
濃いキャラクターたちが印象に残る
『シャドウハーツII』はスクウェアから独立した会社のサクノスが制作するRPGで、アルゼから発売されました。
アルゼはパチスロ・パチンコメーカーとして有名ですが、『シャドウハーツ』シリーズにはパチスロから発想を得たであろう、目押しが可能なルーレットで行動の成否が決まる“ジャッジメントリング”が搭載されています。なお、『シャドウハーツII』は実際にパチスロ化もされており、こちらは“ジャッジメントリング”が液晶のタイミング押しでBIGの獲得枚数が変化するシステムとして搭載されていました。アルゼならではのメディア展開でしたね。
本作はタイトルの通り『シャドウハーツ』の続編で、前作でヒロインが亡くなってしまうバッドエンディングのあとのストーリーが描かれます。『シャドウハーツ』に思い入れがあった自分はバッドエンドが正史になることに思うところはあったものの、プレイしてみるとあまりに傑作だったので、いまでは思い出の1本になっています。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/33830/a086a6397075dd75a87f3d95060f88e3d.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/33830/a8eefaba6d905f95821458439f2cb93d6.jpg?x=767)
新ヒロインのカレン・ケーニッヒは貴重なツッコミ役で、アクの強い仲間たちの縦横無尽なボケを拾ってくれる存在でした。
仲間は吸血鬼でありながら筋肉モリモリのプロレスラーであるヨアヒム・ヴァレンティーナや、亡き娘に似せた人形のコーネリアを持ち歩くゼペットなど、濃いキャラクターばかり。なかでも忘れられないのが白狼のブランカ。声を担当するのが池田秀一さんだからなのか、とにかく某ロボットアニメのパロディが多いのが特徴です。
ギャグの展開も多いですが、主人公のウルは締めるところは締めるキャラクターで、感動的な展開も待っています。キャラクターの心の機微も上手に描かれており、ムービーシーンのクオリティが前作よりも上がっているのでとても感動します。最後はすごくよかったですね。本作における愛の意味を知りました。ほんとに。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/33830/abf2b688123d78deff7ec05f7408779ce.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/33830/a5a32b9750095a695c03e623cd48a04c1.jpg?x=767)
音楽は前作の光田康典氏と弘田佳孝氏に加え、伊藤賢治氏と小林友子氏も参加。すばらしい楽曲の数々がゲームを盛り上げてくれました。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/33830/58c19f1bcf02bf4e154015d51936acdb9.jpg?x=767)
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/33830/c9db4ff463266c86244a249db9a7407b7.jpg?x=767)
また、『PENNY BLOOD』の前日譚を描いたローグライクアドベンチャー『PENNY BLOOD: HELLBOUND』(ペニーブラッド:ヘルバウンド)が、2024年にPC(Steam)向けにリリースされているので、世界観をいち早く掴みたい方は、ぜひ遊んでみてください!