3Dグラフィックで描かれた魔法少女たちの迫力満点の戦闘シーンや、『まどマギ』ファンや『マギレコ』をプレイしていた人にとってもうれしい要素が盛り込まれた、ファン必見の内容となっている。
今回、そんな本作を体験する機会を得たので、プレイリポートをお届けしていこう。
3Dで描写される魔女空間は必見! アニメの追体験も可能なストーリー
カメラワークやキャラの動きはアニメに近いが、3Dで描写されることで新たな魅力が際立つ。


冒頭こそアニメと同じ始まりだが、本作の舞台は灯台劇場という空間で、主人公は黒いシルエットのような名前のない魔法少女。
記憶を失った主人公が、魔法少女たちの記憶を巡る中で失ってしまった自分自身を取り戻すために奔走する、というのが本作のストーリーだ。舞台となる灯台劇場は、「魔法少女たちの魂が迷わないように導く道標」ということで、そんな場所に迷い込んでしまった主人公は何者なのか、謎の多い内容となっている。

そんな主人公のガイド役は、キュゥべえにそっくりな外見をしたA-Q。好意的な反応を示し、親切に手助けをしてくれるのだが、外見がキュゥべえに近いせいでいまいち信用できないキャラだ。


プレイ序盤は、A-Qの案内に従って魔法少女の記憶を辿ることになり、『まどマギ』のストーリーを追体験することになる。
ストーリーはテキストベースで進みながら、途中でアニメのカットが入るほか、一部の重要なシーンでは3Dモデルを使ったムービーも差し込まれるのが見どころ。数々の名シーンが3Dで再現されるため、見知ったストーリーでもまた新鮮な気持ちで楽しめるはずだ。
ネタバレになるため詳細は伏せるが、ファンならテンションが上がること間違いナシのシーンも確認できた。


ストーリーの描写だけでなく、バトルパートに関連するデザインや演出についてもこだわりを感じさせる出来栄えだ。


本作はステージ攻略型で先に進むと物語が解放されていくのだが、このステージはいずれもアニメでおなじみの魔女空間になっており、幻想的な世界が描かれている。とくにボスが登場する場面では周囲を見渡すような演出も入るため、不気味な異空間を彷徨う没入感を強く味わえた。
ストーリーやバトルはいずれもファンを楽しませるための要素が満載なので、シリーズを追いかけていた人ほど楽しめるだろう。


必殺技の差し込み、ロールバランスなど戦略性が高いバトル
まず注目したいのは、やはり3Dで描写される技演出の数々だ。アニメで登場した技や、『マギレコ』でも活躍していたキャラクターたちのスキルが3Dで再現されており、推しの魔法少女の新たな活躍を存分に堪能できる。



バトルシステムは敵味方の行動順が入り混じったターン制。行動順の早いキャラクターから順に動くことができ、通常攻撃か戦闘スキルのどちらかを使用する流れだ。
扱える戦闘スキルの数は控えめなので最初はカジュアル向けの簡単なバトルになるかと思っていたが、実際に遊んでみると考えることが多く、手応えのある戦闘が楽しめた。

本作では各キオクのロール(役割)が決まっており、保有する戦闘スキルの効果もロールの強みを活かしたものが多い。バッファーであれば味方の支援、ディフェンダーはバリア付与と、それぞれの強みを活かすことで強敵に挑むことになる。
5人までしか編成できない中でどのロールを編成するかもポイントで、挑むコンテンツやボスによってパーティ構成も変わっていくため、高難度の敵に挑むほどやり応えは増していく。


キオクによって戦闘スキルの効果範囲なども異なるため、敵の数が多い場合は全体攻撃をメインに戦ったり、バリアを使っての耐久など作戦を考えて挑むのは、バトルのおもしろいところだ。
1キャラだけ強ければ勝てるという単純な仕組みではなく、戦略を練って戦わないと勝てないこともあるいい塩梅になっている。



