『CoD:BO6』マルチプレイ最速レビュー。オムニムーブメントは映画さながらのスタイリッシュアクションを実現し、試合をよりスピーディーに【Call of Duty: Black Ops 6】

by猫塚きてぃ

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『CoD:BO6』マルチプレイ最速レビュー。オムニムーブメントは映画さながらのスタイリッシュアクションを実現し、試合をよりスピーディーに【Call of Duty: Black Ops 6】
 2024年10月25日(金)の発売までいよいよ2ヶ月を切った『Call of Duty』(コールオブデューティ)シリーズ最新作、『Call of Duty: Black Ops 6』(コールオブデューティ:ブラックオプス6、以下『CoD:BO6』)。

 Treyarchが手掛ける、特殊部隊の秘密作戦を描く『Black Ops』シリーズの最新作である本作。全方位に走れるといった革新的なシステム“オムニムーブメント”の登場やプレステージの復活などで注目を集めている。

 アメリカ・ワシントンD.C.にて、動画クリエイターとメディア向けに先行体験会が開催。ここでマルチプレイをひと足先にプレイする機会を得たので、オムニムーブメントの使用感などをお届けする。
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ワシントンDCを『CoD:BO6』がジャック! どこを見ても『BO6』仕様に。
  なお、本作はプレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Battle.net、Microsoft Store、Steam)で発売される。Xbox Game Passにも対応しており、加入者は発売初日からプレイ可能だ。

 また、日本時間8月31日~9月5日の期間、予約をしたユーザーとXbox Game Pass加入者を対象にオープンベータテスト第1弾がスタート。9月7日~9月10日の期間には、全プレイヤーが参加可能なオープンベータテスト第2弾も実施される。ベータテスト開始前に本稿で予習しておこう!
※今回はPC版をコントローラー(PAD)でプレイしています。 ※製品版と仕様が異なる可能性があります。

"オムニムーブメント"はアクロバティックなアクションを実現。最初は操作に違和感があるものの、慣れればクールに撃ち合える

 本作から新たに実装される“オムニムーブメント”。ADS(エイム)をしながら前に走ったり、正面を向きながら横移動や後ろに下がりながら走れるほか、スプリントからジャンプや伏せ、スライディングにも派生ができる新システムだ。FPSにおいてまったく新しいシステムであるため、どのような感じなのかと気になっている人も多いかと思う。
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 実際に触ってみての感想だが、最初はPAD操作にかなり違和感があるという印象だ。いままでの『Call of Duty』シリーズはもちろん、大半のFPSは正面にしか走れないため、左スティックを押し込みながら前に倒すのが基本となる。そのため、左スティックを押し込みながら横と後ろ方向に倒すという操作がほとんどなく、最初は操作に少し戸惑ったのが正直なところ。

 ただ、慣れてしまえば違和感はなくなり、どの方向にもスムーズに移動できるため、移動が楽しくなるレベル。とくに角をクリアリングする際には、その方向を見ながらダッシュしたり、スライディングできるので、撃ち合いの戦術の幅をかなり広げている。

 ADS(エイム)時の挙動に関しては、前方向に進む際は早く感じたが、横移動は従来とほぼ変わらない。ADS(エイム)中の横移動の速さは武器のアタッチメントで速くすることもできるので、これまでとは大きな変化はないと思ってもらっていい。

 一度慣れてしまえば、複雑な操作を必要とせず全方向にスライディングやジャンプができるようになり、とにかく爽快。窓から飛び出して180度回って敵を倒すなど、映画のワンシーンのようなクールなキャラコンを誰でも気軽に行えるはずだ。
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 また、このオムニムーブメントの影響で試合展開が早くなっているようにも感じた。みんながみんなマップ中を走り回っているので、撃ち合いの頻度も高くなり、毎試合バチバチな戦闘を楽しめた印象だ。

まさに映画。敵を盾にできる新システム

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 開発がかなり力を入れて導入したというボディシールドシステム。これは敵の背後から格闘ボタンを素早く2回押すことで、敵を盾にしながら射撃できるものだ。

 敵を盾にすることで正面からの被弾を抑えてくれるため、実質的にHPが2倍となり、撃ち合いで大きく有利を作れるのだ。ちなみに捕まえた敵は、制限時間が切れる前に解放かそのままとどめを刺すかを決めることができる。

