『ダンジョン・ストーカーズ』脱げたり揺れたりしつつも、シビアな戦い&脱出劇を味わえるPvEvPダンジョンクローラーの意欲作。今後は日本でウケそうなキャラクターも追加に!?【gamescom 2024】

by坂本ビス太

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『ダンジョン・ストーカーズ』脱げたり揺れたりしつつも、シビアな戦い&脱出劇を味わえるPvEvPダンジョンクローラーの意欲作。今後は日本でウケそうなキャラクターも追加に!?【gamescom 2024】
 2024年8月21日~25日、ドイツ・ケルンにてヨーロッパ最大規模のゲームイベントgamescom 2024が開催。

 本イベントに、HYBE IMがサービスを提供するダンジョンクロウラーゲーム『ダンジョン・ストーカーズ』が出展。

 本作は、三人称視点のPvEvPダンジョン探険アクションゲーム。プレイヤー間で協力や競争をしながら、魔女が生み出したダンジョンから脱出することが目標となる、いわゆる“エクストラクト”ジャンルのゲームだ。
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 プレイヤーは7つのクラス(βテスト時点)からひとつを選び、パーティーを組んでダンジョンに出撃。徐々に安全地帯が狭まってくる中で、スキルを駆使してモンスターや他プレイヤーと戦い、アイテムを獲得してダンジョンからの脱出を図る。さらに、出撃時に選択した任務を達成すれば追加で報酬が手に入る。

 特徴的なのが“アーマー破壊”システムで、ダメージを受けると鎧に設定された耐久値が減っていき、ゼロになると破壊される仕組みだ。破壊後の状態でさらなるダメージを食らうと、キャラクター本体のHPが低下する。予備の鎧を持ち込むか、手に入れることができれば再度、鎧を装備可能。

 また、みずからアーマーを破壊することで発動できる強力なアルティメットスキルを使えば、戦況を一気に変えられることも。じつは本作、アーマー破壊後のキャラクターの姿が人気の秘密でもある。
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 もうひとつの特徴が“魔女の呪い”と呼ばれる、ダンジョン内で発生するランダムイベント。魔法が使い放題になる、攻撃時に雷が発生するなど、ダンジョン内のすべてのプレイヤーに効果を与える呪いが一定時間置きに発動する。

 モンスターとの戦いや、ほかのプレイヤーとのアイテム争奪など、緊張感あるダンジョン探索が楽しめる本作。8月13日から8月27日にかけて実施されたグローバルβテストの話題を中心に、開発者へ気になる点を伺った。
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左:ハン・デフン氏(総括プロデューサー)、右:キム・ウォンモ氏(PC・コンソールビジネスチーム リーダー)
――8月27日まで開催されたベータテストについて、反響はいかがでしょうか?
キム
 ベータテストの目的はふたつありました。ひとつは、サーバーの安定性を検討することです。一部トラブルもありましたが、ゲームプレイに大きく支障をきたすものではありませんでした。もうひとつは、ユーザーの皆さんからのフィードバックをいただくことです。現時点で、すでに多くの反響をいただいていますが、テスト終了後にさらに精査していきます。プレイ時間に関しては、ほかの地域よりも日本の方の遊ぶ時間が長い傾向にありました。

――前回のテストでは、ユーザーからどのような要望が多かったでしょうか?

キム
 “エクストラクト(脱出)ゲーム”のジャンルに初めて触れる方も多かったので、今回のテストからチュートリアルを導入しました。また、さまざまなスキルを試せる訓練場も追加し、本作の基本的なメカニズムやシステムを知ることができます。

もうひとつ大きなところでは、ダンジョン内での自分の位置をよりわかりやすくなるよう改善をしています。本作はライトでカジュアルにプレイできるゲーム性を目指していますので、今後もよりプレイしやすくなるよう改善に努めます。

――本作でとくに高い評価を得ている部分はどのような点でしょうか?

キム
 とくにキャラクターデザインを気に入ってくださる方が多いです。前回のテストのフィードバックを受けて改善した戦闘スピードについても好評をいただいています。

ハン
 フィードバックからだけはなく、ゲーム内のさまざまなログを分析して、皆さんが難しいと感じている部分を理解して改善していきたいと思います。

――戦闘に大きく関わる部分での改善点についてお聞かせください。

ハン
 前回まではキャラクターの移動や攻撃のスピードは、重みを感じられるように遅めに設定していました。ユーザーの皆さんはもっと軽快で爽快なバトルを好むことがわかったので、全般的にスピードを上げています。パッシブスキルとアクティブスキルの効果やダメージについても、戦闘スピードに合わせて調整しました。
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――本作の中で、PvPを好むプレイヤーと、PvEを好むプレイヤーの割合はどの程度でしょうか?

