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『うたわれるもの 白への道標』5月28日に発売決定。シリーズ最新作にして“プロジェクトの最終作”に。アクアプラス・下川直哉氏にインタビュー

『うたわれるもの 白への道標』5月28日に発売決定。シリーズ最新作にして“プロジェクトの最終作”に。アクアプラス・下川直哉氏にインタビュー
 シリーズ最新作にして、プロジェクトの最終作である『うたわれるもの 白への道標』(以下、『白への道標』)。オシュトルたちの新たな旅から、“うたわれるもの”へと続く道標が描かれる。2026年5月28日にアクアプラスから発売予定で、対応ハードはNintendo Switch 2、プレイステーション5、PC(Steam)。

 『
うたわれるもの』シリーズは、『散りゆく者への子守唄』、『偽りの仮面』、『二人の白皇』の三部作と、前作『モノクロームメビウス 刻ノ代贖』で壮大な物語を紡いできた。最新作の『白への道標』では前作のシステムを踏襲しつつ、エンディング後のオシュトルたちの新たな物語が描かれる。
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※本記事では『うたわれるもの 散りゆく者への子守唄』を『散りゆく者への子守唄』、『うたわれるもの 偽りの仮面』を『偽りの仮面』、『うたわれるもの 二人の白皇』を『二人の白皇』、『モノクロームメビウス 刻ノ代贖』を『モノクロームメビウス』と表記することがあります。[IMAGE]

アクアプラス・下川直哉氏にインタビュー

 ついに詳細が明らかとなった『白への道標』だが、作品の内容以上に、ファンには気になることが……。それは本作が『うたわれるもの』プロジェクトの最終作であると伝えられている点だ。この真意や開発秘話を訊くべく、アクアプラスの下川直哉氏にインタビューを行った。なお、ネタバレには十分に配慮しているので、安心して読み進めてほしい。

下川直哉しもかわなおや

アクアプラスの代表取締役を務めるかたわら、数々のゲーム制作に参加。本作ではプロデューサーと音楽監督を務めている。

『うたわれるもの』が長い歴史に幕を下ろす

――2024年11月に開催した“大アクアプラス祭 - 30th Anniversary-”で、本作を発表したときのファンの反応はいかがでしたか?

下川
 会場のファンの方たちは驚いてくれたようですし、SNSなどの反応を見ても瞬時に拡散されていたので、改めて『うたわれるもの』はファンの多いタイトルなんだなと再確認できました。よろこんでもらえたと思いますが、『ジャスミン』のほうが反響は大きかったんじゃないかな(笑)。

――(笑)。『ジャスミン』は、2015年に開発中止がアナウンスされていたタイトルですからね。多くの方にとって予想外だったと思います。『白への道標』の開発は、いつごろ、どのような経緯でスタートしたのでしょうか?

下川
 『モノクロームメビウス』の開発の後半戦だったので、2022年ごろだったと思います。菅(※)の中に『モノクロームメビウス』から『偽りの仮面』につながる歴史の1ページを描きたいという構想があり、『モノクロームメビウス』のラストに続編を匂わせるような展開を入れました。

 物語に対して、ユーザーの反応があまりにも悪いようであれば、本作の開発は中止することになっていたかもしれませんが、ありがたいことに、物語に関しては概ね好評をいただけたので、『白への道標』を発表することができました。
※菅宗光氏。 シナリオライター。『うたわれるもの』シリーズの原案やシナリオを担当。[IMAGE]
――ファンの応援もあって発売が実現したのですね。前作は『モノクロームメビウス』というタイトルでしたが、本作で『うたわれるもの』に戻した理由を教えてください。

下川
 『モノクロームメビウス』は、後に“うたわれるもの”と呼ばれる英雄オシュトルの若き日の冒険を描いたRPGになります。これまでの『うたわれるもの』シリーズとは物語の毛色が少し違ったのと、タイトルやジャンルからも完全新作であることを感じてもらいたくて、『モノクロームメビウス』と名付けました。一方、本作は物語の全容が見えた段階で、「今回は『うたわれるもの』にすべきだよね」と、すんなり決まりました。

――『白への道標』に、どのような思いが込められているのかも気になりますが……。

下川
 ネタバレにもなってしまうので答えにくいのですが(苦笑)、これまでのシリーズ作品と同じく、遊んでもらえるとわかるようになっていますので、ぜひご期待ください。

