
そんな『8番出口』が2024年7月12日にVRになって登場する。対応機種はMeta Quest 3、Meta Quest Pro、Meta Quest 2。価格は先行予約で590円[税込]、通常価格は690円[税込]となる。インターネットの接続は不要なので、ダウンロードすればいつでも、どこでも楽しめる。
今回、発売前にプレイする機会もいただけたので、VRならではの魅力に迫っていく。使用した機種はMeta Quest 2。なお、筆者は初めてVRに触るのでドキドキだ。
赤い水とおじさん、迫りくる系の異変が怖すぎる
VRというだけあって臨場感たっぷり。足音や雰囲気など本当に駅の地下通路にいるようだ。そして、不気味。異変がなくても長居したくないと本能が訴えてくる。
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正直な話、異変を事前に知っていても、実際にVRで体験すると意外と気が付かない。というか怖さが倍増しているような……。
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VRだと『8番出口』と比べて上下の異変は見つけやすく、左右の異変は見つけづらい。天井や床はパッと通路に出たときなんだかんだ、視界に入るのでわかりやすい。
顕著だったのは天井に浮かび上がる顔のシミの異変。ふだんならけっこう見落としがちな異変のひとつだが、VRでは一発で発見できた。
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この違和感はなぜなのか、『8番出口』で確認してみたら、VRのほうが明るいライティングだということがわかった。通路が暗くないため、シミがいつもよりも目立っているのである。異変だけど異変じゃない。
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そして、数ある異変の中で筆者が恐怖したのは迫りくる赤い水と、早足でこちらに向かってくるおじさんだ。なにかが自分の方に目掛けてくる系はめちゃめちゃ怖い。
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ぜひ、この恐怖感マシマシになった異変を味わってほしい。さらにこれだけじゃない。『8番出口VR』ではVRならではの異変も登場する。こちらは自分でプレイして発見してみてほしい。最速クリアーできたからってまだ終わりじゃないぞ。
おじさんといっしょにループを抜け出したい
ちょっとした小ネタを発見したので紹介したいと思う。本作ではVRの機能として、プレイヤーの手が現れ、コントローラ側面にあるグリップボタンでギュッと握ることができる。“今日も一日がんばるぞい!”のポーズで今日も元気よく異変探しだ。
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そして、筆者は思った「あれ? 手があるならおじさんに触れられるじゃん」と。おじさんは、いままでこちらがなにしようとしても、一切歩きを辞めなかった存在だ。これでもし、おじさんの手を取れたなら、異変だらけのループからいっしょに脱出できると思い触ろうとすると……。
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ゴトッ。「あっ……」
おじさんがスマホを落としてしまった。え、なんかめっちゃ気まずい。
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何回チャレンジしても触れたらスマホを落とすだけ。このまま落とし続ければなにか起こるかなと思ったが、けっきょくなにも起こらなかった。
でも、急に怒り出したらそれはそれで怖いからやめてほしい。いつかおじさんの手を取りいっしょにループを抜け出す日はくるのだろうか。
サクッと楽しめる『8番出口VR』。お値段もプレイ時間もお手頃なので、新感覚となったVRの世界でも異変探しを楽しもう。
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最後に操作やカメラについて。回転機能は“スナップ”と“スムーズ”があり、スナップはそのまま回転、スムーズは90度まで15度ずつ設定した角度で回転していく。筆者の部屋は狭すぎて振り向く際に危険を感じたのでスムーズを活用してプレイした。ちらっと見るときにも便利で非常にありがたい。おすすめは違和感の少ない15度。
操作は簡単。左スティックで移動し、コントローラ前面にある“トリガーボタン”を押すとダッシュできる。視線は自分の首を動かすか、右スティックで視線(カメラ)を回転させることも可能だ。
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そして、ダッシュがVRだと想像以上に速い。筆者は初のVRということで、視点を変えながら走っていたら、脳にガツンときてしまったため、ほかのゲームと比較できないがVR酔いに注意が必要かもしれない。
プレイ時間はオリジナルと同じく15~60分程度。筆者は、VR初プレイで14分クリアーできたため、慣れている人であればもっと早く8番出口までたどり着くこともできるはずだ。ただ、異変はすべて見ることをおすすめする。