『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』モバイルゲーム収益成長量トップに。『キノコ伝説』は1ヶ月で約74億円の売上を記録して2位にランクイン

更新
『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』モバイルゲーム収益成長量トップに。『キノコ伝説』は1ヶ月で約74億円の売上を記録して2位にランクイン
 Sensor Towerは、日本での2024年第1四半期のモバイルゲーム収益成長量に関するデータを公開した。

 トップ5のうち4つがIPタイトルで、1位の『
ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は4800万ドル(約74億円)以上の成長量を記録。また、唯一の非IPタイトル『キノコ伝説』は、ひと月余りでトップの『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』に迫り2位にランクイン。3位は『ウマ娘 プリティーダービー』、4位は『聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス』、5位は『ONE PIECE バウンティラッシュ』という結果になった。

 広告クリエイティブにおいては、『キノコ伝説』と『
星矢ジャスティス』は動画広告がもっとも多く使用されており、バナー広告がもっとも少ない。ほかの市場で先行リリースを行うことでゲームの完成度を上げ、日本のモバイルゲーム市場に合った広告・プロモーションを綿密に計画立てて展開したことがスタートダッシュ成功のカギだと推察されている。
広告
以下、リリースを引用

IPモバイルゲームが日本の2024年Q1収益成長量上位5つのうち4つを占める、新作タイトルは他市場で先行リリースをして日本市場に投入

2024年第1四半期の日本におけるモバイルゲーム収益成長量トップ5のうち、4つがIPタイトルとなりました。唯一の非IPタイトル『キノコ伝説』は、トップの『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』に収益成長量でかなり接近しています。
[IMAGE]

BNEのIPタイトルがトップ5中に2タイトル、年齢層でもうまく棲み分け

アニメやゲームのIPを題材にしたモバイルゲームは日本でも人気で、ゲーム内イベントでも積極的に活用されています。2024年第1四半期の日本におけるモバイルゲーム収益成長量で、その傾向がはっきりと現れています。

Sensor Towerの
ストアインテリジェンスのデータによると、2024年第1四半期の日本におけるモバイルゲーム収益成長量で、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(Bandai Namco Entertainment)が4,800万ドル以上の成長量でトップとなりました。
[IMAGE]
モバイルゲーム成長量トップ5内では、4タイトルがIPを活用したモバイルゲームとなっています。日本市場においてIPタイトルが上位に入る傾向はここ数年続いており、2022年第1四半期では2タイトル、2023年第1四半期では3タイトルが収益成長量トップ5に入っています。2024年第1四半期では、トップ5に4つのタイトルがランクインする結果となり、日本におけるIPタイトルの人気ぶりがより際立った四半期となりました。

また、Bandai Namco EntertainmentのIPモバイルゲームが2タイトルランクインしていることも注目に値します。Sensor Towerのデータによると、2024年第1四半期の日本におけるBandai Namco Entertainmentのモバイルゲーム別収益シェアでは、上位5つすべてがIPタイトルです。
[IMAGE]
同社は「ガンダム」シリーズを始め、多数のIPを活用したモバイルゲームをリリースしていますが、2024年第1四半期の日本においては「ONE PIECE」シリーズと「ドラゴンボール」シリーズのIPタイトルが収益70%以上を占めています。

また、2024年第1四半期の日本におけるモバイルゲーム収益成長量トップでは、リリースから3年以上のタイトルが3つ、2024年リリースのタイトルが2つとなり、根強い人気ゲームと新作ゲーム競争が展開されていることがわかります。

Sensor Towerのデータによると、2024年第1四半期の日本におけるモバイルゲーム収益成長量トップ5のユーザー分布を見ると、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』と『
ONE PIECE バウンティラッシュ』(Bandai Namco Entertainment)の2タイトルは圧倒的に男性プレイヤーが多いことがわかります。
[IMAGE]
プレイヤーの年齢層では、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』が若年層寄りの傾向がある一方で、『ONE PIECE バウンティラッシュ』は比較的年齢層が高めです。『ONE PIECE バウンティラッシュ』では45-54歳の層が22%とトップ5内では最も高いシェアで、同じパブリッシャーのIPモバイルゲームでもうまく棲み分けができていることがわかります。
[IMAGE]

他市場で先行リリースなど新作タイトルには複数の共通点、日本市場を綿密に調査と推察

収益成長量の面でIPタイトルが優位な2024年第1四半期の日本市場において、唯一の非IPモバイルゲームが『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』(Joy Net Games)です。2024年2月下旬に日本でリリースされた放置RPGの同作は、集計対象期間がひと月余りながら、収益成長量でトップの『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』に接近しており、2024年第1四半期に日本で4,800万ドル近い収益成長量を達成しました。

2024年第1四半期の日本におけるモバイルゲーム収益で見ても、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は5位、『
キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』は12位と上位にランクインしています。

また、モバイルゲーム収益成長量トップ5において、2024年にリリースされたモバイルゲームが『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』のほかにもう1つあります。4位の『
聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス』(HOOLAI GAME)は、2024年1月に日本でリリースされた「聖闘士星矢」シリーズのIPを活用したスクワッドRPGです。

これらの2024年リリースのモバイルゲームには他にも共通点が複数あります。1つはパブリッシャーです。いずれのモバイルゲームも海外パブリッシャーによるもので、日本以外の市場で先行リリースされた点も共通しています。

Sensor Towerのデータによると、これら2つのモバイルゲームは2024年リリースの新作ということもあって40%以上が広告からのダウンロードとなっています。
[IMAGE]
広告の面でも共通点が見えてきます。Sensor Towerのデータによると、『キノコ伝説:勇者と魔法のランプ』と『聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス』の広告クリエイティブでは、動画広告が最も多く使用され、バナー広告が最も少ない点が共通しています。さらに、これら2つのタイトルでは、プロモーションに日本の人気タレントが起用されています。

先行して他市場でリリースを行ってゲームの完成度を上げ、日本のモバイルゲーム市場に合った広告・プロモーションを綿密に計画立てて展開したことがスタートダッシュ成功のカギだと推察できます。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

集計期間: 2025年05月03日11時〜2025年05月03日12時