『ダンガンロンパ』小高和剛氏&『極限脱出』シリーズ打越鋼太郎氏の共同新作『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』。“極限×絶望の物語”について小高氏に聞く

byジャイアント黒田

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『ダンガンロンパ』小高和剛氏&『極限脱出』シリーズ打越鋼太郎氏の共同新作『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』。“極限×絶望の物語”について小高氏に聞く
 2024年6月18日に放送されたNintendo Directで、トゥーキョーゲームスの新作がベールを脱いだ。タイトルは『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』(以下、『HUNDRED LINE』)。Nintendo SwitchとPC(Steam)向けのタイトルで、2025年初頭にアニプレックスよりリリースされる。
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 『ダンガンロンパ』シリーズや『超探偵事件簿 レインコード』(以下、『レインコード』)を手掛けた小高和剛氏と、『Ever17』や『極限脱出』シリーズ、『AIソムニウムファイル』シリーズで知られる打越鋼太郎氏が、初めて共同でシナリオに取り組んだ注目作で、開発スタッフには、小松崎類氏、しまどりる氏、高田雅史氏も名を連ねている。

 
『HUNDRED LINE』の情報公開を記念して、本作のディレクションとシナリオを担当する小高氏にインタビューを実施。開発秘話や特徴などをうかがった。なお、下記のインタビューに目を通しておくと、本作の開発についてより深く理解できるので、時間のある方はぜひチェックしてほしい。
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 また、本記事の最後に『ダンガンロンパ』シリーズや『レインコード』のネタバレが記載されている。これらのタイトルをプレイしていない方はご注意を!

小高和剛こだか かずたか

トゥーキョーゲームス代表のディレクター/シナリオライター。ゲームの企画やシナリオのほか、小説やマンガの原作、アニメの監修なども担当する。代表作は『ダンガンロンパ』シリーズ、『超探偵事件簿 レインコード』など。(文中は小高)

開発期間は6年以上! 紆余曲折を経て開発された小高氏&打越氏の初共同作品

――『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』のタイトルには、どのような意味が込められているのでしょうか?

小高
 本作の内容を簡単に説明すると、学生たちが学園で共同生活を行いながら、100日間戦い抜くゲームになります。期間の“100日”がキーワードのひとつになっていて、ゲーム性を表したタイトルとして『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』に決まりました。

――本作は、“ダンガンロンパ制作クリエイター陣が送る、極限×絶望の物語”であるとうかがっています。“極限×絶望”と言えば、2018年9月に行われたトゥーキョーゲームス設立発表会にてお披露目された、“TooKyo Gamesコンセプトアート1/キャッチコピー:小高&打越共同シナリオ作品! “極限”ד絶望” を思い出しますが……。

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小高
 ご想像の通り、“TooKyo Gamesコンセプトアート1”の作品が本作です。やっと発表できましたが、そもそも『HUNDRED LINE』は、トゥーキョーゲームス初の自社IP(知的財産)タイトルとして開発がスタートしました。ただ、我々の会社にはパブリッシングの機能がないので、今回は制作費を折半する形で、アニプレックスさんと組むことになりました。

――開発はいつごろスタートしたのですか?

小高
 トゥーキョーゲームスを設立したとき(2017年)から動いているので、6~7年くらい前になりますね。当初は、別の大手パブリッシャーと組んで、僕と打越の作品をリリースする予定だったのですが、企画が立ち消えてしまって……。

――以前のインタビューで小高さんは、「紆余曲折がいろいろあった」と明かしていましたが、企画が立ち消えていたとは……。

小高
 しゃべろうと思えばまだまだいろいろエピソードはありますが、最初に苦労話ばかりするのもよくないので、またの機会にしましょう(苦笑)。それで、本作の企画は一度中止になったものの、これは絶対におもしろいゲームになるという手応えがあり、別作品として作り直して自分たちだけでも開発を続けることを決めました。

 当初はインディー規模でもいいかなと考えていたのですが、シナリオやキャラクターデザインができて作品のコンセプトが固まっていくうちに、「開発規模を大きくしないと理想のタイトルは作れないよね」ということになって。ここは思い切って勝負に出ようと決意し……借金をしました。

――借金!?

