『仮面ライダー』新作アプリ『ライドカメンズ』レビュー。“仮面の意味”を紐解くストーリー、そしてライダーたちの思わぬ一面に情緒を荒らされます

byテラムラ和哉

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『仮面ライダー』新作アプリ『ライドカメンズ』レビュー。“仮面の意味”を紐解くストーリー、そしてライダーたちの思わぬ一面に情緒を荒らされます
 さまざまなコンテンツを展開してきた特撮ドラマ『仮面ライダー』シリーズですが、仮面ライダーを新たな世界観で描くアプリゲーム『ライドカメンズ』が2024年5月30日(木)にバンダイよりリリースされます。

 『仮面ライダーギーツ』など多数の『仮面ライダー』シリーズ作品で脚本を手掛けた高橋悠也氏が世界観構築・メインシナリオを、同じく『仮面ライダーギーツ』を筆頭にさまざまな作品を担当するプロデューサー、武部直美氏が世界観監修・プロデューサーを務める本作。

 
また、アクション・ポーズ制作協力として、『仮面ライダー』シリーズにて多くの主役仮面ライダーのスーツアクターを担当した、高岩成二氏が参加。『仮面ライダー』シリーズおなじみのスタッフが名を連ねています。

 
 『ライドカメンズ』は、16人の仮面ライダーたちを、エージェントとしてサポートするゲームとなっています。そんな本作の先行プレイをする機会をいただけたので、本作の魅力をご紹介していきます。
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暗躍する秘密結社“カオスイズム”

 物語の舞台となるのは、各地区に分かれ、さまざまな特徴や文化で彩られた“虹顔市”。一見平和そうですが、 悪の秘密結社”カオスイズム”が暗躍する街となっています。

 そんなカオスイズムに立ち向かうのは、力を秘めた“カオストーン”という不思議な石の力を戦闘能力に変換する“カオスドライバー”を使って変身する仮面ライダーたち!

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 主人公は、仮面ライダーをサポートするエージェントとして、執事のレオンとともに活動していくことになります。

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 仮面ライダーに変身する者たちは、“ライダーアカデミー”と呼ばれる施設で正義と平和のために戦う戦士となることを目指して訓練に励みますが、そのアカデミーを運営する組織はなんと”カオスイズム”。

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 ストーリー冒頭では、迷い込んだライダーアカデミーから主人公が脱出するシーンが描かれるのですが、このひと悶着にも裏がありそうで……今後の伏線になっていそうで楽しみです。

 ライダーアカデミーからの脱出、そして主人公の危機を前に待望の初変身。

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 また工場で戦ったり、活動の拠点となるのが執事レオンとエージェントが運営する“仮面カフェ”だったりと、シリーズのお決まり的な部分も随所に散りばめられています。

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ゲーム内には港も登場。
なお“『仮面ライダー』シリーズを見ていないと楽しめないということは”一切ない”点は、声を大にして言いたいポイント。本作のストーリー展開だけでも楽しめるのはもちろん、これをきっかけに『仮面ライダー』に興味を持った方はここからシリーズ作品を追っていくのも非常におもしろいかと思います。

個性豊かな仮面ライダーたち

 本作には、個性豊かな16人の仮面ライダーたちが登場。以下の5クラス(グループ)に分かれ、それぞれが自分たちの意志で活動しています。


 それぞれ、外見・性格・戦いかたも非常に個性的。お酒が好きだったり、女性客を相手にするお店を経営していたりと、ちょっと刺激が強すぎるようにも思えるキャラクターがいるのも魅力です。

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普段着や仮面ライダーへ変身した姿など衣装も複数種類用意されています。

 またライダーアカデミーの出身者は記憶を改ざんされています。

 そのため、彼らの本当の人格は、実際のところわからないのです。

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『ライドカメンズ』では、キャラクターそれぞれが独自の“仮面ライダー観”を持っているのがおもしろいポイント。

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 筆者の最推しは、ビシッと決めたスーツに切れ目、泣きぼくろが心に刺さりまくった、ウィズダムシンクスの“宗雲”さん(声:立花慎之介)。

 お客さんの前では柔和な態度なのに、主人公には素のクールでストイックな性格で接するのもよい……。

 しかし、それぞれの性格やキャラクター性がよすぎるせいで、なかなか推しを決められず困っています……。つぎからつぎへと新たな魅力が盛りだくさんです。

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調査とバトル、ゲームシステムについて

 続いては、『ライドカメンズ』のゲームシステムについて紹介。本作のゲーム性の根幹を担っているのは、“調査”と“バトル”です。

 まずは調査。こちらは、特定のキャラクターひとりとともにさまざまな地区を訪れたり、人々からの依頼をこなしたりし、後述するバトルに使用するカオストーンを作り出す育成ゲームです。

