
クオリティ、システムともに一線級。しかし、聞けば、モデリング・モーション・エフェクト、すべてひとりで作り上げたのだという。そんな執念の1作品『蒐命のラスティル - とこしえの迷宮城』について紹介していきたい。
『蒐命のラスティル - とこしえの迷宮城』は、現在Steamでアーリーアクセス中の“美少女ローグライク×アクション×モンスター育成”と3要素がかけ合わされた作品だ。昨今複数ジャンル、とくにローグライクを絡めたゲームは多く見られる。だが、本作は「それ単体でゲーム作れるだろ!!」と叫びたくなるような3要素を、アクションを基盤としてかけ合わせている。
というか、書いてはいないが、RPG要素も含まれている。だって、ゲーム開始早々キャラクリからの会話だぜ? 盛り込み過ぎだろう。あとアニメ調のかわいい乙女がわんさか出てくる。たいへん心が潤う。
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そんな筆者の叫びはさておき。最大の特徴は、拾った武器を即座にその背に舞わせ、状況に合わせて切り替えながら戦える点。パッと聞いただけではしっくりこないかもしれない。ただ、画像を見ればイッパツだ、きっと「カッコいい……」と言葉が漏れる。
最初はその乙女と同じ丈はあろう、ロマン溢れる“銃剣”を担いでいる。制作者いわく最初は“剣のみ”を考えていたが、「それじゃ単調すぎる。銃も一体にした“銃剣”にしよう。」となったそうだ。正直そのセンス、最高だ。
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そんな乙女がひとたびマップに落ちた武器を拾うと……。
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背負う!
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背負う!!
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これらの浮遊させ待機状態にした武器を、ワンボタンでポンポン切り替え、斬る、撃つ、放つ。道中手に入れた武器をサッと使い分け、勝ち筋をくみ上げていく。この即座に自分の攻撃へと変換される仕組みは、ユニークかつ快適だ。とくに何階層ものダンジョンを何度も踏破していくローグライクにおいては、この装備変更のレスポンスのよさは堪らなくありがたい。
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武器ごとの攻撃ボタンとパターンが左程多くない、というのも、この装備変更のレスポンスのよさを引き立てる。
攻撃ボタンはたったの3つ。通常攻撃2種と特殊攻撃1種のみ。派生も“通常2回→特殊”、“回避→特殊”程度。多数の武器を使い分けるにも関わらず、一切混乱しない。“難易度:難しい”と書かれた杖ですら、画像の紹介だけで完結するレベルだ。
これも相まって「何種類も武器・攻撃を使ってるのに、操作が難しくない!」という、このゲームならではの不思議な感覚になるのだ。
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そして、ローグライク要素についても紹介していこう。
各ダンジョンの階層をクリアーするごとに“英雄のオーブ”と呼ばれる、かつてその地で力尽きた英雄たちの力を獲得できる。得られる効果は“レベル”と“箇条書き”で記されており、ダンジョン後半に差し掛かってもなお、シンプルで分かりやすい。
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恐ろしいことに、まだ要素の紹介が終わらない。最後にモンスター育成についてだ。
本作に登場するすべてのモンスター。それがたとえ、ボス級の圧があるゴーレムだろうと、お店の商品を盗んだら襲い掛かってくる店主だろうと、目の前に現れる全モンスターをテイムできるのだ。それもアイテムひとつで、気軽にポンと仲間にできる。ダンジョンで敗北を味わったとしても、別のモンスターを仲間に加えてリトライ、なんてふつうはできないブレイクスルーもできるというわけだ。
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育成風景は今回撮影できなかったが、能力値が割り振られたパズルピースを枠内に好きにはめ込むことで、パラメータをいじれるそうだ。思い立ったら変更できるため、「このキャラはもっと攻撃寄りに育てたら強かったのかな……」と後悔すらさせない。
このローグライクらしいリトライに対しての気軽さしかり、多種多様な戦い方をたったの3つの攻撃で実現させる簡単さしかり、『蒐命のラスティル - とこしえの迷宮城』はゲーム全体を通して非常にプレイヤー思い。いや、“プレイヤー思いすぎる”と言う方が正しいほど。たった15分程度の試遊だったが、快適で爽快なプレイ体験だった。
「もっとプレイしたい!」と思ってしまったが、そこはご自宅で。現在Steamにてアーリーアクセスを実施中。そして今年中には、さらに要素を突き詰め、盛り込み、よりすばらしい出来にして正式リリース予定とのこと。ぜひいまの内から『蒐命のラスティル - とこしえの迷宮城』をチェックしておくことをオススメしたい。プレイスキルに関係なく100%楽しめる、ゲーム好きならば一度は触れてみてほしいタイトルだ。