小高
 株などを売却して全財産を投入したとしても、大きくした開発規模を維持するための運転資金が心許なかったんですよ。借金を抱えてヒヤヒヤしながら開発を進めるのと同時に、僕らと組んでくれるパブリッシャーを探していたところ、アニプレックスさんとご縁があり、トントン拍子で話が進んでいきました。

 ただ、本作にはシミュレーションRPGパートもあるので、開発会社も必要だよねと。そこで、実績もあるメディア・ビジョンさんを紹介してもらい、デベロッパーとして開発に参加していただけることになりました。ほかにも、『ダンガンロンパ』シリーズや『レインコード』でお世話になったジェットスタジオさんにもご協力いただいています。
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 こうしてなんとか発表に漕ぎ着けたタイトルということもあって、トゥーキョーゲームスにとっては“執念の塊”といいますか、いまの段階での僕らの“集大成”、“総決算”と胸を張って言える作品になりました。借金もまだ残っているので、“命懸け”のタイトルでもあります(笑)。

――本当の意味で命懸けなんですね……。

小高
 ゲームが売れてくれないと、借金を返済できないですからね。そういう意味では、ユーザーさんたちにとってもこんな機会は滅多にないでしょう。ひとつのタイトルの売れ行きが、会社やクリエイターの行く末を左右するところを目撃するわけですから。

――ゲームファンとしては、そこはあまりハラハラしたくないでしょうけど(苦笑)。それにしても、6年間も開発していたということは、やはりいろいろと難航したのでしょうか?

小高
 そうですね。そもそも開発が途中でストップするのは初めての経験でしたし、自社だけで開発を続けたり、別のパブリッシャーと組んだりするためには、そのまま開発を続けるわけにもいきません。ある程度完成していたものを作り直す必要があったので、そういう意味でもたいへんでした。

 クリエイティブ面での忙しさで言うと、ゲームとテレビアニメを並行作業していた『ダンガンロンパV3』のときとあまり変わりませんが、今回はディレクションとシナリオ、スクリプトの作業(※)に加えて、トゥーキョーゲームス側のプロデューサーと社長業も兼ねているので、モノ作り以外の仕事が増えているというか……。作品を作りながら、同時に資金繰りもしているような状況で、常人ならノイローゼになっていると思います(笑)。
※簡易なプログラム言語を使用して、キャラクターの芝居をはじめ、音楽や効果音を指定して、シーンを演出すること。
 資金的にも精神的にもたいへんでしたが、これほど入れ込んで作品を作れる機会はもうないかもしれません。人生を懸けて勝負できたという意味では、とてもいい経験になりましたが。
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――トゥーキョーゲームスとしても渾身の作品になったと。ちなみに、今回公開されたキービジュアルやゲーム画面の中には、コンセプトアートに描かれていたキャラクターがいっさい見当たらないなと思ったのですが、作り直しされたということで、それらはお蔵入りになったのでしょうか?

小高
 作品のコンセプトは変わっていませんが、しっかりリスタートを切るためにも、キャラクターデザインなどは一新しています。外見が変わっているとはいえ、設定などは継承していますので、似たようなキャラクターは登場しますよ。

 ただし、コンセプトアートの左上にいる、政治家のようなおじさんは登場しません(笑)。小松崎が勝手に描いたので、僕も預かり知らぬキャラクターです。謎に包まれたまま消えちゃいました。

――(笑)。ところで、本作は“極限×絶望の物語”ということですが、“絶望”がキーワードの『ダンガンロンパ』シリーズとの関連が気になります。

小高
 作品のキーワードを“極限×絶望の物語”と発表したのは、僕と打越が初めて手掛ける共同シナリオのタイトルだからです。『ダンガンロンパ』シリーズとの関わりはありませんが、僕がこれまで培ってきたものをすべてぶつけて作り上げたタイトルですし、小松崎や高田も関わっていますので、『ダンガンロンパ』の魂は受け継いでいると思います。
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――本作に携わっているトゥーキョーゲームスのコアメンバーと、おもな役割をそれぞれ教えてください。

