絵柄とシステムを一新。『ストリートファイター』シリーズの新たな形に驚いた
いまから30年前の1995年(平成7年)6月22日は、カプコンからアーケード版『ストリートファイターZERO』(『ストZERO』)が稼動を開始した日。本日で30周年の節目を迎えた。
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ゲームセンターで対戦格闘ゲームブームの最盛期であった1990年代。1991年にリリースされた『ストリートファイターII』を皮切りに、怒涛の勢いで毎年のように新作の対戦格闘ゲームがゲームセンターに登場していたが、『ストリートファイターZERO』は『II』シリーズとはグラフィックやキャラクター(絵柄含む)、システムを一新した完全新作として1995年にリリースされた。
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時代は『II』よりも昔の時代を舞台としており、リュウ、ケン、春麗は若々しい印象のグラフィックとなっている。
キャラクターはリュウ、ケン、春麗、サガットが続投し、ガイルの盟友ナッシュや、ベルトスクロールアクション『ファイナルファイト』に登場するガイやソドム、『ストリートファイター』第1作から復活したバーディー(かなりイメチェンしているけどたぶん同一人物)とアドン、ソウルパワーを操るローズの計10人が登場している。
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また、キャラクター選択画面でコマンドを入力すると、隠しキャラクターとして豪鬼、ベガ、ダンが使用できる隠し要素の存在も特徴。『スーパーストリートファイターII X』の豪鬼と同様にゲームセンターでコマンドを間違えると意図しないキャラクターに決定されてしまうため、コマンド入力にはかなり緊張したという人も多かったと思う。
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隠しコマンドはこちら。
本作で初登場したダンは、性能はリュウやケンと似ているが、いまいち弱い、無駄に挑発ができる、道着の色がピンク、ロ◯ート・ガ◯シアに似ている(これも意図しているとかしないとか)など、かなり独特なキャラクター。強さはともかく、彼のファンは多いと思う。
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必殺技の我道拳は、飛ばない飛び道具という革新的な性能。弱いキャラクターで“俺より強い奴”に挑みたい人のための存在で、開発としては意図した性能らしい。
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ゲームシステムは、『II』シリーズからは一新され、『ヴァンパイア』シリーズのものを彷彿とさせるシステムが多く搭載。強力なスーパーコンボは1キャラクターに複数種類が用意されたほか、ゲージの3本によってレベル1~3までを使い分けて放てるようになった。
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豪鬼の瞬獄殺は、レベル3専用のスーパーコンボになっている。
そのほか、攻撃ボタンを続けて押すと、『ヴァンパイア』シリーズの“チェーンコンボ”のように通常技が連続ヒットする“ZEROコンボ”、投げ技のダメージを軽減する“受け身”、ダウン後すぐに体勢を立て直す“ダウン回避”、コマンドを入力することでガードを解除して反撃をくり出す“ZEROカウンター”など、さまざまな状況でプレイヤーが取れる行動の幅が増え、戦略性が劇的にアップした。
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相手の攻撃に対して自動でガードを行う“オートガード”や、ボタンの同時押しでスーパーコンボが放てるようになる“オートマチックモード”も搭載。対戦格闘ゲームビギナーもウェルカムなシステムだ。
また、『ZERO』シリーズといえば2対1で相手をボコボコにする“ドラマチックバトル”の存在もおなじみ。『ZERO』では、隠しコマンドを入力することで、リュウとケンを操作してベガと闘うことができる。
ふたりで体力ゲージを共有するというハンデ(2対1の時点でハンデではない気がするが)を背負うことになるが、基本的にはふたりで相手を挟み、攻撃を連打するだけで相手を倒せてしまうので、爽快感はある意味バツグンだったと言える。オマケ的なプレイモードだが、プレイヤーふたりで同時に闘うという新鮮さが話題となった。当時のゲーセン民なら、一度はプレイしたことがあるのでは?
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いま本作をプレイするなら、『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』か、『カプコンアーケード 2ndスタジアム』がおすすめ。
前者ではこのほかにもさまざまな『ストリートファイター』シリーズタイトルがプレイでき、後者はソフト自体のダウンロードは無料でゲームの単品購入が行えるため、安価で楽しめるのが特徴。愛しい恋人や力強い友だちなどを誘って、ドラマチックにベガをハメ倒してみては?
※画像は『カプコンアーケード 2ndスタジアム』のものを使用。