――ファンとして楽しみにしていますが、いただいた資料には気になる一文も……。本作は、“『うたわれるもの』シリーズ最新作にして、『うたわれるもの』プロジェクトの最終作”とのこと。これはシリーズそのものが完結するということでしょうか? それとも、ハクやオシュトルたちの物語が一区切りつくという意味でしょうか? “最終作”の定義についてお聞かせください。

下川
 本作で菅が描きたいと考えてきたストーリーはすべて出し切る形になるので、言葉通り、この作品が『うたわれるもの』プロジェクトの最終作品になります。現在も運営中の『ロストフラグ』は別ですが、水面下で動いている『うたわれるもの』関連のプロジェクトはありません。将来的に『うたわれるもの』がどうなるかはわかりませんが、いったん区切りをつけて、当面は『ジャスミン』や新規IPの開発に注力したいと考えています。

――なんと……。驚きましたが、昨年はアクアプラスの親会社がユークスに変わるというニュースも発表されました。新たな環境での出発を期待するファンも多いと思います。

下川
 でも、「なんでユークスなの?」と思った方は多いんじゃないかな。正直、僕も思いましたし、社内からも同じような声が聞こえてきましたからね(笑)。

――(笑)。ユークスは数々のプロレスゲームを手掛けてきたイメージが強いので、意外だと感じた方は多いかもしれませんね。

下川
 そうですよね。ただ、実際にいっしょになって感じたのは開発能力の高さでした。とくに3Dを扱う技術力と開発力にすぐれていて、アクアプラスのゲームのクオリティーは格段に上がるなと思いました。まだ具体的に動いてはいませんが、谷口社長(※)とは、アクアプラスの物語やキャラクター、音楽と、ユークスの高い技術力を融合させて、大掛かりなタイトルをいつか作りたいよねと話しています。
※谷口行規氏。ユークスの創業者。[IMAGE]

シリーズファンはもちろん初めての人も楽しめる内容に

――新作も期待しています! 話題を『白への道標』に戻しまして、物語の見どころを教えてください。

下川
 ファンの方たちの期待を裏切らないストーリーそのものが見どころですね。本作は物語、キャラクター、音楽、演出のすべてにおいて、アクアプラスならではのこだわりを込めた作品となっています。シリーズタイトルでもこれらの要素が楽しめたという方たちには、満足してもらえると思います。あと、ファンの方たちが知りたかったと思われる情報に関しても、詰めに詰め込んだストーリーになっているので、知りたかった答えがいろいろ明らかになるのではないでしょうか。
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――ファン必見の内容になっていると。

下川
 長年シリーズを支えてくださったファンの皆様が満足できる内容になっていると手応えを感じていますが、本作は過去作を遊んでいないと楽しめないかというと、そんなことはありません。『三国志』を例に挙げるとわかりやすいかな。『レッドクリフ』は、『三国志』の“赤壁の戦い”を題材にした映画ですが、戦い自体に壮大なドラマがあるので、『三国志』を知らなくても楽しめますよね。『うたわれるもの』シリーズも同様に、長い歴史の中の出来事を切り取り、物語やキャラクター、音楽に力を入れてそれぞれの作品で描いています。

 『偽りの仮面』の直後の物語を描いた『二人の白皇』から始めるのはオススメできませんが、 ほかのシリーズ作品に関しては、どのタイトルからプレイしても楽しめるようにしています。実際、ファンの中にも、アニメから入ってゲームを遊んでくれた方や、そのときに最新作から遊び始めてくれた方もいます。

 本作に関しても、『うたわれるもの』三部作はもちろん、前日談にあたる『モノクロームメビウス』を遊んでいなくても問題ありません。要約した前作のストーリーを見られるようにしており、本作からでもわかるようにしています。本作を遊んで前後の展開が気になる方は、シリーズ作品を遊んでねというスタンスは変わりません。

――1月29日に正式オープンする公式サイトでは、新しいPVやオープニングアニメーションを公開するとうかがっています。見どころを教えてください。

下川
 新しいPVは、物語に興味を持ってもらえるような構成にしています。ストーリーの雰囲気は感じてもらえるんじゃないかなと思います。また、オープニングアニメはシリーズファンが気になるシーンを選んで入れています。

――オープニングのカットの中には、トウカやカルラ、ムツミのようなキャラクターも確認できました。彼女たちは本人なのですか?
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オープニングには、『うたわれるもの』三部作で活躍したトウカやカルラの姿が……。
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オープニングではムツミの姿も確認できる。彼女も過去作の登場人物。
下川
 本人で間違いありません。3人のほかに、ミズシマのカットも公開しています。僕としては、『散りゆく者への子守唄』が好きな方はぜひ遊んでもらいたいですね。
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ミズシマも過去作に登場。謎多きキャラクターだったが、本作ではどのような物語が語られるのだろうか?
――期待が高まりますね! Suaraさんが歌うオープニングテーマ『月の舟みあげて』の聴きどころは?