キム
 いちばんプレイされているのが、ゲームのコアであるPvPvEモードです。それに次いで、PvPとPvEのモードが同割合でプレイされています。これは世界中で同じような傾向にあり、PvPvEをメインにプレイしつつ、初心者の方はPvEモードを、慣れた方はPvPモードを遊んでいますね。

――アーマー破壊時に表示されるキャラクターの表現について修正を行ったとお聞きましたが。

ハン
 以前、ヒルダのボディシェイプを控えめにするよう見直したことで、それを残念に感じたユーザーさんが多かったです。そこで今回は、ユーザーさんに好評だった昔ながらの容姿をスキンとして再現して提供しました。以前の姿を知らないプレイヤーの方は、スキンを着けると強調されたボディシェイプになるので疑問に思われるかもしれませんが、そういう経緯があったのです。
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――現在の大きな課題は何だととらえていますか?

ハン
 コツコツとプレイできるような要素が足りないと感じています。ゲームへのモチベーションを高められるように、シーズンを通してプレイできる“シーズンクエスト”の制作を進めています。また、UIが複雑だという意見もありましたので、よりわかりやすくするよう調整したいです。

――クラスの人気順はいかがでしょうか?

ハン
 開発者としての体感ですが、騎士タイプのヒルダが人気があります。また、今回のテストでは魔法使いのネイブがもっとも選択されていました。メガネ美少女はやっぱり人気がありますね(笑)。
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――おふたりが、それぞれ好きなキャラクターは誰ですか?

キム
 クレリックのクラッドが好きですね。自身や味方の体力を回復できるのでパーティーの持久力が上がり、つぎの戦闘にもすぐに備えられるからです。

ハン
 私は盗賊のリオが好きです。少しピーキーなキャラクターで、使いかたによってとても有利に戦えます。打たれ弱いのでうまく立ち回る必要がありますが、テクニカルな部分を含めて気に入っています。

――今回のベータテストの見どころはどこでしょうか?

キム
 “魂の戦場”というボスレイドは、ぜひともプレイしてほしいですね。3人パーティーで3種類のボスに挑戦できるという内容で、ダンジョンからの脱出要素はなく、純粋なPvEの魅力を感じられるモードです。

――エクストラクトゲームである本作を初めてプレイする方に向けて、アドバイスがありましたら教えてください。

キム
 本作の基本的な目的は、ダンジョンを探索していい装備やアイテムを持ち帰ることです。必ずしもほかのプレイヤーと最後のひとりになるまで戦う必要はありません。モンスターとだけ戦って(PvEだけして)脱出ポータルを見つけることから始めるのがいいでしょう。それだけでも、本作の楽しさに触れることはできます。

――今後もクラス、マップ、ミッションの種類などは増えていきますか?

ハン
 現在7種のクラスがありますが、アーリーアクセス時点ではもう2種類を追加します。そのひとつは、日本のファンの方によろこんでいただけるクラスになっていると思います。アーリーアクセス時のミッションの種類に変更はありませんが、クエストを多数用意しています。これらを地道にこなしていくと、エピックボスに挑戦できるチャンスが訪れますのでお楽しみに。

――さらなるテストや今後の予定をお聞かせください。

キム
 まずは今回のベータテストのフィードバックを受けてゲームを調整します。まだまだお見せしたい部分がありますので、そういったことも含め、2024年秋に開始予定のアーリーアクセスまでのあいだに追加のテストを行うかどうかを検討したいと思います。

 本作は3ヵ月単位のシーズン制を予定しており、アーリーアクセスでは少なくとも1シーズンは行いたいと思います。そこでまたフィードバックをいただき、正式リリースに臨む考えです。

――家庭用ゲーム機での展開はいかがでしょうか?

キム
 アーリーアクセスはPC(Steam)のみとなりますが、正式リリースはPCとコンソールでの同時展開を目指しています。
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集計期間: 2025年03月16日23時〜2025年03月17日00時