小高
 ディレクションとシナリオは僕と打越が分担していて、キャラクターデザインは小松崎、エネミーデザインや背景はしまどりる、音楽は高田が担当しています。あと、僕と打越は自身が執筆したシナリオのスクリプトも書いていますね。

 今回は自分でスクリプトを本格的に書くとは思っていなかったのですが、僕が小松崎のイラストと高田の音楽をいちばんうまく使えるので、自分でやっちゃっていますね。素材の数も多くて、表情パターンは『レインコード』のユーマを超えているんじゃないかな(※)。
※ユーマは『レインコード』の主人公。小高氏の過去のインタビューによると、表情パターンは100を超えるという。
 『ダンガンロンパ』シリーズのときと同じように、自分で表情や音楽を選んでコツコツ作業を進めていますが、アドベンチャーパートの雰囲気は『ダンガンロンパ』っぽいので、シリーズファンの方は楽しんでいただけると思います。

まともにおもしろいゲームを開発するだけでは満足できない

――新作の発表に合わせてキービジュアルが公開されました。制服を着たキャラクターたちがメインキャラクターになるのですか?
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小高
 そうですね。彼らは最終防衛学園の生徒たちで、なぜか学園内で暮らしています。生徒たちは “我駆力(がくりょく)”という特別な力を持っていて、ふだんは私服姿ですが、我駆力を発動させることで制服姿になって敵と戦います。

――体が白色のキャラクターは、マスコットキャラクターでしょうか?

小高
 そうですね。司令官役のキャラクターになります。名前はそのまま“SIREI”です。ちなみに、キービジュアルに描かれていたタヌキが“SIREI”の大本です。この2体のキャラクターも小松崎が手掛けていて、デザインの方向性は伝えていますが、基本的には彼に任せました。一方で生徒たちのデザインは、これまでの作品と同じく、何度かやり取りを経て完成させています。
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――『ダンガンロンパ』シリーズのときは、“超高校級の才能”がデザインに反映されていました。本作でも“超高校級の才能”のような、デザインを考えるうえで参考になるキーワードや設定などはありましたか?

小高
 生徒たちは、“特異科目”と愛用の武器がそれぞれ異なるのですが、それがデザインにも反映されています。“特異科目”と愛用の武器の詳細は、今後紹介する予定です。

――続報を楽しみにしています。さて、『ダンガンロンパ』シリーズや『レインコード』は声優陣が豪華でした。本作のキャストも気になりますが……。

小高
 残念ながらこのタイミングでキャストを発表できないのですが、メンバーの半分くらいは僕や打越の作品に出演したことがあって、もう半分くらいは「はじめまして」の方になりますね。これまでの作品同様、豪華なメンバーとなっていますので、ぜひご期待ください。なお、公開しているPVには主人公の声が入っていますが、誰が演じているのかはまだ秘密にしています。
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――そんな主人公たちの上空に描かれているのが、敵になるのでしょうか。

小高
 はい。敵は学園に迫る正体不明の存在で、名前は“侵校生(しんこうせい)”です。キービジュアルにも薄っすらと描かれていますが、学園は“消えない炎”と呼ばれるピンク色の炎で守られているので、侵校生はつねには攻めてきません。

 侵校生が炎を越えてきたときに、生徒たちが撃退することになります。生徒たちはこの学園や消えない炎の秘密を知らされておらず、侵校生がなぜ学園を襲うのかも知りません。何もわからない状況で、侵校生と戦いをくり広げながら物語が進んでいきます。
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――敵のデザインを担当されたしまどりるさんとのやり取りで、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

小高
 侵校生の中で、いわゆるザコ敵にあたるキャラクターのデザインを、ポップで毒々しい感じにしたくて、とくにこだわりました。しまどりると相談して、当初はとあるゲームのモンスターのデザインにあえて似せていたのですが、途中で変更しました。最終的には、ポップで憎めない感じのデザインになっています。

