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『シャドウラビリンス』体験会リポート。『パックマン』迷宮に困惑、高難度なギミックと敵にメッタメタ。『スプラッターハウス』オマージュのボスが不気味で強すぎ(泣)

『シャドウラビリンス』体験会リポート。『パックマン』迷宮に困惑、高難度なギミックと敵にメッタメタ。『スプラッターハウス』オマージュのボスが不気味で強すぎ(泣)
 世界的に一大ブームを巻き起こしたアーケードゲーム『パックマン』の45周年を記念してリリースされる、“ダーク”な探索型2Dアクション『Shadow Labyrinth』(シャドウラビリンス)。

 人々に愛されるパックマンが敵をムシャムシャと捕食する様子が印象的な本作は、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、プレイステーション5(PS5)、Xbox Series X|S、PC(Steam)で2025年7月17日(※)に発売を予定している。
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※Steam版の発売日は2025年7月18日。
 この記事では、6月上旬に開催されたメディア体験会の様子をリポート。先日の世界最速レビュー記事の際とは別の新ステージをプレイできたので、詳しくお伝えしていこう。

剣士、ミニパック、GAIAの3つを切り換えて迷宮に挑む!

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会場には、巨大なスクリーンに映し出された『Shadow Labyrinth』のキービジュアルが。
 本作は剣士、ミニパック、GAIAの3つの形態を切り換えてステージを踏破していくのだが、その中でも基本となるのが剣士形態。通常攻撃や特殊なESP技、敵の捕食が行えるテクニカルな形態で、それらを駆使しつつコウモリや脳味噌むき出しクリーチャーを倒し、道を切り拓いていった。
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基本は剣士の状態で戦う。この物語の主人公である。
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ミニパック時は電流を避けつつ進む。いわゆる“イライラ棒”的な感じ。
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GAIAはPUCK(後述)と剣士を構成しているナノバイト・マテリアルを融合させ変形した姿。強力だがゲージが貯まらないと変化できない。
 今回の試遊では、初出しとなるステージ“前線基地”を頭からボス戦までプレイできるとの説明を受け、期待が膨らんだ。
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 そのまま進んでいくと、分厚い扉に行く手を阻まれた。主人公を召喚した謎の存在“PUCK”によると、扉には敵のセキュリティーシステムが施されており、何かをはめることで解除できるようだ。さっそく来た道を少し戻り、キーアイテムを探すことに。
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 付近を探索中、転送ポイントを発見。ここでは敵を倒すと手に入るオーラと引き換えに攻撃力をアップできるほか、PERKの装備などができる。“HPタンクの所持可能数が1枠追加”や“ESPの上限が大幅にアップ”、“敵撃破時の入手オーラが増加”などさまざまなPERKを確認できたので、ボスに合わせて付け替えるとよさそうだ。
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 ちなみに、扉のセキュリティー解除のための探索エリアは大まかに左側、右側、下層の3つに分かれていた。まずは左のエリアに進んでみると、当たると体力が減るトゲがびっしりと配置されている坂道があった。坂道の手前には丸いオブジェクト、画面上部には掴まることができそうなツタもある。

 ジャンプではツタまで届かなかったため、丸いオブジェクトを足場にしようと坂を転がすものの、動く物体に乗ることがなかなかできずにもどかしい。何度もやり直して、やっとつぎのエリアへと進むことができた。
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 安堵したのも束の間、またもや画面上部にツタを発見。そこも同様の方法で乗り越えると、またしても丸いオブジェクトが! こちらのオブジェクトは引っ張ったり押したりして、通路の隙間へ落としてみた。すると、先ほど発見した分厚い壁が壊れて先へ進めるように。なるほど、左側のエリアは丸いオブジェクトの使いかたがカギになっているのか!
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ギミックが解けるまで試行錯誤したぶん、突破できると気分爽快!
 そんな調子で少しずつ前進していると、頭部が脳味噌の敵がつぎつぎと現れ、倒すまで出られない“モンスターエリア”に差し掛かった。ゲージが溜まりきってないのに必死でESP技を出そうとして一度やられてしまったが、再挑戦では通常攻撃をメインに据えてクリアー。
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脳味噌むき出しでアグレッシブ。動きは単純だが連続でやってくると厄介。
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ひとつ目のキーアイテム“金色のタイルA”を入手。
 つぎに、右側のエリアに移動して探索を開始。先ほどまでとは異なり、こちらは一定間隔で床に電流が流れるギミックがあり、電流に当たるとダメージを受けてエリアの入り口へ戻されてしまう。

