【P-Pコラム】即決できないことだらけ!? ゲーム開発は意見交換と協力がカギ!【STAGE2】

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【P-Pコラム】即決できないことだらけ⁉ゲーム開発は意見交換と協力がカギ!【STAGE2】

 前回のコラムでは、『
STEP THEATER』(ステップシアター)を発表した前後のことについて書かせていただきました。もう発表してから3週間近く経っていることに驚いています……。『STEP THEATER』は自分が企画・プログラムをして進めているゲームですが、実際にはいろいろなスタッフの方に協力していただきながら制作しています。今回は、そうした制作の流れや、普段どんなふうに進めているのかについてお話しできればと思います!
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 自分は会社員時代から、いつかインディーでリズムゲームを作りたいという気持ちがあったので、ゲームジャンル自体はかなり早い段階で決まっていました。そのうえで、開発期間については1年前後をイメージしていて、ゲームの規模感とのバランスもそうですし、今後コンスタントにゲームを出していきたいという気持ちもあったので、あまり長く作りすぎないことも意識していました。

 ただ、自分には外注で制作をお願いするノウハウがあまりなかったので、そこはパブリッシャーさんのスタッフの方にも相談しながら進めていました。実際にクリエイターの方々にお声掛けをして、制作体制が固まるまでには少し時間がかかりました。序盤のうちに全体の物量を推測して予算感を決めるのも難しくて……「いやー難しい!」と思いながら進めていました(笑)。最初から何もかもすんなり進んだわけではなく、自分にとっては手探りで進めていく部分もかなり多かったですね。

 企画書をまとめて、ゲームの内容やスケジュール感をクリエイターの方たちに説明しながら少しずつ体制を整え、グラフィッカー2人、サウンド2人でつねに2つのステージを並行して制作できる形を目指しました。開発を進めていくなかでやりたいことが増えたり、仕様を変えたりなど……そのたびにスケジュールを立て直すこともありました。その都度、メンバーの方々には要望を聞いていただいたり、自分が困っているところを手助けしていただいたり、途中からプログラムや企画のサポートにも入っていただいたりと、たくさん助けていただきながら制作を進められています。

 体制が固まってからは、実際のやりとりのなかで少しずつ形を詰めていくことが多くなりました。普段のやりとりはチャットベースで進めつつ、仕様の説明や認識合わせが必要なときは通話や画面共有もしながら進めています。実際に会社にいた頃もそうだったのですが、文字ベースで説明するとなかなか伝わりづらかったり、お互いがイメージしていることに食い違いが出たりすることがあります。そのため、ゲーム画面が実際に動いているところを見たり、同じ画像を見ながら話したりすることで、できるだけ齟齬(そご)が出ないように進めています。

 また、制作の途中で相談したいことや不明点が出てきたときも、その都度通話で相談するようにしています。こちらからお願いすることだけではなく、メンバーの方々から積極的に提案をいただくことも多くて、たとえばグラフィック演出で「こういうものを入れたら、もっと遊びやすくなるのでは」という意見をいただいたり、楽曲の方向性について相談したり、企画そのものについて意見をもらったりすることもあります。さらに、意見を集めるためのページも作っていて、そこでメンバーの方から広く意見をいただけるようにしています。そうやってやりとりを重ねながら、少しずつゲームの形を整えていっています。

▲たとえばこちらのステージでは、リズムのタイミングを掴みやすくするために、キャラクターの顔の赤面をゲージのように変化させたり、ボタンのタイミングの直前に湯気を出すようにしてみたりと、細かくブラッシュアップしています。

 今回の開発で大変だなと感じたことはいろいろあるのですが、とくに大きかったのは、自分がディレクターとして判断していく難しさでした。会社にいた頃は、その都度すぐに決断したり、方向性を示してくれるディレクターの方がいたのですが、いざ自分がその立場で進めるとなると、これが思っていた以上に難しかったです。その場ですぐに決めきれず、一度持ち帰って改めて考え直すこともかなり多かったと思います。

 それと、グラフィックやサウンドの担当の方々にお願いするときのイメージの伝え方も難しかったです。自分の頭の中では何となく見えているものでも、それを相手にちゃんと伝わる形にするのはまた別なんだな、と改めて感じました。それぞれのスタッフの方々にとっても初めてのことが多かったと思うのですが、制作を進めていくなかでそれぞれ少しずつやりかたを見つけて、何とかここまで進められている感じがあります。

 あとは、いざステージを作ってみたら、思っていた通りの遊び心地にならなくて、時間をかけて作り直したものもありました。まだ発売していない以上、本当にうまくやれているのかは正直まだわからないのですが、そういう不安も含めて試行錯誤しながら進めています。ただその一方で、プログラマーとしての経験が活きている部分もあって、まず動くものを作って共有したり、環境を整えたりするところは比較的すんなり進められています。何事も経験だなあと思いますし、そのプロジェクトや状況に応じて新たな課題は出てくるものだと思うので、そういうところも制作の醍醐味だなと感じています。大変なことも多いですが、楽しみながら作っています!

 今回は『STEP THEATER』の開発を普段どのように進めているのかを中心に書いてみました。まだ世に出せていないものなので、これからもまだまだいろいろな経験があるかもしれません。引き続き完成に向けて、しっかり作っていきたいです! また、次回以降のコラムもよろしくお願いします!

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担当者プロフィール

  • P-P

    P-P

    ゲーム実況者として2010年に活動を開始。高いゲームスキルと柔らかな語り口が特徴で、とくにアクションゲーム、音楽ゲームを得意とする。2015年ごろから一時活動を休止し、ゲーム会社でプログラマーとして勤務。数々のコンシューマタイトルに携わるも、インディーゲーム制作への挑戦のため2024年に退職。現在はゲーム実況者とゲームクリエイターの二足の草鞋で活躍中。

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