【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第76回

【『戦場のフーガ』開発記録】『インターミッション』第76回
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人口呪術による念動力攻撃

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 “怠惰の天使”サイクによる念動力攻撃はゲームのほうでも苦戦を強いられた攻撃ですね。

 また、空中からの攻撃により戦車タラニスの弱点を露呈させたうえで飛行能力に目覚めさせてタラニス・Ωに変化する、という流れでした。

 マンガ版も同様にこの回でタラニス・Ωに覚醒することにはなるのですが、その展開はすこしゲーム版とは異なっています。

 そもそもが2体同時に闘ったりなんてしませんからね、ゲーム版は。

 またそれを上空から見ているバニラが解説をしているという点がポイントです。

 マンガというのは当事者たちを客観的に見ている第三者が解説しないと説明がつかないシーンがたくさんありますので、こういった手法がよく使われるんですよね。

 当面はバニラには解説役を頑張ってもらうことになりそうですね。

ヒトの心に精神的ダメージを与える恐るべき魔女

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 “哭き姫”ティーレは相手の心を読み取る能力があり、精神に直接的にダメージを与える、というところまではゲーム版と同じですが、機体を傷つけられて激情してブチ切れるというのはマンガのオリジナル展開です。

 リーダーであるアッシュに心酔しているのもゲーム版よりも誇張されています。

 じつはこのティーレというキャラクターを生み出すにあたって、ディレクターや脚本担当といっしょにイメージしていたのはロザミアなんです。

 わかりますか? 『機動戦士 Zガンダム』に登場したあのロザミア・バダムです。

 身体はおとななんだけど、精神は子どものままでそれは強化人間として脳をいじられた影響であって、とまさにティーレのイメージに近かったので「ようするにロザミアだよね」とミーティングのときにも確認しながら認識を合わせていったのでした。

 サイバコネクトツーの社内の企画ミーティングでは割とこうやって既存のアニメの登場人物の名前を言いながらイメージのすり合わせを行うことが多いんですよね。

 まぁ『機動戦士 Zガンダム』を観ていないようなスタッフはサイバーコネクトツーにはいませんので、いつも話が早くて助かっています。

タラニス・Ωに換装を完了しました

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 とまぁ、本来ならここでメイが下からゆっくりと腕を組んだ状態で登場する、というガンバスターあおりの指定をしていたのですが、それは次回以降に持ち越すとして今回はじつにチャーミングなポーズのメイの姿で締めくくられました。

 もちろん足立先生からのご提案です。

 ページ数が定められていますので、そのなかでもっとも効果的な演出をする必要がありますからね。

 ましてやこの回が単行本の区切りでもあるんですよね。

 だったらガンバスターよりもチャーミングな姿のほうがいいに決まっています。

 明るく温度が上がったところで次巻に続くことになりますが、またここから予測のつかない怒涛の展開が待っていますので楽しみにしててください。

 いよいよ11月は『戦場のフーガ展in東京』が開催されますよ。トークイベントやサイン会も実施予定ですのでぜひ遊びに来てください。

編集部コメント

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 予測のつかない怒涛の展開が待っているとのことですが、タラニス・Ωとともに子どもたちはマルトを無事助け出すことができるのでしょうか。

 来週は幕間回の掲載となりますが、前回はアッシュの物語でした。次回は誰の物語が描かれるのでしょうか。
第76.5話は、2025年11月11日(火)に掲載予定です。
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