優しさを持ち、天然っぽい所もあれば、緊迫した場面ではビシッと決める。
相手が何を言えば嬉しいか・傷つくかをわかっているので、思いやりが強いタイプの主人公だと思っています。今後とも皆様の分身であるワンダーを、よろしくお願いします!

3位:坂井 綾香
根は恥ずかしがり屋ですが、音楽を心から愛している子です。
時に大胆な結論を出せるのも彼女の魅力ですね。シナジーには音楽を続ける楽しみや悩みをたくさん詰め込みました。最後に綾香からのコメントですが...緊張のせいか「ア、アリガト、ゴザイマス」と絞り出すだけで精一杯のようです。
そんな彼女を引き続きよろしくお願いします。

4位:メロぺ
ベルベットルームの住人らしく、はっちゃけた部分が欲しいなと考え、今のシナジーの構成になりました。
清く正しいアイドルオタクのメロペの姿勢は美しい...と担当は考えているのですがいかがでしょうか。
物語の根幹にも関わる謎多き人物ですが、シナジーでは愉快なお姉さんとして親しんで頂きたい...と申し上げる。

5位:神山 嶺央
「え、5位? フェザーマンじゃなくてボクが? ...みんなの熱い声援、確かに受け取ったよ!」
怪盗団の面々が高校生なのでちょっとわかりにくいのですが、神山くんはああ見えて19歳。
少しだけお兄さんですが、まだまだ今後の伸びしろが楽しみな好青年です。
これからも、振れ幅の大きな人生を歩んでほしいですね。

6位:多祢村 理子
メインでは頼られキャラの理子先輩ですが、リーダーの前では弱さも可愛さも見せて頼ってくれるんです!
ということでシナジーでは可愛い理子を詰め込みました!
彼女の過去も描いているので、未プレイの方はぜひ。

7位:長尾 愛歌
愛歌「くっ...! ワンダーさんに負けた...!」
愛歌は最初からチヅ子とセットで考えたキャラ・お話でした。
「あの頃の歌い手文化」を知る人ほど「おっ」となる話にしたつもりですが...いかがでしたでしょうか?

8位:琴音・モンターニュ
トップアスリートゆえの苦悩に苛まれつつも、見事再起を果たす、世界の舞台に立つにふさわしい子...そんな彼女の魅力を最大限発揮させられるよう、フィギュアスケートについてかなり勉強しました。

9位:新井 素羽
ボケたり突っ込んだり忙しい子ですが、ハイテンションなので書いていると元気になります。
ですが、そんな素羽にも苦悩やトラウマはあるので、その部分に付き添ってあげるようなお話になりました。

10位:道玄坂 琉七
好きなものには猪突猛進。人付き合いは苦手だけど、シチくんのためなら頑張れる。
るーなの喜怒哀楽の全部が入ったシナジーです。
渋谷とシチくんとるーなを引き続き愛してください! わんわんるー!

11位:椎名 悠美
椎名は「何でも人と一緒に楽しみたい子」なので、一人だとしょんぼりがちです。
作ったドリンクを美味しく飲んでもらえることが一番。これからも椎名のバーに足を運んでみてくださいね!
20歳になった後も。

12位:芦谷 真咲
当初、芦谷は絵に描いたような優等生になる予定でした。
ですが、「それじゃただの美少年だなぁ」と、初期の設定を全て捨てて現在の芦谷先輩に。
ぜひ、あなたの好きなお花で芦谷真咲を祝ってあげてください。

13位:茶トラ
茶トラって不思議な猫ですよね。
ただの野良猫には見えないし、たまにこちらをおちょくったような表情で見てくるし...でもそんな思わせぶりな様子はただの考えすぎで、本当は純粋にただ可愛いだけの猫なのかも?

14位:野毛 朋子
メインストーリーで夢を手放さざるを得なくなったビターな境遇の持ち主ですが、最近のイベントなどでは持ち前の明るさや気配りが光る、素敵な姿を描くことが多くなりました。
このまま笑顔でいてほしいですね。

15位:加納 駿
最初はどこかぶっきらぼうな男だったはずが、今やすっかり怪盗団のオカンの地位におさまった駿。
今後も怪盗団の健康を守ってくれると信じています。でもラーメン食べ過ぎ!
オカンな駿のシナジーも書いてみたい...!

16位以下
トークの中で「どうなんですか、茶トラに負ける朋子って」と明坂さんが煽られるシーンもあった。16位以下の順位はこちら。
- 16位:片山 久未
- 17位:宮下 美波
- 18位:池波 星輝
- 19位:ルフェル
- 20位:李 瑤鈴
- 21位:アンダーソン
- 22位:夏川 澪
- 23位:逢坂 大地
- 24位:白鳥 誠司
- 25位:木内 雄之
- 26位:佐原 海夕
- 27位:松方 結
- 28位:YUI
- 29位:橋本 麻由美
- 30位:マルチム
- 31位:黒谷 清
- 32位:梨本 成瑠海
- 33位:長尾 チヅ子
- 34位:高梨 律歌
- 35位:シチくん
- 36位:平野 亜蘭
- 37位:須見 俊也
- 38位:理科教師 箱崎
- 39位:明石 京
- 40位:富山 佳代
- 41位:小出 日和
- 42位:西森 陽菜
- 43位:KOKOROニキ
- 44位:影山 恵那
- 45位:清水 陸人
- 46位:藤川 雪実
- 47位:黒澤 陽太
- 48位:吉田 珠代
- 49位:獅子田 鉄之丞
- 50位:高橋 寧子
- 51位:下津名 高美
- 52位:江崎 新太
- 53位:英語教師 遠藤
- 54位:古文教師 長栄
- 55位:瀬里沢 拓美
- 56位:白井 沙紀
- 57位:マサさん
- 58位:世界史教師 谷山
- 59位:公民教師 下沼
- 60位:凛来軒店主 山越
- 61位:宮澤 博夢
- 62位:緒方 歩実
- 63位:教務主任 月見里
きみはブチわを知っているか。
最後に。ファンミーティングに参加させていただくにあたり、やっておきたいことがあった。

これを使う。
東京ゲームショウ2024に『P5X』が出展した際、試遊した人に配られたうちわである。通称ブチわ。「このグッズを作った人は天才だ!」と興奮し、ブチッ顔をX(Twitter)に投稿する記事を作ったら、なかなかウケた。
当時、松永さんと酒井さんはブチッ顔写真を撮らせてもらったのだが、宇田さんはTGS会場では見つけられなかった。このファンミーティングで久しぶりにお会いできそうだったので、ブチわを持参したのである。



このように。
ファンミーティング終了後、宇田さんと話す機会があったので、1年10ヵ月間温め続けた個人的なミッション完了。2周年のときに第2回ブチッ顔選手権を開催しましょう。

「ブチッ」という文字とは裏腹に、ブチわの向こう側は満面の笑み。
