1943改
アーケード発売日:1988年6月 2人同時プレイ可能
1987年にリリースされた人気シューティング、『1943』を大幅にリニューアルした作品。武器の性能の見直しに加え、ラウンド構成を全面的に変更。基本システムは同じなものの、ほぼ別の作品といえるほど手が加えられている。
アーケード発売日:1988年6月 2人同時プレイ可能
1987年にリリースされた人気シューティング、『1943』を大幅にリニューアルした作品。武器の性能の見直しに加え、ラウンド構成を全面的に変更。基本システムは同じなものの、ほぼ別の作品といえるほど手が加えられている。
本作の基本システムは『1943』とほぼ同じ。自機のライフがエネルギー制になっており、敵の攻撃をくらってエネルギーがなくなるとゲームオーバーになる。エネルギーは時間の経過によって減っていくほか、敵の弾や敵の体当たりで減少する。
自機のパワーアップは、POWを撃って武器アイテムに変化させ、取得することで可能になる。攻撃のパワーアップには3ウェイ、スーパーシェル、レーザー、ショットガン、サイドファイターなどがある。これらの武器(サイドファイター以外)は使える時間が決まっており、武器アイテムを取り続ければ使用時間を伸ばすことができる。
またこのPOWをひたすら撃っていくと、最後にはエネルギーカプセルになり、ほかのアイテムには変化しなくなる。このシステムをうまく使えば、体力を増やしたいときに回復させられる。
そのほかプレイヤーは、メガクラッシュと宙返りを使うことができる。メガクラッシュは、敵の弾を消しつつ攻撃することができる。宙返りを使うと、宙返りをしているあいだは無敵になる。ただし宙返りしているときは攻撃ができない。
『1943』と比べてラウンド数が減っており、全10ラウンドで構成。ラストには『1943』と同様に巨大戦艦大和が待ち構えている。
▲自機のパワーアップはもちろん、敵の配置もすべて変更されている。『1943』と基本システムは同じだが、別の作品として十分に楽しめるクオリティーだ。
本作は『1943』のニューバージョンといった位置づけの作品だが、大幅にアレンジされているのが特徴だ。『1943』ではショットガンが使いにくかったが、本作では連射力と当たり判定がアップし、強力な武器に変貌している。全体的に自機の攻撃が強くなったそのぶん敵の攻撃も激しくなっており、現在の弾幕シューティングに近いゲーム性になっているといえるだろう。
敵の攻撃は激しいものの、強化されたショットガンの威力は絶大だ。ショットガンや弥七などのアイテムをうまく利用すれば、それほど弾避けをしないですむ。実質的な難度は下がっており、広いプレイヤー層が楽しめる作品となっていた。
もともと本作は『1943』のニューバージョンであり、ファンへのサービスが意図された作品である。しかしゲーム性、ラウンド構成、敵の配置、背景の配色など、あらゆることが変更された結果、単体で楽しめるように仕上がっている。ファンにとっては、なんともぜいたくなニューバージョンになっている、といえるだろう。
敵の攻撃は『1943』以上に激しいので、武器のパワーアップをしっかり取っていくことが大切だ。武器のなかでは敵弾を撃ち消せるショットガンが強力なので、ほとんどの場所でショットガンを使っていってかまわない。場合によってはショットガンを確実に取るために、メガクラッシュを使ってもかまわないだろう。
武器の使用時間に余裕があるときは、POWをエネルギーカプセルに変えると楽になる。弥七などの回復アイテムが出現しない場所は、この方法で乗り切るとよい。
▲ショットガンは、『1943』に比べて大幅に強化されているので、いかに使いこなすかがポイント。ラストの“大和”でさえ、ショットガンで戦うのがもっとも楽な方法となっている。
(1) ラウンド2を通してプレイ。ラウンド2では亜也虎が出現する。亜也虎を早く倒すと撃墜率100%が獲得できる。メガクラッシュを使い、近づいて連射しよう。
(2) ラウンド10を通してプレイ。敵の攻撃が激しいので、確実にショットガンを取ることが大切。大和の手前に出現するPOWは、エネルギーカプセルに変えるといい。
筆者は『1943』をゲームセンターでプレイしていたとき、最終ラウンドをクリアーすることができませんでした。しかし本作でショットガンを使うことで、最後の“大和”を倒すことができました。ショットガンを使うと弾を消せるので、やや大ざっぱなプレイ感覚になってしまうことは否めません。それでも本作をクリアーできたということは、よい思い出になっています。