――トゥーキョーゲームスの作品らしく、デザインでも攻めようとしていたと。

小高
 ザコ敵とはいえ、デザインを似せるのは悪ノリが過ぎるということで方向性を変えましたが、トゥーキョーゲームスの名前の通り、クレイジーな作品にしたいというのはあるんです。そもそもトゥーキョーゲームスはシナリオ、ビジュアル、音楽が強い会社だと自負しています。

 しかし、昨今はコンプライアンス意識が高まっていて、各方面に配慮が必要です。中止タイトルの体制のときは、我々は借りてきた猫のような状態だったんですね。従来はオーケーだった残虐表現がダメ、下ネタもダメ。とにかくコンプライアンスを遵守するために、お行儀よく開発を進めていました。
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 別の作品として作り直すことができたいまにして思えば、当初の形で出さないほうがよかったのかもしれません。自分たちの強みを、思いっきり表現できていなかったので。

 本作は、僕と打越の初共同作品にして、初の自社IPです。まともにおもしろいゲームを開発するだけでは満足できません。自分たちの強みを思い出して、改めて勝負しよう。作り直すからには圧倒的に攻めよう。ふつうの感覚では絶対に作らない、“狂気の沙汰”だと思われるような作品にしようと決意して、開発を進めてきました。そういう意味では、アニプレックスさんと組めたのはラッキーでしたね。

――“ラッキー”の真意について、もう少し詳しく教えてください。

小高
 トゥーキョーゲームスの強みを出すために、シナリオもかなり攻めた内容になっていますが、アニプレックスさんは柔軟に表現と向き合ってくれましたし、ウチの強みを理解したうえで意向を尊重してくれたので、僕と打越が表現したいクレイジーなシナリオを書くことができました。

――小高さんは以前のインタビューでも、「(シナリオの)詳細を発表したとき、トゥーキョーゲームスは正気なのか。本気でこんなゲームを作るのかと驚いてもらえるような作品にしていきます」と決意表明していましたよね。実際にやりたかったことが実現できていると。

小高
 芯になる仕掛けはネタバレになってしまうので、いまのところ発売前に公開する予定はありませんが、実際にプレイしていただければ、トゥーキョーゲームスはクレイジーだと感じてもらえるのではないかと。僕と打越が組んだ理由もわかってもらえると思いますし、このタイトルのために新人募集を行い、複数のシナリオライターに参加してもらった理由も納得してもらえるはずです。

――野暮なお願いなのは重々承知していますが、ヒントだけでもいただけませんか……?

小高
 そこまで言うのなら、取材後に少しだけ。記者の感想という体裁でなら書いてもいいですよ(笑)。

――うれしいですけど、ハードルが高いですね(笑)。

シミュレーションRPGパートは初心者からファンまで楽しめる作りに

――実際のゲームの基本的な流れについて教えてください。

小高
 『HUNDRED LINE』は、アドベンチャーパート、探索パート、シミュレーションRPGパートの3つのパートをくり返しプレイしながら進めていきます。冒頭で100日間戦い抜くゲームだと説明しましたが、淡々と時間が過ぎていくわけではありません。
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 『ダンガンロンパ』シリーズのように、毎日何かしらのイベントが発生して、仲間たちと交流して絆を深めることもできます。自由行動の時間もあって、修行に励んでパラメータを強化したり、武器を鍛えてパワーアップさせたりすることもできます。仲間たちとの日常生活を楽しみながら、いつ攻めてくるかわからない敵に備えるのが、アドベンチャーパートや探索パートの目的になります。

――なるほど。シミュレーションRPGパートの説明もお願いします。

小高
 シミュレーションRPGはタワーディフェンスの要素も取り入れていて、敵を倒すだけではなくて、学園を守りながら戦うことになります。また、侵校生は大群で攻めてくるので、ひとマスひとマスの戦いではなく、複数のマスを使った戦いになるのも大きな特徴ですね。

