『龍が如く7 光と闇の行方』5周年。主人公とジャンルが変わり、従来のファンを驚かせた新たな“龍”の物語【今日は何の日?】

byカワチ

『龍が如く7 光と闇の行方』5周年。主人公とジャンルが変わり、従来のファンを驚かせた新たな“龍”の物語【今日は何の日?】
※本記事は、2024年1月16日にアップした記事を再編集したものです。

新主人公に新ジャンルと大きく変化した作品

 2020年(令和2年)1月16日は、プレイステーション4(PS4)で『龍が如く7 光と闇の行方』がセガから発売された日。本日で発売から5周年を迎えました。
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 前作『龍が如く6 命の詩。』で、シリーズの主人公だった桐生一馬伝説の幕が下り、本作では春日一番が新たな主人公になりました。また、ジャンルがアクション・アドベンチャーからRPGに変わったのも大きな特徴です。

 2019年のエイプリル・フールに最新作はRPGになるというネタ動画が公開されたときは「そんなバカな」と笑ったものですが、まさか本当にRPGになるとは、このときは思ってもいませんでした(笑)。

 春日は『ドラゴンクエスト』が好きという設定があり、システムの一部も
『ドラゴンクエスト』シリーズに近くなっています。ただ、『ドラゴンクエスト』作品がダーマ神殿で転職するのに対して、本作ではハローワークで転職。職業もダンサーやホストなどリアリティーのあるものになっています。
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 バトルはオーソドックスなターン制。ただ、敵へのダメージをアップさせるジャストアクションやダメージを軽減するジャストガードなどのちょっとしたアクション要素もあるため、ほどよい緊張感があります。また、周囲のオブジェクトを利用して攻撃するなど、『龍が如く』らしさも継承されています。

 さらに、ほかのゲームの召喚魔法にあたる“デリバリーヘルプ”も存在。これはスマホで助っ人を呼ぶというものですが、赤ちゃんプレイが好きなヤクザや韓流スター、炊き出しの女の子、さらにはザリガニまで多彩なメンバーが揃っています。「ザリガニが戦力になるのか?」と思われるかもしれませんが、確率で毒を付与する“地獄のハサミ”はメチャクチャ便利な技で、ボス戦で重宝した人も多いはず。

 ほかにも、出会った敵のデータが登録される“スジモン図鑑”を始め、いろいろなパロディーが存在して笑わせてくれます。
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 ここまでの説明でメインストーリーもコミカルなものなんだろうと想像している人も多いのではないでしょうか?

 自分も実際にゲームをプレイするまではそう思っていましたが、そんな想像はいい意味で裏切られました。主人公の春日一番がどん底から這い上がる展開と、そんな彼を助けたり助けられたりとお互いに支え合う固い絆で結ばれる仲間たちの存在、表裏の関係である都知事・青木遼との対決など、胸を熱くするストーリーに泣かされます。

 ストーリーの内容はソープランドで育った春日が荒川組の組長である荒川真澄に出会い、自分も極道の道へ進むというもの。春日は若頭である沢城の身代わりとなって18年ものあいだ刑務所に服すことになり、その長い年月のあと、荒川組に戻ろうとします。しかし、荒川は所属していた東城会を裏切ってライバル組織である近江連合とつるんでおり、会いに来た春日に銃口を向ける……という衝撃の展開で幕を開けます。
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 これまでのシリーズをプレイしなくても十分に楽しめる作品ですが、個人的にはシリーズを通してプレイしてから本作をプレイしてほしい!

 たとえば、本作に登場する仲間のひとりであるハン・ジュンギは
『龍が如く6 命の詩。』のキーパーソンでもあるため、前作を知っていたほうがストーリーが楽しめます。
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 また、物語の後半で真島吾朗や冴島大河が敵として立ちはだかったときの興奮はシリーズをプレイしていないと感じられないもの。プレイしていないと「なんでこのふたりはこんなに強いんだよ! バランスがおかしいよ!」、「てか、なんで眼帯の人は分身するの?」という感想になってしまうと思うのですが、シリーズをプレイしていれば「やっぱりふたりはこれぐらい強くないと!」、「やっぱり真島の兄さんは分身しないとね!」とうれしくなると思うんです。
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 ネタバレになるため書きませんが、ほかにもシリーズを知っていれば驚く仕掛けが盛りだくさん。すべてのナンバリングタイトルをプレイするのは時間がかかりますが、ぜひ全作プレイして、万全の体制でこの傑作に触れてみてほしいです!

 そんな『龍が如く7』は、2021年3月にプレイステーション5、Xbox SeriesX|S、Xbox One、PCで『龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル』が発売されました。こちらは、海外版『Yakuza:Like a Dragon』にアレンジを加えた1作で、フレームレートの安定化やグラフィックの向上などが図られています。

 2023年11月9日には、桐生一馬を主人公とした外伝『龍が如く7外伝 名を消した男』が発売。また、2024年1月26日には続編となる『龍が如く8』が発売。シリーズ最大級のボリュームで、春日一番と桐生一馬のふたりのドラマが描かれます。さらに、今年(2025年)2月21日には
『龍が如く8』後の世界を描いた『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』(パイレーツ イン ハワイ)が発売予定。主人公はなんと、あの真島吾朗です。どんな物語になっているのか楽しみですね!
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