 調査では育成したいメインキャラクターのカードに加え、4枚のカードをサポートキャラクターとして編成。そし獲得済みのカオストーンひとつを加えてデッキを組んで挑むことになります。

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 調査が開始したら、さまざまなスポットを訪れる地区調査を実施。するとRED、BLUE、YELLOW、GREENの4つの感情パラメータが上昇していき、この数値が最終的なカオストーンのステータスになります。

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訪れるスポットによって上がる感情パラメータが異なります。

 サポートキャラクターとして編成した仮面ライダーたちは、調査中にさまざまな恩恵を授けてくれるほか、スポットにランダムで出現します。

 いっしょに地区調査を行うと“絆ゲージ”が溜まっていき、より感情パラメータが溜まりやすくなる絆調査が発生。

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絆を深めれば深めるほど強くなる。アツい展開です。

 さらに調査を進めていくと、デッキに設定したカードに応じたエピソードが発生。それぞれのキャラクターたちのストーリーが楽しめるうえ、感情パラメータやバトルで使用できる“バトルスキル”を獲得できます。

 好きなキャラクターの掘り下げはもちろん、まだよく知らない人物も、ここから知るきっかけになりますね。実際、筆者はたまたま通りかかったウィズダムシンクスの“浄”さん(声:高橋広樹)に心を奪われました……。

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いたずらっぽい表情から発せられる、落ち着いたオトナな声。どこまでが本心がつかめない態度もカッコよすぎる……。

 また、調査中は人々からの“依頼”を受けることができます。挑戦するには一定以上の感情パラメータが必要になりますが、バトルスキルの獲得など、さまざまな恩恵を得られます。

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依頼受付画面は、UIも凝っていてグッドポイント。

 なお地区調査や依頼をこなすと気力が消費され、行動の成功率が下がっていきます。そのため、適度に休憩を挟んで気力を回復させてあげる必要があります。

 ただし、どうしてもこのターンに地区調査や依頼に行きたいというタイミングが絶対に出てきます。ときには成功率が低くてもチャレンジする、リスクを恐れない心が必要になりますね。

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 これらの行動を取りながら、前半・後半それぞれ12ターンを使って、どこまで感情パラメータを上げられるか、そしてどれだけバトルスキルを獲得できるかがおもしろいポイントでした。

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この記事を執筆しながら気づいたのですが、カオストーンは“カオス”と“顔”をかけているようにも見えますね。

 調査の結果として獲得したカオストーンは、バトルで使用することができます。

 カオストーンを4つまで編成し、待ち受ける敵にチャレンジ。カオストーンの感情パラメータがステータスになるほか、調査で獲得したバトルスキルも発揮されます。

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バトルは基本オートで進行。ともに過ごした仮面ライダーたちの戦いを見守りましょう。
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バトルの最後はもちろん必殺技! 仮面ライダーごとの大迫力の技がくり出されます。

  敵の戦闘力別のステージが用意されており、強敵を倒すには相応のカオストーンを所持している必要があるので、どんどん調査にチャレンジし、強いカオストーンを獲得しましょう。

 また、調査を進めるとランクが上がり、メインストーリーも解放されていきます。調査をこなしてキャラクターの解像度が上がった状態なら、メインストーリーもよりおもしろくなること間違いなし!

仮面カフェでのひととき

 活動の拠点となる“仮面カフェ”では、キャラクターたちとのコミュニケーションをとることもできます。

 カフェ内には、設定したキャラクターたちが思い思いに過ごす様子を覗くことが可能です。クラスメンバーを揃えれば、特別な会話が発生する場合も。

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 また、仮面をはずしてプライベートな時間も過ごせるVIPルームも完備。1対1でスキンシップをとったり、好物のアイテムをプレゼントしたりすると、親愛レベルがアップ。

 特別なスマホ“ライダーフォン”に連絡がきたり、新たなエピソードが解放されたりします。キャラクターたちに“会いに行く感覚”で楽しめるのがよいポイントですね。

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 『仮面ライダー』らしさをしっかりと感じさせつつ、ゲームという媒体で最大限楽しむように落とし込まれたストーリーと、やりこみがいのあるゲームシステムが組み合わさった『ライドカメンズ』。 筆者もつい夢中になってプレイしてしまいました。『仮面ライダー』シリーズファンも、これからシリーズに初めて触れる人も、楽しめる作品となっていますので、気になった人はぜひプレイしてみてください!
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集計期間: 2025年04月30日18時〜2025年04月30日19時