 電流だけならまだいいのだが、スイッチと連動して開く扉も設置されているではないか。まずは手前のスイッチを押し、電流を回避しつつ制限時間内に扉を抜ける。一見簡単そうだが、電流が流れるタイミングを取り損なって扉が閉まり、ビリビリビリ……。
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ジャンプで足場を渡るエリアにも電流と扉の仕掛けが。電流に当たらないように慎重に進んでいると、今度は扉がピシャリ。
 何度もトライしてどうにか電流地獄を抜け、点滅する床が配置されているエリアへ。焦って10回は落ちてしまったが粘りに粘ってクリアーし、足場を登っていくだけのエリアへたどり着けた。このくらいなら楽勝だと喜んでいたら、なんと下から電流がせり上がってくるではないか!

 そこも何とか突破すると、ミニパック形態でレーンからレーンへ飛び移りつつ進む場所に差し掛かった。途中に配置された電流地帯は是が非でも避けたいところだったか、ミニパックがオートで進んでしまうのもあって、けっきょく避けきれずに触れてしまう。

 困っていると、本作プロデューサーの相澤誠吾氏から「ミニパックの操作を手動に切り換えられます」との助け舟が。よし、これなら電流を避けつつジャンプして進んでいける!
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ミニパックのジャンプ先がわかる補助線を頼りに移動すれば、電流も怖くない。
 ミニパックでレーンをどんどん進んでいき、2つ目の“金色のタイル”を発見。最後のタイルを手に入れるために、今度は下層へ移動した。じつは、下層には間違えて何度か下りてしまっていたのだが、思うところあって探索するのは最後にしていた。

 なぜなら、下層は敵を殲滅するまで出られない“モンスターエリア”が連続するエリアだったからだ。通常攻撃、ESP技、GAIA化などあらゆる手を試みたが、何度やっても一番最後の“モンスターエリア”で回復が尽き、倒されてしまう。
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 爆発する敵や体力の高い大型の敵にも苦戦を強いられる。そんなこんなでやられ続けること10分以上……ある程度パターンを覚え、やっとの思いですべての敵を撃破し、最後の“金色のタイル”をゲット! 筆者は、メディア体験会であることも忘れて声を上げて喜んだ。

 さて、3つの“金色のタイル”でセキュリティーを解除し、新たなエリアに進むことができたわけだが、そこは『パックマン』を彷彿とさせるワープトンネルがあちこちに配置された、まさに迷路のような場所だった。
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 単に迷いやすいだけでなく、“モンスターエリア”や点滅する足場、電流などが行く手を阻み、じわじわと体力を消耗していく……。襲い来る敵をかいくぐりつつ駆け足で探索していき、なんとか最奥で“銅色のタイル”を入手。再度セキュリティーを解除して、先へ進んでいった。

 金、銅と来れば、当然つぎは“銀色のタイル”だ。引き続き探索を再開すると、まるであみだくじのように何ヵ所かから下りられる場所に出た。下は見えないのだが、絶対に罠があるに違いない……!
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 迷った挙句、筆者が選んだルートでは、ストンと着地して、何もない。そのまま進むと、上方にモンスターエリアが見えた。ハズレを引いていたらたいへんなことになっていたと知って、肝が冷えた。

 足場を伝っていき、大型の敵を倒すと、念願の“銀色のタイル”を入手。さらにセキュリティーを解除してステージの奥へ進んでいくと、今度は新たなギミックとしてベルトコンベアーが登場した。乗ることでオートで移動できるが、途中にはまたも電流のトラップが。
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 もっとも苦労したベルトコンベアーゾーンは、狭い通路の上下に電流が配置された場所。上の電流はしゃがんで避け、下の電流を回避するタイミングを見計らうために細かく位置を調整。最後に、一気に回避して抜けるのだが、高難度2Dアクションゲームを謳うだけあって繊細な操作が試される。

