強く気高い女性主人公ライトニングの旅路
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『ファイナルファンタジーXIII』は“ルシ”となったキャラクターの旅を描くストーリー。ルシは使命を果たせなければ“シ骸”という魔物にされ、使命を果たしたとしてもクリスタルになる運命です。主人公はライトニングという女性で、『X-2』のユウナなど前例はあるものの、女性主人公というのはシリーズファンを驚かせました。
人智を超えた存在であるファルシのルシは、刻印と使命を与えられ、人類の敵として認定されます。このルシとなったライトニングたちは聖府から逃亡しながら生きる方法を探します。
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本作は序盤から専門用語が多いので世界観を把握するのが一見難しいですが、序盤のビルジ湖のイベントでクリスタル化してしまったライトニングの妹・セラの姿を見て、この旅がとても過酷であることを認識した人も多いのではないでしょうか。セラの婚約者であるスノウの悲痛な声も悲しかったです。
ライトニングを中心とした女性陣はかっこいい人物が多いのに対し、男性陣は情けない中年のサッズや弱気な少年のホープだったりするのも斬新に感じました。妹を助けようと行動するライトニングが「できるできないの問題じゃない」、「やるしかなければ やるだけだ」と言う力強い言葉を発したことに対し、ホープが「強いから そんなこと言えるんですよ」と返したシーンが印象的でした。
主人公らしいライトニングもかっこよかったですが、人間らしい弱々しい部分を持つホープも好きでした。そんなサッズやホープも中盤以降に自分を奮い立たせたり成長したりするシーンがあり、そういう部分も見ていて熱かったです。
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また、当時の最新ハードであるプレイステーション3で発売された本作はキャラクターが表情豊かになり、複雑な感情の顔も再現されるように。セリフは短く、表情だけで語るシーンも多くなったという印象がありました。また、サッズの髪型は特徴的なアフロなのですが、プレイステーション3のグラフィックだとそのアフロの質感がしっかり再現されていて、とってもふわふわでした。
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バトルは過去作のジョブのような“ロール”を切り替えて戦う“オプティマ”システムが搭載されていました。スピーディーに敵の行動に対応する必要があり、スリリングでした。
ただ、自分にはちょっと難しくて、イージーモードが追加されたXbox 360版を購入して、一度最初からやり直しました。イージーモードは後にアップデートでプレイステーション3版にも追加。Xbox 360版がキャラのボイスが英語音声だったこともあり、Xbox 360版をクリアーしたあとにプレイステーション3版に再挑戦し、結果として両方ともエンディングまで楽しみました(笑)。
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バトルが難しかった印象のある『ファイナルファンタジーXIII』の中でも、とくに手ごわいと感じたのはシド。『XIII』では聖府軍の遊撃部隊“騎兵隊”を率いる軍人として登場するシドですが、彼は戦闘中にロールを切り替えるため、こちらもロールを変えて対策する必要がありました。後半は“メタモルフォーゼ”を行ってさらに強力な攻撃をしてくるので何度もゲームオーバーになりました。
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シリーズは続編の『ファイナルファンタジーXIII-2』でセラが主人公になり、3作目の最終章『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』でふたたびライトニングが主人公になりました。ライトニングがネコ耳を付けたり、「食べちゃうにゃん」というセリフを言ったりと、ちょっぴり衝撃でした。















