石柱で戦うのが気持ちいいメトロイドヴァニアです
『トワイライトモンク』、本作をひと言で表現すると「でっけえ石の柱をぶん回すメトロイドヴァニア」。神秘の力で魔を祓う“黄昏の僧”の末裔・ラジエル・テンザを主人公とする2.5Dアクションだ。 発売日は2025年3月中の予定。Nintendo SwitchとPC(Steam)向けに発売される。

これが石柱(愛称)だ!
白い髪の主人公・テンザ。背中にあるでかくて黒いのがメイン武器である石柱。正式名称は“幻影の柱”という。武器でありステージ上では踏み台にもなり、重しにもなってくれる冒険のパートナー。俺の相棒は石の棒。それが『トワイライトモンク』。

鎖を付けてでかい石柱をぶん回して攻撃。当然リーチも長い。威力も強い。攻撃が気持ちいい。石柱が気持ちいい。それが『トワイライトモンク』。

石柱“幻影の柱”には、黄昏の僧が代々受け継いできた神秘が宿っており、主人公のパワーアップアイテムとしての一面も持つ。もはや第2の主人公。テンザと石柱、ダブル主人公と言ってもいい。それが『トワイライトモンク』。
そんな石柱が武器であることが特徴となっている本作。新たな試遊版をプレイしたので、さっそくそのレビューをお届けしよう。本稿は全国の石柱を支える神秘の力『トワイライトモンク』の提供でお送りします。
フィールド探索とザコ戦も。2Dでのアクションが主体ながらもRPGっぽい楽しさもあるメトロイドヴァニア
本作はメトロイドヴァニアではあるが、すべての移動マップが真横からの視点で描かれた横スクロールのダンジョンマップというわけではない。いわゆる見下ろし視点のフィールドを探索する場面も存在する。

真横から視点でのこういう画面ばかりではなく……

こういう見下ろし視点のフィールドを歩き回って探索したりもする、ということ。
新たな試遊版は、このフィールドを探索してお金(ピニー)を集めるところからスタートとなる。その理由は……先へ進むために、洞窟内に設置されたエレベーターのパーツを買い戻すというものだった。
壊して解体することになっていた山のふもとのエレベーター。すでに解体作業が進んでいたものの、主人公・テンザの要請によりいったん中止してもらうことに。とはいえ、すでに解体されていた部分は市場に出てしまっているので、まずはそれを買い戻してエレベーターを使えるように直すことが最初のミッションとなる。

ケモノ成分多めな作業員・グリム。よりにもよってエレベーターを作動させるためのパーツがない、ということだった。

さっそく店を訪れる……が、当たり前のようにお金がちょっとだけ足りない。稼がなくては!

そう、フィールドにはびこる黒い影(魔物)どもを倒して!
稼ぎはいわゆる“ザコ戦”で。
フィールドマップでは敵の影のようなものがどことなく現れ、こちらへと猛進して勝負を仕掛けてくる。ぶつかると戦闘用のミニマップのようなステージに飛ばされ、立ちはだかる敵を倒しながらステージの端まで行って脱出しなくてはならない。


こういうミニマップへと強制的に連れていかれる。マップの端まで行けば戦闘が終わるので、敵を全部倒すはない。

雑魚を倒すとたまーにお金(画面下部にあるわっか)を落とす。こいつで地道に稼いでいくのである。
ザコ戦は展開がかなりスピーディー。敵も大して強くはないので、ばったばったと石柱で薙ぎ倒せるのはかなり爽快感があった。ザコ戦専用の小さなマップを隅々まで探索し、壊せるものは全部壊してとにかくお金を稼いでいくのも楽しい。メトロイドヴァニアといえば大規模なマップを埋める楽しみを味わうのが定番というイメージだったので、こいうザコ戦で手軽にアクションの楽しさに触れられるのは新鮮だった。

「とはいえなかなか貯まらんなあ……」と思っていたところ、フィールド上になにやらよさげなものが。

中身は……やったー! まとまった量の金(ピニー)だー!
こういったフィールド探索の楽しみがあるのも『トワイライトモンク』のおもしろいところ。ダンジョンの攻略だけではなくワールドマップのような要素が入っていることで、RPG的なおもしろさがプラスされているのは大きな魅力のひとつだろう。

というわけでハンドルを無事購入。いざダンジョンへ!
石柱を活かしたダンジョン攻略。新たな移動技、スライドもいい感じ。
とはいえあくまでもフィールド探索はサブ的な要素。ここからはメトロイドヴァニアの“トロ”。大規模ダンジョンの探索が始まる。
やっぱりこのゲームでおもしろいのは、“石柱(幻影の柱)”という独自の武器を活かした探索だろうか。なんとこの石柱、振り回して敵を攻撃するのはもちろんのこと、建造物っぽくその場に置いて即席の足場にすることができるのである。