 ベルトコンベアーゾーンを越え、またもや“モンスターエリア”を抜けると、満を持してこのステージのボス戦へ。ボスの名前は“G-HOST ピンク:ギレネス・レイア”。まさかのピンキー(※)の登場だ! ここまでたどり着けて本当によかった!
※初代『パックマン』から登場していた、ピンク色のゴースト。[IMAGE]
本作らしく、ちょっと“ダーク”なピンキー!
 ボス戦ではピンキーが張り付いている中央のコアを攻撃してダメージを与えていくのだが、画面端からはカラフルなフックが主人公目掛けて断続的に射出される。しかもフックは色によってスピードが異なり、爆発したり連続で飛んできたりするため、なかなか攻撃が追い付かない。

 フックはESPプロテクション(ガード)か回避でしのいでもよかったのだが、相澤氏のおすすめであるパリィにチェンジ。タイミングよくフックを弾いてみると、地面に落ちただけでなくしばらく動かなくなった。
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 そこで、パリィでフックを落としつつコアを攻撃していく作戦に。ボスの体力が減っていくにつれてフックが増え、攻撃パターンも変化していく。急速に緊張感が高まっていくこのボス戦は、個人的に大いに楽しめた。

ボス“ジェン・ジェンメルド”戦。手強すぎるが『スプラッターハウス』の田島勝朗氏作曲によるBGMにアガる

 “前線基地”のあとは、もう1体の手ごわいボス戦を体験することに。ステージは“ボスコニアン遺跡”。

 先ほどの“前線基地”でさえかなり手こずったのに、こちらのボスはさらに難敵だという。不安になって開発の方に聞いてみると、先ほどまではゲーム中盤の最初のほうで、“ボスコニアン遺跡”はより終盤に近いとの返答が。もっと不安になってしまったではないか。

 さっそく転送ポイントでESP技をチェックしてみると、主人公が“ESPパックスパーク”や“ESPグレネード”といった6種類を装備した状態だと判明。ESP技で敵の弱点を突く、なんていう攻略法も試せそうだ。
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 不気味なボス“ジェン・ジェンメルド”とのバトルがスタート。このステージのデザインやボスは往年のホラーアクションゲーム『スプラッターハウス』をオマージュしたデザインとなっている。ちなみに、『スプラッターハウス』で作曲を担当していた田島勝朗氏は『Shadow Labyrinth』全体の楽曲制作に携わっている。そんなこともあり、BGMもふくめ、おどろおどろしい雰囲気がすごく強調されている。ちなみに私はホラーが苦手なので、ほかの人の数倍喰らっていた(楽しんでいた?)。
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 ジェン・ジェンメルドは怖いしかなり強い。巨大なツメを使ったダイナミックな技を放つ攻撃力の高いボスで、1撃食らうと体力を3メモリも減らされてしまう。通常攻撃とESP技で応戦したが、パワフルなうえに攻撃範囲も広く、みるみる押されていく。攻勢に転じようとしてGAIA化して戦ってみたところ、頭部に攻撃がヒットして仮面が割れ、突然苦しみだした。なんだか、すごく嫌な予感がする……。
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ボスの仮面の下にあったのは、ぞっとするほど怖い顔。なお、仮面はGAIA状態だけでなく“ESPグレネード”でも破壊できた。
 悪い予感は的中し、ボスが狂暴化! 体力が減るたびに岩石降らし、高さのある衝撃波、回転突進など攻撃パターンが増え、一方的にやられてしまった。その後も撃破するにはいたらなかったが、6種類のESP技の効果をひと通り試すなどして、体験会の残り時間を有意義に過ごすことができた。

 難度が高く、決して一筋縄ではいかない本作。だが、トライ&エラーをくり返して難所を乗り越えたときの達成感はこのうえない。45周年の節目を飾る“ダーク”な『パックマン』は、原作ファンにはもちろん、新たなユーザーにとっても刺激的な体験をもたらしそうだ。
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