 開発を担当するメディア・ビジョンさんは、これまでに何本もシミュレーションRPGを手掛けています。システムの詳細は今後紹介できればと思いますが、シミュレーションRPGのファンも満足できるように、キャラクターごとの特性や必殺技など、戦闘を盛り上げるアイデアをつぎつぎと出して実装してくれるのはありがたいですね。
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――シミュレーションRPGパートは、骨太な作りになっていると。

小高
 はい。ただ、僕の作品の購入者はふだんゲームをあまりプレイしないライトユーザーも多いので、遊びやすさももちろん重視しています。

――シミュレーションRPGの初心者も安心ですね。

小高
 あとは、高田が手掛けた音楽にも注目してほしいですね。バトルのBGMは、アクションゲームのような激しい音楽にしてほしいとオーダーしました。往年のケミカル・ブラザーズやブンブンサテライツのような、90年代のデジタルロックのようなイメージです。一方で、アドベンチャーパートはSF色が強いので、SF寄りの音楽になっています。

――発売時期や対応ハードを教えてください。

小高
 2025年初頭の発売を予定していて、対応ハードはNintendo SwitchとPC(Steam)になります。

――発売まで1年もない状況ですが、開発は目処が立ったのでしょうか?

小高
 まだまだ作っているところですが、発売日には間に合うんじゃないですかね。正直に言うと、同時期の『レインコード』の開発状況よりも、本作のほうが進んでいますから(笑)。それにトゥーキョーゲームスとクリエイターが命を懸けたタイトルなので、発売を遅らせるわけにもいきません。

 よくファンや読者へのメッセージで、がんばって開発していますとか、応援してくださいといったコメントを目にすると思いますが、今回だけは軽い気持ちでお願いする気になれなくて。僕としてはユーザーに勝負を挑んでいます。

 この作品が注目を浴びるようなプロモーションを仕掛けていきますし、手に取ってくれた方が「おもしろいじゃん」と言ってくれるような内容に作り込んでいくので、「発売を待ってろよ!」、「いまに見てろよ!」という想いが強いですね。
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【記事担当後記】これまで何度も驚かされてきたが、本作でも度肝を抜かれそう!

 まさにクレイジー。

 それが小高氏から本作の仕掛けを聞いた筆者の率直な感想だ。筆者が
『ダンガンロンパ』シリーズの担当になったのは、『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』から。2012年に発売されたタイトルだが、開発期間から取材を行ってきたことを考えると、小高氏とはかれこれ12年以上の付き合いになる。

 小高氏と彼の作品には、これまで何度も驚かされてきた。もちろんいい意味で。

 『スーパーダンガンロンパ2』のラスボス。『ニューダンガンロンパV3』の最初の事件のクロ(犯人)とオチの展開、そしてタイトルに隠されたネタ。テレビアニメ『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-』の
『未来編』と『絶望編』の同週ダブル放送。『レインコード』の最初の事件……。

 挙げるとキリがないが、本作の仕掛けが持つインパクトは、これまでの衝撃以上。実際にプレイしてみるまでは最終的な判断はできないが、ゲームの内容次第では、はるかに凌駕するかもしれない。それほどのポテンシャルを十分に感じたし、命懸けの意味も理解できた。

 また、小高氏の作品にしては珍しく、ゲーム実況などの配信は、ある程度ネタバレを許容することを検討しているとのこと。小高氏が手掛けるストーリー性の高いネタバレ厳禁の作品は、配信を見ただけで満足してしまう可能性があるので諸刃の剣。なのだが、本作に関して言えば、配信に規制をかけないことが強みになりそうだと感じた。その理由は、やはりネタバレに関係するので、書けないのだが……。

 とにもかくにも、小高氏&打越氏が初めて共同でシナリオを手掛けた作品として、小高氏の言葉通り、正気の沙汰とは思えない内容になっていそう。筆者自身、プレイできる日が待ち遠しいし、SNSなどでユーザーの感想をチェックするのが楽しみだ。小高氏や打越氏のファンも、ぜひ期待してほしい。
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