『メトロイドプライム』が発売された日。海外で絶大な支持を得る探索型3Dシューティング。バイザーを切り替えながら探索や戦闘を展開【今日は何の日?】

byウワーマン

『メトロイドプライム』が発売された日。海外で絶大な支持を得る探索型3Dシューティング。バイザーを切り替えながら探索や戦闘を展開【今日は何の日?】
※本記事は、2024年2月28日にアップした記事を再編集したものです。

シリーズ初となる3D化タイトル

 いまから22年前の2003年(平成15年)2月28日は、ゲームキューブ用『メトロイドプライム』が日本で発売された日。なお、北米では先行して2002年の11月18日に発売されている。
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 『メトロイドプライム』は、任天堂から発売された主観視点の探索型3Dシューティングゲーム。現在も続く『メトロイドプライム』シリーズの記念すべき1作目であり、初めて主観視点が採用されたいわゆる“3Dメトロイド”の原点となる。当時の公式ジャンルではファーストパーソンアドベンチャーと呼ばれていた。

 放射性物質“フェイゾン”を巡るスペースパイレーツとの戦いを描いた3部作の1作目。日本でも高い評価を得ているが、とりわけ海外では評価も人気もケタ違いの高さを誇る。2023年2月9日に配信されたニンテンドーダイレクトの中で突如として『
メトロイドプライム リマスタード』が発表されたのだが、そのときの海外ストリーマー勢の歓喜っぷりはすさまじいものがあった。

 一見すると通常のFPSに見えてしまうが、ゲーム内容はしっかりと主観視点の“メトロイド”になっていたので多くのプレイヤーが驚いたのではないだろうか。戦闘は3Dタイプのシューティングになったことで迫力が大幅に増加。“2Dメトロイド”では簡単に蹴散らしていたようなザコ相手でも、本作では迫り来る恐怖に思わず震え上がったなんて人がいたかもしれない。ロックオン機能があったので、慣れない3D戦闘でも大いに役立ったのがよかった。
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 謎解き要素もしっかりとあり、没入感がケタ違い。当時の感覚では『
メトロイド』の世界に自分が入り込んでしまったかのように錯覚したはずだ。シリーズでおなじみのモーフボールにも変身可能で、狭い穴の中を転がっていくのはこんな感覚なのかと感心したほど。とにもかくにも主観視点になったことで、サムス・アランのなりきり度はいままでとは別モノにまで進化した感覚だった。

 局面に合わせて“バイザー”を切り替えて視界の補助を行い、探索や戦闘を有利に進めていけるのも
『メトロイドプライム』ならではの新しいシステムだった。主観視点というところから生まれた発想だとは思うが、これがじつにおもしろい。

 “サーモバイザー”なら温度差を感知して見えにくい敵の姿を捕捉したりもできた。“Xレイバイザー”は通常視界では捉えれないものを判別するのに役立ち、壁や障害物さえも透過が可能。“スキャンバイザー”は周囲の対象を調査・分析。敵の弱点を見つけ出したり、データベースに蓄積された情報を読み取ったりもできた。これらを使い分け、対処法を自分で見出していくところが探索気分を盛り上げる要素にもなっていて、楽しかったのではないだろうか。
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 また、2003年2月14日と発売日が近いゲームボーイアドバンス用『
メトロイド フュージョン』との連動機能もあり、おまけとして初代『メトロイド』をプレイできたほか、青いフュージョンスーツに着替えることも可能だった。

 2005年5月26日には、ゲームキューブで『
メトロイドプライム2 ダークエコーズ』が発売されてシリーズ化。『メトロイドプライム ハンターズ』や『メトロイドプライム フェデレーションフォース』などのスピンオフも含め、複数のシリーズ作品が発売されてきた。

 2008年3月6日発売の『
メトロイドプライム3 コラプション』にて3部作は完結したが、2017年のE3のタイミングで『メトロイドプライム4 ビヨンド』が発表されてファンは大いに沸いた。しかし、2019年1月25日に開発状況に関する発表があり、開発体制が見直されて再スタート。そして、2024年6月18日に配信された“Nintendo Direct 2024.6.18”内で、ついに今年(2025年)発売されることが発表された。
 ちなみに、『メトロイドプライム』の海外発売が2002年11月18日だったのは冒頭でお伝えしているが、それが20周年を迎える少し前、エンジニアを務めたZoid Kirsch氏が旧Twitter(現X)で開発秘話(英文)を披露していた。興味深い話なのでチェックしてみてもいいかもしれない。
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      集計期間: 2025年05月01日14時〜2025年05月01日15時