 敵を盾にしているあいだは、移動速度が減少してADS(エイム)ができず、射撃は腰撃ちのみとなる。また、ボディシールドにしている敵のHPがなくなった場合は、そのまま自分のキル扱いになる。
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腰撃ちでも中距離ぐらいならある程度は戦える。
 ただ、マルチプレイにおいては、オムニムーブメントの影響で試合テンポが早いこともあり、狙える場面が少なかった印象。足音を消せるパーク“ニンジャ”などを付けて、高台で構えているスナイパーにこっそり近づいてボディシールドにするなどが現実的かもしれない。

 なお、おもしろいことに捕らえているプレイヤーと捕まっているプレイヤー間でVCもできるようだ(
『Warzone』などでの限定的な可能性あり)。映画のように「敵の居場所を言え!」などとスパイらしいRP(ロールプレイ)もできそうだが、正直そんな暇はないかもしれない。もちろんこのシステムは悪用厳禁。

新武器が12種類登場。ガンスミスも健在

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 本作は、リリース時からシリーズ最多となる新武器が導入されているようだ。これまでの『Call of Duty』シリーズでは登場したことのない12種類の武器が登場。ベータ版ではそのうちのいくつかを使用できる。

 武器関連でうれしい点として、武器クラス内でアタッチメントが共有される点だろう。アサルトライフルのXM4でレッドドットサイトを一度アンロックすれば、ほかのアサルトライフルでも使えるというものだ。武器のアタッチメント解放はストレスになることもあったため、ありがたいシステムと言える。

 そのほか専用のメレースロット、いわゆるナイフスロットも用意。ベータ版では2種類のナイフが確認できたが、PVではバットなども登場していたので、さまざまな種類が用意されていそうだ。ちなみに、開発いわく「全員がナイフを持ってちょこまか走り回る状況は避けたい」とのことで、入念に調整されている様子。

 また、『CoD:MW』シリーズではおなじみのガンスミスも導入されており、ミリタリー好きには堪らないだろう。

パークはオーソドックスなものばかり。同じプレイスタイルのパークを装備するとユニークボーナスがもらえる

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 パークは1、2、3のカテゴリーに分けられており、それぞれ3つのプレイスタイルのひとつに割り当てられている。プレイスタイルはスレイヤー、サポート、リコンの3種。

 同じプレイスタイルのパークを3つ装備することで、それぞれの特徴に特化した追加バフをもらえるユニークボーナスが装備される。
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左から1、2、3のカテゴリーで、いちばん右がユニークボーナス。今回はリコンパークを3つ装備しているためユニークボーナスを獲得。
 このパークシステムにより、自分のプレイスタイルをより強調できるわけだ。筆者がおすすめしたいのは、リコンのパーク。敵の索敵などに長けており、初心者から上級者まで快適に戦闘ができるはずだ。

ベータでは8つのマップをプレイ可能。3レーンマップはやはりおもしろい

 本作のマップは、3レーンベースに作られている。大きなマップは登場せず、小規模から中規模のマップを採用。これは「『Black Ops』シリーズのマルチプレイの特徴である、スピード感のある激しい、ペースの速いゲーム」にフォーカスをして調整しているからとのこと。

 実際、いちばん狭いマップをプレイしてみたが、いい意味でずっと戦い続けるようなマップデザインだと感じた。そのほかのマップは、しっかりと3レーンを意識して作り込まれており、「どのレーンから展開していくか」など、戦術を考えさせてくれるような古きよきマップになっていた。
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 総括としては、『Black Ops』シリーズのよさを残しつつ、より戦闘がアグレッシブになっている印象。とくにオムニムーブメントの存在は大きい。FPSゲーム全体において革新的な進化といえるこのシステムは、撃ち合いにおいての戦術からキャラコンの楽しさなど、さまざまな可能性を感じた。3レーンに意識をした新マップなど、過去作ファンも唸るような出来になっているので、ぜひ多くのユーザーに触れていただきたい。

 改めてにはなるが、オープンベータテストは、日本時間8月31日~9月5日の期間、予約をしたユーザーとXbox Game Pass加入者を対象に第1弾。9月7日~9月10日の期間には、全プレイヤーが参加可能な第2弾が実施されるので、気になった人はぜひチェックしてほしい。
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