ジンは困惑し、カイルは笑う

そう告げたアッシュのセリフに対するそれぞれのリアクションがいいですね。
ジンは真面目な性格がそのまま出ていて、困惑の表情。
カイルは最初からまるで相手にしていないというか、「何言ってるんだ? そんんわけあるか」と本気で思っているからこそ、汗ひとつ垂らさずに笑っています。
こういうふとした表情にもそれぞれの性格が表現されていて、じつに感慨深いコマですね。
もちろん足立先生の手腕によるものです。
キャラクターに対する解像度の高さは、さすがのベテランマンガ家さんといったところですね。
5年前はプチ・モナ村にはいなかった

それが3年ちょっと前なんです。
アッシュが両親を殺害して、マルトを救い、プチ・モナ村から出て行って、そのおよそ2年後にカイルはやってきました。
だから、アッシュの存在そのものを知らないですし、他の子どもたちと同様にマルトのことは長男だと思っていたわけです。
余談ですが、アッシュの事件の後にマルトはずっと元気がありませんでした。
ふたたび(現在のような)元気を取り戻して前向きになれたのはカイルがこの村に引っ越してきてからなんです。
ゲーム『戦場のフーガ』のパッケージ版(Switch)の特典小説『友達になりたい』の中で、その時のエピソードが書かれています。
特典小説は初回生産版と限定版にしか付属していませんので、入手はもう困難かもしれませんが、え? まだあるの? どこに? あ、サイバーコネクトツーのオンラインストアだったらまだ購入できるってこと?
朗報ですよ、いまならまだ購入できるみたいです。
よかったら、この機会にぜひ!
いい仲間を持ったなぁ

だから、ゲーム版とはストーリー展開を変えたんです。
こういう笑顔のまま散っていくべきなんですよ、強敵というものは。
アッシュの顔の汚れや負傷している感じは、結構丁寧に足立先生にお伝えしつつ作画していただきました。
おかげさまで理想の表情になりました。
はぁ、やってよかった。
アッシュとの闘いは(ある意味で)これで終わりです。まさかのマルト不在のままの勝利となりましたが、これも計画どおりです。
ここからはふたたび、いや、三度となりますが、世界を救う闘いへと突入します。
編集部コメント

コラムにあるとおり、ジンやカイルの描き分け、そしてラストのアッシュの印象的な笑顔など、表情に注目するだけで物語の味わいは大きく変わりますね。 ぜひ、そのこだわりを本編でもう一度確かめてみてください。
次回、第86話は、2026年5月5日(火)に掲載予定です。
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