こういう、ふつうにジャンプするだけじゃ届かない場所も……

石柱をこんな感じに設置して、


上からジャンプすればこの通り。ついでに隠し通路も発見だ。
足場にした石柱は、特定のボタンを押せばすぐにテンザのもとへと帰ってくる。再度回収のために戻る必要はないので、「お? あそこ行けそうじゃない?」なんて思った場所へはどんどん足場を作って進んでいける。
ダンジョンの中には“特定の場所に石柱を置いているあいだだけ開く門”というギミックもあり、そこでは「石柱による足場の補助がない中でどう動くべきか?」ということ考えて移動しなければならなかったりする。つまりは通常のメトロイドヴァニアに戻っているだけではあるのだが、ふだんの『トワイライトモンク』とは違った思考を求められる感覚になり、逆に新鮮さを感じておもしろかった。


この足場に石柱を置いているあいだだけ、下にある門が開く。
ダンジョンの道中では、狭い場所を移動するためのアクション“スライド”を会得することができ、さらに行動範囲が広げられる。いままでは対応するアクションがなく歯噛みするだけだった場所へ移動できたときの快感は、このジャンルならではのものだろう。

石柱は、黄昏の僧が先代より技を引き継ぐための祭具でもある。祭壇で石柱に技をインストール(?)して、“スライド”が使えるようになった。武器も足場もパワーアップアイテムもこなす活躍っぷり。

スライドを使えば狭い場所もなんのその。軽快にすり抜けることができる。
もちろん、ダンジョン内には強力なボスも控えている。この試遊版で戦えたのは、“レイザーフェング”と“カルトゥージュとデノーザ”の2体……というか3体。カルトゥージュとデノーザは2体1組のボスで、遠距離攻撃が得意なデノーザ、近距離攻撃が得意なカルトゥージュによる連携が非常にやっかいな敵だ。

ボス敵らしい“名乗り”のシーン。こういうのがあると気が引き締まる。

地上を突っ込んでくるカルトゥージュを避けるために飛ぶとデノーザの鎌に貫かれてしまう。つ、強い!
こういうタイプのボス戦ではよくある、“片方を先に倒すと片方が超強化される”ギミックも持っており、撃破タイミングにもかなり気を使う。筆者は何回かやり直し、20分ぐらいかけてクリアー。最終的にはそれぞれの体力をギリギリまで減らし、ほぼ同時に撃破する感じで攻略した。
ゲーム全体を通しての難易度はそれほど高くは感じないものの、一部のボスはちゃんと戦略を立ててから戦う必要がある。いわゆる死にゲーというほどではないものの、ボス戦はある程度やり直しをする前提の難しさになっていそうだ。

カルトゥージュが倒されるとデノーザの鎌に追尾するタイプのものがひとつ増える。

テノーザが倒されると上の足場が消え、さらにはダメージ判定のある落石が追加。どっちもめちゃくちゃに難度が上がる。
逆にレイザーフェングはパターンがわかりやすく、非常に倒しやすいボスだった。しかし主人公であるテンザがとどめを刺さずに生き延びさせたこと、テンザの一族に因縁があるかのようなセリフなど、ストーリーのつながりを感じさせるセリフが随所にあったのが気になるところ。製品版では因縁深いライバルのような存在になっているのかもしれない。

意味深なセリフ。筆者が中学生のときに言われていたらドキッとしたかもしれない。

戦闘は銃を扱うスタイル。ただ軌道が見切りやすかったため、かわすのは容易だった。

決着後はどこかへと去っていった。もしかしたらこの先で会うことがあるのかもしれない。
試遊版は、カルトゥージュとデノーザを倒し、スライドを手に入れ、その先のマップへつながる場所へ移動したところで終了。ゲームの基本となる幻影の柱(石柱)を使った各種アクションや新たな見下ろし型マップでの探索、新技、そして新ボスとの戦いが体験できたというわけだ。主人公の師匠っぽいポジションのようなキャラクター・トッカという老人も現れ、これからの展開がじつに気になるところ。

怪しげな老師・トッカ。怪しげな老師っていいよね。将来は老師になりたい。
まとめ
RPG的な楽しみかたも持ちつつ、しっかりメトロイドヴァニアとしてのおもしろさもある『トワイライトモンク』。今回試遊できた範囲はかなり短かったものの、本作の魅力をぎゅっと詰め込んだ部分であったことは間違いない。試遊版では難易度の選択などはできなかったが、全体的に難しい印象はない(ちょっとボス戦は苦戦したものの)ため、何かしらのアクションゲームをプレイしたことのある人であれば問題なく楽しめるはずだ。
冒頭でお伝えした通り、発売日は2025年3月中で予定されている。製品版がどのような仕上がりになっているのか、ストーリーの展開も含め楽しみだ。興味のある方はぜひともウィッシュリストにご登録を。ちょっと変わった“メトロイドヴァニア”体験になるはずだ。