下川
 『月の舟みあげて』は、物語を理解したうえで聴くと、違った印象を持つと思います。ぜひ最後までプレイしてから、もう一度じっくり聴いてほしいですね。

――音楽監督を務めている下川さんに、本作の音楽のこだわりもお聞きしたいです。

下川
 新曲は100曲ぐらい収録していて、『モノクロームメビウス』の曲なども合わせると全部で230曲くらいになると思います。僕がプロデューサー兼音楽監督で、曲を追加したいときにすぐに発注できることもあり、必要に応じて増えていきました。音楽は『うたわれるもの』を意識して少し和風っぽさを取り入れつつ、『うたわれるもの』のイメージが強くなりすぎないように仕上げています。

 あとは、少しだけ映画音楽に寄せたのもこだわりですね。『うたわれるもの』三部作と比較して、『モノクロームメビウス』ではキャラクターの等身などを引き上げたことで、物語のドラマ性とリアリティーがアップしました。音楽面でもリアリティーを高めるため、重厚感のある音作りをしています。

――システムに関してもお聞きしたいです。詳細は続報でとうかがっていますが、ベースは前作を踏襲したものになるのでしょうか?

下川
 そうですね。『うたわれるもの』三部作はシミュレーションRPGで展開してきましたが、シミュレーションパートは苦手だという方が一定数いることもあって、『モノクロームメビウス』はRPGに変えました。このジャンルでもう一度チャレンジしたいという思いもあり、システムは前作をベースに開発を進めていますが、もちろんすべてを踏襲しているわけではありません。ゲームには、完成してプレイしてみないとわからない欠点もあるので、 こうしたほうがもっとおもしろくなる、もっと遊びやすくなるといったシステムやユーザーインターフェースなどは、プレイしやすいように調整しています。
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前作の戦闘は、画面左上に表示された“連環”のシステムが特徴的だった。連環は行動順番を表しており、三重輪の上をキャラクターが時計回りに移動し、指定の場所に到達すると行動が可能になるシステム。
――新システムが実装されるかどうかも気になります。公開された画面には、ハルが見たこともない姿に変形していましたが……。

下川
 ハルだけではなく、オシュトルやミカヅチといったパーティーメンバーもパワーアップしています。戦闘システムの詳細も続報をお待ちいただければと思いますが、やみくもに新要素を追加して、遊びにくくなるようなことはしていません。行動順番を表す“連環”のシステムをベースに、前作よりも奥深いバトルが楽しめるような新要素を実装してリチューンしていますので、お楽しみに。
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謎のぬいぐるみ・ハルの支援もパワーアップしているようだ。
――物語はもちろん、システムも『うたわれるもの』プロジェクトの最終作に相応しい作品になりそうですね。ちなみに、クリアーまでのプレイ時間は?

下川
 ボイスを聴きながらシナリオをじっくり読んでプレイすると、35時間くらいかかるんじゃないかなあ。シナリオを読むのが速い方は、20~25時間くらいでクリアーできると思います。

――なるほど。Nintendo Switch 2版をリリースすることになった経緯を教えてください。

下川
 より多くの方に遊んでいただけるように、Nintendo Switch 2でもリリースすることにしました。本当はNintendo Switchでも出せるとよかったのですが、前作からプレイステーション5向けに開発したこともあり、本作もNintendo Switchで出すにはスペック的に厳しくて……。ただ、前作もいっしょに遊べるように『モノクロームメビウス』がセットになったダブルパックも用意しています。

――本作の発売を心待ちにしているシリーズファンに向けて、メッセージをお願いします。

下川
 当初発表していた2025年秋の発売からお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。お待たせしたぶん、物語やキャラクター、音楽だけではなく、ゲーム部分も満足していただける内容に仕上がっていると思います。少なくとも、長年シリーズを支えてくださったファンの皆様が落胆するような内容でないことだけは、はっきりとお伝えしておきます。ぜひプレイして、SNSや動画などで感想を教えてもらえるとうれしいです。
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 なお、週刊ファミ通2026年2月12日号(No.1933/2026年1月29日発売)でも、『うたわれるもの 白への道標』の情報を掲載。あらすじや登場人物、注目ポイントなどを掲載しているのでお見逃しなく。
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 詳細は週刊ファミ通2026年2月12日号(No.1933/2026年1月29日発売)でご確認ください。

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