また、戦闘スキルを発動する際に使うSPがパーティーで共有となっている点もユニークだ。
SPは戦闘スキルを使うと消費して、通常攻撃で回復する仕組みで、全員で戦闘スキルを使い続けるとあっという間に枯渇してしまう。あまり考えずに使っていると、HPを回復したいタイミングで戦闘スキルが使えない、なんて事態も発生する。
SP残数やキオクの行動順など、意外と考えることが多いのだが、そのぶん作戦通りにバトルが進んでいくときの達成感もひとしおだ。

弱い敵が出現するステージではそこまで考えずとも突破できるが、ボス戦になるとこの戦略性が重要性を増してくる。推奨戦力さえ上回っていれば簡単に勝てると油断していたら、手も足も出ずに敗走することもあった。
キオクのレアリティやレベル以上にロールの重要性が高く、戦闘バランスはしっかりと練られている印象だ。

スキルやロールの組み合わせ以外にバトルで見どころになるのが、必殺技だ。
必殺技は攻撃などで蓄積されるMPが最大になると使用可能になる強力な技なのだが、この技は行動順を無視して差し込めるのがポイント。アイコンをタップした時点で行動順が変わり、つぎのターンに必殺技を使えるようになる。
敵が行動する前に必殺技を差し込んで動きを止めたり、1キャラでスキル⇒必殺技と2ターン連続での行動も可能だ。

敵にはHPのほかにブレイクゲージがあり、これを削って破壊することでダメージを与えやすくなったり、行動順を遅らせるという要素もあるのだが、これも必殺技でブレイクが狙いやすくなる。
後少しでブレイクできそうなら必殺技を差し込んで敵の動きを止めたりと、タイミングを見て使うと必殺技はより効果的に扱えるのだ。シンプルなコマンドバトルに見えてSPの管理や、敵の動きを封じる作戦を練ったりと、非常に奥深い戦闘システムになっていた。

必殺技は演出も魅力で、アニメやゲームで見覚えのある技をカッコよく描写してくれる。演出自体はテンポよく進むため毎回見てしまうが、スキップも可能なのでサクサク遊びたい人も安心だ。



育成はカジュアルで毎日サクッと遊べそう
レベルアップなど基本の育成は専用クエストで素材を集めるほか、時間経過による蓄積でも手に入る。放置系RPGをプレイしたことがある人にはおなじみのシステムだが、時間が経過すると“マギアボックス”の中に育成素材などが溜まっていき、これを使ってサクサク強化が進められた。
もちろん時間経過を待たずにクエスト周回をしてもいいのだが、忙しいときでも“マギアボックス”だけ受け取っておけば追いつきやすいのはありがたい。


育成関連で注目したいのは、こころの器レベルだ。これはいわゆる好感度、親愛度のシステムで、アイテムを使ったり、1日に挑戦できる回数に限りのあるクエストに挑むことで上がっていく。
レベルが上がると魔法少女の個別ストーリーを読むこともできるため、好きなキャラから順番に上げていくことになりそうだ。


また、こころの器レベルはストーリーの解放だけでなく、ポートレイトが入手できるのもポイント。
ポートレイトは編成画面で各キオクにひとつセットできる装備のようなもので、ステータスがアップするだけでなくアビリティによる追加効果も発揮してくれる。
性能面だけでなくポートレイト用のイラストも鑑賞できるので、ぜひとも入手したい代物だ。こころの器レベルの上昇に応じて複数枚入手できるが、最初の1枚は早い段階で手に入るため、全魔法少女のポートレイト集めをするのもやり込み要素のひとつになりそうだ。



育成要素はさほどプレイ時間を取られずサクッと進められる印象で、忙しい人でも遊びやすいゲームになっている『まどドラ』。
3Dを活かしたムービーや戦闘シーンのクオリティも高く、ファンの期待を裏切らない仕上がりなので、リリースされた際はぜひプレイしてみてほしい。






















